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たまプラーザ中央商店街にひっそりと佇むシェアキッチン
たまプラーザ駅から徒歩5分ほど。中央商店街の一角にあるシェアキッチン「FORT MARKET」はご存知でしょうか?


こちらは、東急オフィスの1角が調理可能なレンタルスペースとなっており、日替わりで色々なお店が出店しています。
■たまプラーザ店 | シェアキッチン-FORT MARKET
(色々なお店の営業日がカレンダーで確認できます)
今日は、その中の1つ「おばあちゃんのぬくもり食堂」をご紹介します。


78歳で叶えた夢の食堂
週に一度、火曜日になると、そこは特別な空間に変わります。沖縄出身の南沢政子さんが腕を振るう『おばあちゃんのぬくもり食堂』が、心づくしの沖縄料理を用意して、私たちを迎えてくれるのです。


「もう私たちはこれで終わりだね、なんて話していたんですよ」と、南沢さんは朗らかに笑います。
数年前まで近所のパン屋さんで働いていた南沢さんは、閉店を機に一度は引退を考えたと言います。しかし、いつも家族や友人に手料理を振る舞っていた南沢さんの姿を見ていた娘さんが、「何かお店をやってみたら?」と背中を押してくれたのが全ての始まりでした。


最初は、お母様から受け継いだという沖縄の伝統的な油味噌「あんだんすー」を販売することからスタート。友人たちを呼んで試食会を重ね、7回もの試作を経てようやく完成した自慢の味は、またたく間に評判を呼びました。
「せっかくなら、もっとたくさんの人にこの味を届けたい」という想いが、シェアキッチンでの出店へと繋がっていったのです。2025年10月のオープン以来、テレビ神奈川や神奈川新聞にも取り上げられ、『おばあちゃんのぬくもり食堂』はたまプラーザの新しい名物スポットとなっています。
おばあちゃんの愛情が詰まった、手作り日替わりランチ
『おばあちゃんのぬくもり食堂』のランチは、日替わり定食(1,200円・出汁スープ付き)と、テイクアウト用のお弁当(1,000円)が中心です(すべて税込み)。
その日の朝から厨房に立ち、娘さんと二人三脚ですべて手作りするというから驚きです。


ふーちゃんぷるー(麩の炒め物)、クーブイリチ(昆布の煮物)、もずく豆腐バーグ、チキンと豆のトマト煮など、どれも「おばあちゃんが作るご飯」をテーマにした、一手間かけた優しい味わい。
「家庭で出てきそうな懐かしい料理」が、彩り豊かな一皿に盛り付けられて提供されます。


取材した日(3月3日)の日替わりプレートには、ひな祭りにちなんだ「ちらし寿司」を中心に、ひじき、レンコン、かぼちゃのサラダ、ナスとピーマンのあんだんすー炒め、鶏の甘辛煮など、バランスよく品数豊富なおかずが並んでいました。
「前日までに考えて、当日の朝に全部作るんですよ。ガス台が5口あるから、娘と一緒に一気に作れるんです」と南沢さん。


すべては「あんだんすー」から始まった
お店の原点であり、南沢さんの自信作でもあるのが、沖縄の伝統的な油味噌「あんだんすー」です。
豚肉の脂身と味噌を弱火でじっくり炒めて作るこの「あんだんすー」は、ご飯のお供にはもちろん、おにぎりの具や炒め物にも使える万能調味料。南沢さんのお母様から受け継いだというその味は、シンプルながらも深いコクと旨味があります。定番の味に加え、ショウガや唐辛子、ニンニクを効かせたピリ辛味も人気です。


週に一度の、特別な場所
『おばあちゃんのぬくもり食堂』が営業するのは、原則として毎週火曜日のみ。「週に一度だから、無理なく楽しく続けられるんです」と南沢さんは語ります。自宅から電車で通い、かつての仕事仲間や地域の人々が集うこの場所は、単なる食事処を超えた、温かい交流の場になっています。


「お友達が来てくれて、続けられているのが一番嬉しい」という南沢さんの言葉には、料理への愛情と、人との繋がりを大切にする想いが溢れていました。


忙しい日常の中で、ふと温かい家庭の味が恋しくなったら、ぜひ火曜日に『おばあちゃんのぬくもり食堂』を訪れてみてください。そこには、美味しい沖縄料理と、おばあちゃんの優しい笑顔が待っています。
「ああ、今日はちょっと身体にやさしいものが食べたいな」そんなランチタイムに、ぴったりのお店です。
店舗情報
おばあちゃんのぬくもり食堂
住所:横浜市青葉区美しが丘2-17-5 ROOF125 A棟1階(FORT MARKET たまプラーザ内)
営業日:毎週火曜日(※変更になる場合があります)
営業時間:11:00〜14:30
メニュー:日替わり定食 1,200円(出汁スープ付き)/日替わり弁当 1,000円(テイクアウト)/その他お惣菜など(すべて税込み)
Instagram:@nukumori_gohan
【公式】fortmarketのInstagramはこちらから













