1990年の結成以来、麻生音楽祭などで、箏、三味線、尺八を披露してきた「三曲あさお」の皆さん。第25回の定期演奏会に向け、区内の小・中学生を対象に体験教室を実施すると聞き、我が家の小3の娘も箏に挑戦しました。
まずは爪をオーダーメイド
親指、人差し指、中指に合わせて爪をオーダーメイド。流派によって先が角ばっていたり、尖っていたりするそうですが、今回は“生田流”の角爪を使用します。
練習スタート!
練習は約1週間リリオスにて行われ、定期演奏会で披露する「ほたるこい」と「さくらさくら」に挑戦しました。音符ではなく漢字で書かれた楽譜に娘も最初は戸惑っている様子でしたが、音の美しさはさておき、練習3日目には通して弾けるようになりました。
自宅では弦が描かれた紙を使ってイメージトレーニング。自宅練習用に、ゴムと板を使って何とか箏らしき物を作ろうと考え、先生に相談したところ「それは無理でしょう」と優しく諭されて諦めることに(笑)。
いよいよ演奏会へ
練習の成果を発表する場として、麻生市民館大ホールで行われた定期演奏会に子ども達も参加。ひとりひとり名前が呼ばれ紹介された時は緊張した様子でしたが、曲が始まると堂々とした演奏を聴かせていました。
ステージ裏には出番を待つ箏がズラリ。同じ箏でも様々なサイズがあることが分かります。
演奏を終えて
観客の皆さんから大きな拍手をいただき、控え室に戻ってきた子ども達に「三曲あさお」の方から修了証書が送られました。経験を“終了証書”という形で残すことで、いつまでも良い思い出として子どもたちの心に深く残ることを嬉しく思いました。
最後に
練習を始めたばかりの頃は正座もままならなかった子ども達が、本番ではビシッと浴衣を着こなし、真剣に演奏する姿は感動の一言。貴重な体験と感動を提供してくださった「三曲あさお」の皆さんに、親子共々感謝の気持ちでいっぱいです。
そして、若い世代へのバトンタッチが難しいため、「三曲あさお」の定期演奏会は今回の第25回をもって終了したそうですが、後日届いたお知らせによると、今後も子ども向けの教室の開催を予定しているとのこと。次の世代に継承するためにも、末長く活動が続くことを願っています。