〇〇やってみたシリーズ「岡上散策ツアーに参加してみた」

麻生区の飛び地・岡上エリアの里山保全のためのクラウドファンディングを個人的に支援した私。そのリターンとして岡上在住の方が街を案内してくださるということで、岡上散策ツアーに家族で参加してきました。今回はその様子をお届けしようと思います。

岡上に関するロコっち新百合ヶ丘の記事はこちら
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訪れたのは、桜が散り始めた4月上旬。鶴川駅前で主催の岡上ZIONさんと待ち合わせをし、まずはルートを確認。この日は、田園風景→岡上神社→里山→坂道→東和楼(お昼ご飯)→かじのや→あかおぎを、約5時間かけて巡ります。

こちらが岡上ZIONさん。会社勤めをしながら、週末には里山の保全活動をお手伝いしているそうです。ちなみに2児のパパでもあり、無類のレゲエ好き。

まずは畑やいちごのビニールハウスのある田園へ向かいました。鶴川駅からほんの少し歩いただけで広がるのどかな風景にビックリ!  耳をすますと「メーイちゃ~ん!」というおばあさんの声が聞こえてきそうです。

岡上小学校横の小道を抜けると辿り着く岡上神社。小学校を見下ろすと、元気なシニアの方々が校庭でゲートボールをしている姿が見えました。

続いて美しい桜のトンネルをくぐりながら山をくだります。途中、かわいい直売所や、つくしを発見。


そして、収穫体験ができるアグ里(り) やまかげを通り過ぎる時に農園の方に「たけのこ掘ってく?」と声を掛けていただき、せっかくなのでたけのこ掘りを体験(有料です)。

かじのや納豆が大学や企業と共同で大豆栽培をしている畑の横を通り抜け、NPOかわさき自然と共生の会の皆さんが保全活動をしている里山へ。
「いこいの広場」というスペースに設けられた舞台は以前は木がくちてボロボロだったそうですが、クラウドファンディングの支援金で修繕し、子どもたちが走り回っても安全に。そして、木を切り出して作られたイスに座りながら ♪別に君を求めてないけど~ と歌い始める息子・・・。


いこいの広場で一休みしたあとは、木の枝でクモの巣をはらいながら、さらに山奥へ進みます。戦いごっこを始めた息子に対し、しなやかに曲がる枝を手に「この枝は曲がるから太い枝で叩いても折れないよ」と諭す岡上ZIONさん。その言葉を聞いて、まるで人生のようだなと物思いにふける私。

と、山頂付近で土を耕している女性に遭遇しました。何をしているのか尋ねると、漆を植えているとのこと。なんとこの方、有名な漆作家の伊良原満美さんでした! 偶然、著名人に出会えるのも岡上マジックなのでしょうか。

山をくだった先に待っていたのは、岡上西町の坂道。この辺りの坂には1番、2番と番号がつけられているそうで、坂マニアがわざわざ撮影に訪れることも。中には階段のみの坂もあり、もし自分がこのエリア担当の宅配業者だったら・・・と考えるとドキドキしてきました。

岡上ZIONさんのお知り合いで建築家の杉浦百合子さんにも偶然お会いし、ご挨拶をさせていただきました。5月には「季(とき)の庭」と名付けられた約300坪の庭でオープンガーデンとクラフト作家展 を開催する杉浦さん。入場は完全予約制でワークショップや販売会もあるので、気になる方はぜひチェックを。


のどかな風景を抜け、中華料理店「東和楼」で昼食をとったあとは、最後にかじのや納豆の販売所・豆の蔵と、駄菓子も販売されている酒屋あかおぎへ。途中、謎に人形が並んでいる駐車場があり、カオスな面も覗かせる岡上。



予定通り約5時間で全てのルートを見終え、最後に鶴見川沿いの桜の前で記念撮影。
岡上ZIONさん、ありがとうございました!

岡上エリアを巡ってみて・・・

同じ麻生区でありながら謎めいた地・岡上は、いい意味で昭和の日本の風景が残るような土地でした。

たけのこ掘りを体験させてくれた方や、漆作家の方のように、知り合いでなくても気軽に話し掛けてくださる人がたくさんいらっしゃり、新百合ヶ丘周辺ではなかなかみられないコミュニケーションが楽しめるのも岡上ならではでしょう。

マイクロツーリズムが提唱される今の時期にピッタリの岡上地区。家族やおひとりでふらっと街歩きに出掛けるのもオススメなので、ぜひ謎の地・岡上を自分なりに探索してみてください。

Event Information

季(とき)の庭 春のオープンガーデン&クラフト作家展
場所:川崎市麻生区岡上1462の2
日程:5月9日(日)、10日(月)16日(日)、17日(月)
時間:9時~16時 予約制
詳細は 季(とき)の庭インスタグラムを参照

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