川崎市市制100周年の節目に、好きな場所やお気に入りのモノなど「麻生区の推し」を描いた絵画が昨年募集され、133点が集まりました。

区内の企業や団体が応募作品の中から各賞を選出し、「日の出歩道橋のハクセキレイ」を描いたカワグチ ケンタさんにロコっち新百合ヶ丘賞を贈呈。
川崎市の職員として麻生区役所に勤務しながらイラストレーターとしても活動中のカワグチさんに、麻生区の推し絵画の話題を中心に絵への想いをうかがいました。
絵を描くきっかけは子どもとのお絵描き。依頼があれば色々な絵に挑戦したい

新百合ヶ丘駅北口と麻生区役所をつなぐ日の出歩道橋を「麻生区の推し」として描いたカワグチさん。
通退勤時に利用する日の出歩道橋で麻生区の小さな自然を感じていたことが、この風景を描いたきっかけだそうです。
「日の出歩道橋は、自分にとって馴染みのある景色。季節によっては橋の上をトコトコ歩くハクセキレイを見ることが出来て、駅のすぐ近くで自然を感じられる麻生区って良いなと思い、この景色を『推し』に選びました。
麻生区には素敵な場所がたくさんあるので、この場所を描く人はいないだろうなと思ったのも日の出歩道橋を選んだ理由ですね(笑)」
目に映ったそのままの景色ではなく、建物などを抽象的に描いたところにカワグチさんのこだわりが感じられます。
「小鳥を主人公にしたかったので、背景はシンプルにしました。よく見ると歩道橋の階段もないし、建物も歪んでいると思います(笑)。
絵って上手くなればなるほど写真に近付けられるじゃないですか。でも、自由に表現出来るのが絵の面白さなので、頭の中で景色を引き算しながら描きました。デジタルで描いたり定規を使って線を引いたりせず、全てフリーの手描きなのもこだわりです」
そんなカワグチさんが絵に興味を持ったのは、お子さんとのお絵描きがきっかけ。
絵を見て喜ぶお子さんの笑顔が、カワグチさんをイラストの世界に導きました。
「美術部だったとか芸術系の学校に通っていたとかは一切なくて、子どもが小さい頃に一緒にお絵描きをして遊んでいて、絵って面白いなって気付いたんです。
その頃に別の区の市民館に勤めていたので、市民館で開催される講座のチラシに自分のイラストを使ってもらうこともありました。そこから積極的にイラストを描きはじめましたね」
今では麻生区役所の館内や中庭、市民が主催するイベントのチラシなど、さまざまなところでカワグチさんのイラストを目にすることが出来ます。
(編集部注:イラストはボランティアで描いています)
「絵を描くことが好きということを周りの人に知ってもらえたことで、少しずつイラストの依頼がくるようになりました。ネットからダウンロードして使えるフリーのイラストもあるのに、声を掛けてもらえることが嬉しくて。自分の絵を使った案内やチラシを見た方が楽しい気持ちになってくれると嬉しいなと思いながら描いています。
子どもを笑顔にするために描いていた絵が、今は子どもも大きくなって、必要としてくれる誰かのために描くようになったのが不思議。これからも色々なイラストに挑戦したいと思っているので、僕の絵に興味を持ってくださった人は気軽に声をかけてくださいね」



【カワグチ ケンタさんのイラストはこちらでもご覧いただけます】
☆インスタグラム k.k_illusration


☆かわさきヒストリークエスト3(探検ブックを頼りに麻生区内の6ヶ所を巡ってスマートフォンでアクセスすると、カワグチさんが描いたオリジナルデジタル記念証がもらえます)
