店主のこだわりが随所に感じられる「Coffee & Beer 轍 Wadachi」

百合ヶ丘駅から徒歩1~2分、ゆりストア横の路地の突き当たり「びの屋」を右に進んだ場所にある「Coffee & Beer 轍 Wadachi」(https://www.wadachi-coffee.com)。

看板を見た事があったり、お店の存在を知っていて気になっていたという方も多いと思いますので、今回はその「轍」をご紹介します。

レコード、自転車、ピアノなど、好奇心をくすぐるアイテムがずらり

レコードプレイヤーから流れるジャズの隙間に、3つの振り子時計のカチコチという音が聞こえる空間は、なんだかホッとひと息つける雰囲気。マスター曰く“大人のおもちゃ箱”のような店内に一歩入ると、レコード、自転車、ピアノといった好奇心をくすぐるアイテムが目に飛び込んできます。


その中のひとつ、綺麗な色のピアノは、浜松にあるアサヒピアノのBehning(ベーニング)というモデルだそう。3ヶ月に一度は調律をしているというこのピアノで、プロのジャズピアニストが時々ライブを行い、さらにオープンピアノとして自由にお客さんが弾くこともできるそうです。


ドリンクは、アイスコーヒーを注文しました。いつもはミルクを入れる派の私ですが、こちらのアイスコーヒーはガムシロップだけで充分! 後味を引きずるような苦味がなく、ひとくち口に入れると、すぐに美味しさが広がることに驚きます。

理由は、レトロな器具で8時間かけて水出ししているためで、コーヒー豆の雑味が消え、スッと飲みやすい風味になるのだとか。ちなみにコーヒー豆は王禅寺の「キングスコーヒー」(http://www.kingscoffee.com)で焙煎したものだそうで、地元のお店のコーヒー豆を使っていると思うと、ちょっと嬉しくなりました。


そしてランチは、ビーフストロガノフと玉子サンドをオーダー。デミグラスとトマト、そしてA5等級の黒毛和牛を使って作られたビーフストロガノフは、ちょっと高級なハヤシライスをイメージして作られているそうです。ひと口目から少し贅沢な気分になれるお味です。


玉子サンドは、厚焼き玉子をはさんだ関西風。マスターがおっしゃるには、2012年に惜しまれながら閉店した京都の洋食店「コロナ」の玉子サンドをイメージしているとのこと。この玉子サンド、パンに塗られたソースがまた絶妙で、玉子とパンだけなのに、ご馳走感を醸し出していました。



そして、お会計の時に目に入ってきたもの。それは、40代以上の人には懐かしい黒電話! なんとこの黒電話、今でもお店で使われているのだとか。

一緒にお店を訪れていた平成生まれのうちの長女は、本物の黒電話を見るのが初めて。「かけてみていいよ」というマスターとママさんのご厚意で、初めて黒電話を使ってみました。

まずはスマホから黒電話にかけると“ジリリリ!”という懐かしい音が響き渡ります。「今度は黒電話から自分のスマホにかけてみなよ」とマスターに言われて挑戦するも・・・。

平成生まれは黒電話のかけ方が本当に分からないようで、マスターからかけ方をレクチャーしてもらい、「ホントにかかった!」と驚く長女。そのあと黒電話をスマホで思いっきり撮影していました(笑)。

ジャズが流れる落ち着いた空間で、美味しい食事がいただける「轍」。リフレッシュや気分転換、リラックスができ、お店を一歩出た瞬間から“頑張れる!”と思えるような癒しの空間がそこにはありました。

マスターとママさんのこだわりが随所に感じられる、まさに“大人のおもちゃ箱”のような轍さんに、またひと息つきに行きたいと思います。

SHOP INFORMATION

Cofee & Beer 轍 Wadachi
住所:川崎市麻生区百合丘1-1-8 コトー百合丘1F
定休日:月・火曜
電話:044-819-8170
メール:wadachicoffeebeer@gmail.com
※5月31日まで→営業時間は11時~18時。アルコール類の提供はなし。ベントは全て延期
公式HP  https://www.wadachi-coffee.com
Facebook https://www.facebook.com/wadachi.coffee/
インスタグラム https://www.instagram.com/wadachicoffee/