麻生区内の川崎市立小中学校に在校する児童と生徒を対象とした「麻生区PTA協議会 食育推進コンテスト」の表彰式が開催されました。
コンテスト3年目となる今年度は、小学校1年生から中学校3年生まで過去最多の80作品がエントリー。
当サイトも協力団体として審査員を務めさせていただき、“糖尿病のおばあちゃんでも食べられる「あじさいあんみつ」”を作った千代ヶ丘小学校5年生の白井琥大郎さんに「ロコっち新百合ヶ丘賞」をお贈りしました。
おばあさまを想う優しさに溢れたあんみつは、どのように作られたのでしょうか? 白井さんに誕生秘話をうかがいました。
目次
白井琥大郎さんインタビュー
——食育コンテスト応募のきっかけを教えてください。
「学校からもらった食育推進コンテストのお便りに、『誰かのことを想って作った一品』というのが書いてあって、いつも優しくしてくれるおばあちゃんに作ってあげたいと思いました」
——「あじさいあんみつ」を作った際のエピソードをお願いします。
「おばあちゃんは、あんこが大好きなのに糖尿病で食べることがなかなかできないので、おばあちゃんでも食べられるあんみつを作ろうと思いました。
あんこは砂糖を使わずにラカントを使って、見た目をかわいくするために寒天には色をつけました。どうやったらおいしそうに見えるか、盛り付けの時が難しかったです。黒蜜を作る時、おいしそうなにおいがして、味見をしたくなってしまいました」
——おばあさまの反応はいかがでしたか?
「おどろいて『食べるのがもったいないくらい』と、とても喜んでくれて、『あんこがあっさりしていて、いくらでも食べられる! とってもおいしかったよ!』と言ってくれました。次はおばあちゃんの好きなチーズを使った料理を作ってあげたいです」
——ほかにも今後、挑戦したいお料理はありますか?
「僕はお弁当が好きなので、家族みんなが喜んでくれるような、お弁当を作ってみたいです。みんなの好きなものをたくさん詰めて、家の庭でピクニックがしたいです」
——将来の夢を教えてください。
「医者か音楽の先生です。医者は、僕が小さいころから見てもらっている小児科の先生に憧れたからです。たくさんの人を助けてあげられたらいいな、と思っています。音楽の先生は、僕の学校の音楽の先生に憧れたからです。スクールバンドではトロンボーンを教えてもらっています。ピアノも大好きなので、音楽の先生もいいな、と考えています」
——最後に、麻生区の好きなところを教えてください。
「人が優しいところです。学校のみんなは仲が良くて優しいし、近所の人は、いつも会うと挨拶をしてくれたり話しかけてくれます。そんな優しい人がいる麻生区が大好きです」
あんこや寒天、お団子だけでなく、“みつ”までご自身で作ったという、こちらのスイーツ。
ちなみに、白井さんの妹さんも、おばあさまが育てた野菜を使った「おはなばたけピザ〜おばあちゃんありがとう〜」で“ヘアーサロンすが賞”を受賞(授賞式は欠席)。表彰式に同席されていたおばあさまは「優しい孫たちなんですよ」と目を細めながら嬉しそうにおっしゃっていました。
「次はおばあちゃんの好きなチーズを使った料理を作ってあげたい」と言う白井さん。今後もたくさん料理を作って、ご家族を笑顔にしていってくださいね。
川崎市市制100周年の来年は、さらに大きなイベントに
麻生区の農家さんが作った野菜を使用した料理や、給食のない夏休みに、お母さんを助けるために作ったお弁当、食品ロス対策として冷蔵庫にあった余り物を使用したピザなど、ほかにも工夫をこらした料理が集まった、こちらのコンテスト。
リモートワークが定着したからか、“お父さん”を想って作った料理がこれまで以上に増えていたのも印象的でした。
主催の麻生区PTA協議会によると、来年度は川崎市市制100周年を意識したコンテストにしたいとのことですので、さらに注目ですね!
【INFORMATION】
麻生区PTA協議会 食育推進コンテスト インスタグラム
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