現役子育てママの『共感力』を活かす企業「株式会社オープンワールド」

センター南に、主に0歳~未就学児のお子さんがいるママを積極採用している企業があります。

企業名は株式会社オープンワールド。

実際に働いている大瀧佳奈子さん、平野優子さん、川﨑茜さんにお話しを伺いましたので、ご紹介します。

株式会社オープンワールドのオフィス

センター南駅から徒歩10分程度、都筑区役所の裏辺りに株式会社オープンワールドのオフィスがあります。(横浜市都筑区茅ヶ崎中央30-17 フローリッシュKSビル205>>MAP

同ビル1階には、以前ロコっちで紹介したチョコレート工房「ショコラボ」があります。

業務内容

現役ママスタッフのリアルな声を大切にし、同じ子育て中ママに必要とされるサービス・商品を提供している会社です。

「マタニティ用品」「ベビー用品」「子ども服」の製造・輸入・インターネット販売が主な事業内容です。

2005年創業時からネット通販専門という試みをいち早く始め、現在も店舗を持たず、販路はインターネットのみとなっています。

独自のサービス

既存ブランドの商品を販売するだけではなく、プライベートブランド「COPIII LUMII(コピールミ)」を立ち上げ、子育てママの不満、不安、不便を解消できるようなベビー用品を開発・商品化しています。

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[商品一例]
★2Wayスタイ★ 抱っこ紐で対面抱きをしたときは、胸元カバーするスタイに、抱っこ紐からベビーを降ろしたときはベビーのスタイになる2Wayで使えるスタイ


★アウトドアミスト★ 虫除け日焼け止め1本2役のアウトドアミスト


★ミルキーローション★ ママもベビーも使える保湿ローション

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また、購入前に使い心地を試せるように、抱っこ紐レンタルができるという独自のサービス(「Renfit(レンフィット)」)も行っています。

スタッフ全員が「ママ目線」で考えられるからこその発想ですね。

人を育てる

従業員は野口慎二社長を除き、全員女性でほとんどが0歳~未就学児のお子さんを子育て中のママです。お客様でもある子育てママとの共感接点を重視し、現役ママを採用しているそうです。

子育て中、社会から隔離されているように感じ、孤独や不安、焦燥感を抱くママも多いのではないかと思います。働き始めるのにも、ブランクがあり自信を失っているママもいらっしゃるのではないでしょうか。

ですが、「株式会社オープンワールド」では子育てを一つのスキルと考えてくれる企業なので、安心して一歩を踏み出せそうです。また、従業員同士が同じ子育て中のママだから、互いに悩みを相談しながら、一緒に成長していけるというのは素晴らしい環境です。

そして、「時間制約がある子育ての間だけ、オープンワールドでスキルや自信を身に着け、子育てが落ち着いたら、その人の本来輝けるフィールドで活躍してほしい」という社長の想いから、子育てが落ち着くスタッフには、会社を「卒業」してセカンドキャリアに向かっていくことを後押しするのだとか。

実際に働いているママスタッフ3名にお話しを伺いました。

■川﨑茜さんの場合
「昨年6月に入社しました。大学卒業後、すぐに結婚し出産したので、社会経験0での応募でした。きっと不採用だろうなと思っていたら、採用していただいて……。

経験よりも、入社後にどのように成長していけるのか、どのように働いていくのか、ビジョンを重視してくれたのかなと思います。

自分のこれまでの経験からきた気持ちを掘り下げた結果、現在は『manalea(マナレア)』というメディアの立ち上げを任せていただくことになりました。『自分らしく はたらをひろげるく』女性をピックアップし、また、そのような女性が働く企業を発信していきます」

社員の「やりたい」という気持ちを大切にし、挑戦させてくれるのは素晴らしいですね。

ロコっちも取材していただき、現在、記事を掲載していただいています。
掲載していただいた記事はこちら。

■平野優子さんの場合
「新卒でシステムエンジニアとして勤務していましたが、退職して東日本大震災の被災地の子どもに勉強を教えに行き、その後、学習塾に転職しました。

主人が海外駐在となり、アメリカではWebマガジンのライター業、シンガポールではフリーペーパー誌の編集ライター業を経験しました。

文章を書くのが好きで、「manalea」にも記事を書かせていただいています。

仕事単位で繋がっていた方が仕事の幅が広がると社長からアドバイスを受けて、4月よりフリーランス契約に切り替わることになりました」

ご主人の海外出張中でシンガボールに滞在中、日本人向けのフリーペーパーで記事を書いていて、経験もばっちりな平野さん。その実力の高さを見抜いてのアドバイスなんですね。

社員一人一人を見てくれている企業ということを実感しました。

■大瀧佳奈子さんの場合
「前職は大手人材紹介会社に勤務し、現在は人事で働いています。就職後に採用者をサポートしていける仕事に興味があって応募しました。

応募者の方との面談もさせていただいていますが、自分を成長させたい、スキルアップしたい、価値のある仕事をしたいという、向上心の高い方が向いているようです。

入社後の不一致が起こらないように、理念に共感できるかどうかを、しっかり確認しています」

はきはきとした口調で会社のことや、どのような人材が求められているかなど、分かりやすく説明してくださいました。そして大瀧さんも、3月末で「卒業」が決まっているそうです。

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写真左から、平野優子さん、川﨑茜さん、大瀧佳奈子さん

3名とも株式会社オープンワールドでの勤務を通じて自己を見つめ、考え、将来のビジョンをしっかり掴んでいる印象を受けました。

それにしても……せっかく育てた従業員を「卒業」させてしまうというスタイルに、私は心底衝撃を受けました。それだけ消費者との「共感接点」を大切にしているとも言えますが、従業員である子育てママのキャリアブランクを補い、出産・育児によって、女性が働くことをあきらめないといけない今の社会的課題に、会社の存在自体をもって解決策を提示したいという一面もあるのでしょう。

考える力が求められ、そして挑戦させてくれる企業なので、スキルアップしてさらに上の段階に進みたいという方には、良い環境なのではないでしょうか。