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チョークアートで訪れる人を晴れやかに
ルララこうほくのエントランスに季節のチョークアートが描かれるようになったのは、2020年秋のハロウィンアートが始まりでした。
「来館者方に晴れやかな気持ちになって頂けたら」というルララこうほくの想いを受けて毎回チョークアートを描いているのは、こちらの可愛らしい女性お二人です。
福満さんと同じチョークアート教室を卒業した、アシスタントのチョークアーティスト松本奈津紀さん。
お二人は、あうんの呼吸で作業をすすめていきます。
以前は広告会社の営業していた福満さん。チョークアートにはじめて触れたのは7年前、上司の結婚式のウェルカムボードを手掛けたことがきっかけでした。チョークアートの面白さに目覚め、本格的に勉強すべくチョークアート協会のプロコースを受講したそうです。
作業は半日がかり!
館内がオープンする10時から作業スタート。
まずは既に描かれている画を落とす工程から始まります。途中休憩を挟みながら日が暮れる18時過ぎまで、描く作業は続きます。
使用している画材は、水で落とせる「魔法のチョーク」kitpas(キットパス)。16色を幾重にも塗り込み、奥行きを出していきます。
12月のテーマはもちろん、クリスマス! サンタのほっぺたが紅潮した感じもチョーク独特の質感から温かみを感じさせますね。
私が訪れた16:00頃の現場。
私「ほぼ仕上がってる!もうすぐ完成ですかね?」との問いに、福満さんからは「8割くらいですかね〜」と思いの外、やや低めの数字が返ってきました。
「ここからが魔法がかかる、仕上げの時間なんです」と優しい眼差しを向けるのは、チョーク&サインプロジェクト 株式会社CHALK’Sの堀内哲さん。チョークアーティストとイベントを繋げる会社のCEOを務めています。
堀内さんがルララこうほくの担当に福満さんを選んだのも理由がありました。
見る人を優しい気持ちにさせる絵
「福満の絵には、子どもに愛されるような温かさと愛らしさがあります。お話をいただいた『ルララこうほく』さまは、ファミリー層が多い港北ニュータウンの商業施設ということで担当に抜擢しました」と、堀内さんは言います。
福満さんが描いた原画。
オーケーストアで買い物する人の流れもあり、多くの人が通りかかるこの場所。
描く様子を見た子どもさんから『かわいい!描いてみたい!』と反応をもらうこともあるそうです。
この絵を見た人が「わぁ〜クリスマスだね」と連れの方と会話したり、マスク越しに笑顔になったり。
二人が描くチョークアートを見た来館者の朗らかな反応は、現場に居合わせた短い時間でも感じました。
(福満さん)「有難いことに、回を重ねるごとに温かい声をかけていただく事も多くなってきました。買い物に来た親子に季節の会話が生まれたり、アートを見てくれたすべての方にほっこり和んでもらいたいと思いを込めて描いています」
完成は外が暗くなる頃に
完成度8割以降は、色を重ねて陰影を出していきます。遠目で見て確認して色を重ねるを繰り返します。
取材時間の都合上、私は完成を見届ける事が出来なかったのですが、完成画像を提供していただきました!
外はもう真っ暗。約8時間を費やし完成した、渾身のチョークアートです!
サンタの表情やトナカイのつぶらな瞳にキュン。何度も重ねて奥行が増した色合いからは、デジタルでは出せない手描きの温もりが伝わってきます。
クリスマステーマは25日まで
クリスマスのチョークアートがエントランスに彩られるのは12月25日まで。
クリスマスが過ぎ去った26日にはまたリセットされ、早速お正月テーマのチョークアートが描かれる予定です。
さみしいような、もったいないような。
クリスマスから心機一転「おせちの材料、オーケーで買わなきゃ!」とお正月モードに切り替えてくれそうです。
一線一線、思いが込められた手書きのチョークアート、ぜひ間近でご覧になってくださいね。
※株式会社CHALK’Sさまより一部画像提供いただきました。
ルララこうほく
住所:横浜市都筑区中川中央2丁目2−1
営業時間:10:00~23:00
ルララこうほくHPはこちら
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・29mokoチョークアートのInstagramはこちら