盲導犬を応援しよう!『一般社団法人 盲導犬総合支援センター』の活動を紹介!

犬やペットに関する情報を皆様へお届けする、Dogコンシェルジュのmikaです。今回は、センター南駅から徒歩5分のところにある、一般社団法人盲導犬総合支援センターの取材に行ってきました。

盲導犬サポートSHOP

「盲導犬」は皆さんご存じだと思いますが「盲導犬サポートSHOP」はご存じでしょうか? 簡単に説明すると「盲導犬を応援するショップ」なのですが、どういったショップなのか「一般社団法人 盲導犬総合支援センター」の岩間さんにお話を伺いました。

盲導犬総合支援センターはどんな団体なの?

岩間さん:育成団体では盲導犬の育成や普及を主な活動としていますが、それとは別の組織になります。主に、盲導犬の育成や目や体に障がいのある方を支援する活動を行っています。

また、盲導犬や盲導犬ユーザーへの直接的な支援活動も行っています。
例えば、視覚に障がいのあるユーザーは自分で大きな袋のドッグフードを買いに行くのは難しい為、電話1本でご自宅まで配送したり、ユーザーにとって便利なグッズを見つけたり、あるいは開発したりして、その情報を発信するなどのサポートをしています。

仕組みとしては、通信サイト「盲導犬サポートSHOP」を展開しており、チャリティーグッズを販売しています。

センター南の本社では何をしていますか?

岩間さん:こちらでは、通信販売のチャリティーグッズの商品開発・カタログ作成から発送まで全て行っています。グッズには、多くの方に盲導犬のことを知っていただくために、盲導犬のデザインを載せて親しみを持っていただけるように工夫されている商品が多数あります。
購入いただいた皆さんが実際に身に着けたり、プレゼントとして使ってもらえることで、盲導犬の存在を広げることができ、知ってもらうきっかけにもなります。

mika:募金以外の方法でも、お買い物で社会貢献ができるのは魅力的ですよね。

グッズを紹介していただきました!

通信販売のカタログには、犬の洋服やから日用品、お菓子などたくさん掲載されていました。
年4回発刊されるカタログ(web版もあります)には、毎回新商品が出るそうです。会員様は約35,000人ほどいて、犬と暮らす方の中では大型犬を飼っていらっしゃる方が多いそうです。


<カタログ>


<盲導犬モチーフデザインのかわいいガラスのコップ>

グッズのなかには、他の企業とのコラボ商品もあります。例えば「榮太樓飴」や「泉屋東京店のクッキー」などがあり、オリジナルのかわいいパッケージで贈り物にも大人気だそうですよ。

写真のクッキーは、今のカタログでの売れ筋NO.1だそうです!クリスマスからお正月のお年賀にも好評だったそうです! 確かに、かわいい缶にプリントクッキーも入っている!


<かわいいパッケージの榮太樓飴>


<STGO!バッグ>

盲導犬に指示する時の、ストレートゴー(まっすぐ歩く)からきた商品名。盲導犬ユーザーの皆様も多く利用されているバッグだそうです。

盲導犬サポートSHOPのファンクラブ会員募集は年1回 !

岩間さん:盲導犬サポートSHOPのファンクラブ会員があり、年1回入会できます。入会方法は、ファンクラブオリジナルのTシャツか犬用Tシャツを購入するだけ。1年間の送料無料やお買い物する度に貰えるプチプレゼント、ファンクラブレター、クリスマスカードと楽しい特典が満載になっています。

会員申し込みはこちら。

会員限定イベント

岩間さん:その中で、会員限定イベントもあり年1回盲導犬ユーザーと一緒に楽しむ体験型旅行の参加者を募集しています。昨年11月にユーザー22名と一般の方で長野へ行き、1泊2日のリンゴ狩りやワイナリー見学、リンゴジャム作り、そば打ちなどを体験しました。一緒に楽しむことでお互いを理解できる、いいきっかけ作りになったとご好評いただきました。

楽しいイベントですね! わんちゃんも一緒に参加できるのですか?

岩間さん:こちらのイベントは、一般のわんちゃんとは参加はできませんが、愛犬と一緒に参加できるイベントも開催しています。仙台での開催になりますが、盲導犬応援の輪を広げるために、盲導犬として多く活躍しているレトリーバー種を集めた「レトリーバー交流会」を年に2回行っています。今までに15回開催され、前回は26頭ものレトリーバーたちが集まりました。

内容は、一般の飼い主さんとわんちゃん達が一緒に運動会をして、昼食をしながら交流を深めて頂くイベントになります。

今後アピールしたいことは?

岩間さん:盲導犬やユーザーの皆様を見かけて「あれ? 何か困っている?」と感じた時、「どう接していいか分からない」という方が多いのが現状です。そういう場面でのお手伝いの方法を、多くの方に知って頂きたいと考えています。そこで「盲導犬応援プロジェクト」という企画では、盲導犬ユーザーへのお手伝いの方法を分かりやすく紹介した「声かけパンフ」というパンフレットをお配りしています。

岩間さん:2020年2月には、配布総数35万部を達成しました。それでも、日本の人口を考えるとまだまだ少ない数です。次なる目標は2021年4月までに50万部を配布することです。このパンフレットを今後も広めていき、盲導犬やユーザーの皆様にとってより安心で安全な環境の実現を目指しています。

岩間さん:また、カフェやレストランなどで「盲導犬が入れるマーク」が掲示されていても、実際には入店を断られてしまったり、入店できても席が分からなかったり、お箸や取り皿の場所が分からないなど、さまざまな課題があるようです。そこで、もっと盲導犬ユーザーの皆様が入りやすいお店を増やすために、盲導犬ユーザーが実際に気持ちよく過ごすことのできたお店へ、オリジナルのステッカーをお渡ししてもらっています。今後も、ステッカーのあるお店が増えていけばいいなと思います。

mika:私も、保育園で「犬の接し方」を教えた時に、盲導犬について少し触れたのですが、みんな興味津々でした。保育園児でもこの「お手伝いしましょうか?」のパンフレットは分かりやすく、説明ができそうですね!

岩間さん:実際に保育園にエルくん(盲導犬マスコット)のぬいぐるみをプレゼントして、園児たちにエルくんを通して盲導犬に関心を持ってもらう活動もしています。

mika:素晴らしい取り組みですね。是非、こういった活動を広めて小さい頃から親しみを持ち、盲導犬ユーザーや盲導犬に対しての正しい知識を身に着けられたらいいですね。


<盲導犬総合支援センター公式キャラクター「もうどう犬 エルくん」>

まとめ

盲導犬の応援といえば、コンビニなどのレジ横に置いてある募金箱しか知りませんでした。今回の取材で、かわいいグッズやお役立ちアイテムなどを購入する事でも応援ができるという事を知り、募金箱から募金をするよりももっと身近に感じました。

神奈川の盲導犬実働頭数は66頭(2019年3月現在)で、これは東京都の105頭に次いで2番目に多いそうです。

取材後、センター南駅へ向かったのですが、偶然にも盲導犬ユーザーを見かけました。センター南周辺は盲導犬ユーザーが多いところなのですね。

みなさんも、盲導犬ユーザーを見かけて、道に迷っていたり、困った様子であれば一言「お手伝いしましょうか?」と声をかけてみてください。きっとお互いの距離がグッと縮まると思いますよ。

チャリティーグッズは、カタログ以外にネット販売もありますのでぜひ、覗いてみてくださいね。