ショッピングモール大国センター北・センター南。
ただ利用するだけではもったいない! 施設のコンセプト、都筑への思い入れ、トリビアなど、館長にインタビューしました。
各モールの個性や魅力に改めて気づいてもらえると嬉しいです。
第2回目は、センター北・ノースポート・モール総支配人の桑原克典さんにお話を伺いました。
※このインタビューは「みなきた通信vol.3」のショッピングモール特集に基づいて行ったものです。
目次
ノースポート・モールのコンセプト
ノースポート・モール 2007年4月21日開業
ー(ロコっち)まずは、ノースポート・モールのコンセプトを教えていただけますでしょうか。
(桑原さん)「港北エリアで圧倒的なナンバーワン施設」をコンセプトに掲げています。当館はGU、ユニクロ、ニトリなど大型規模店が入っていてなおかつイオンシネマやサードプラネットのエンタメ要素もあり、無印、ダイソーなど生活必需品店舗も集結しているのでワンストップショッピングが叶うのかなと。
これだけセンター北と南にモールが集結すると、店舗のバッティングが多くなってきますよね。それぞれの得意分野・不得意分野を自覚してうまく区分けできれば、共存共栄できて、なおかつお客さんも利用しやすい良い街になるんじゃないかなと思うんです。では、ノースポート・モールの使命は何か、それを念頭に置きつつ10年後をイメージして課題に取り組んでいます。
都筑区への思い入れ
ー(ロコっち)地域との関わり方など教えていただけますか?
(桑原さん)私が過去に勤めていた大阪の東急グループの商業施設では地域柄、地元に密着して集客していたんです。今、ノースポート・モールに着任して約1年半、大阪時代のノウハウを活かして地域の人と連携を取りながらいろいろな問題解決に取り組んでいるところです。
ー(ロコっち)問題…何かありましたか?
現在一番問題視しているのは、土日の渋滞問題ですね…。お客様に申し訳ないことで駐車や出庫に30分~1時間お待たせしてしまっているんですね。交通状況や周辺の道路付けの改善など、警察や土木事務所や町内会の皆さんに問題提起していきながら今年の4月から対策団体を立ち上げました。我々が「街づくりを考える」にあたり、足元から改善していかなければと思っています。
ー(ロコっち)確かに、土日の渋滞はすごいですよね。少しでも渋滞が緩和されたら良いですね。
「子どもの体験価値」を重視
ー(ロコっち)どこのモールもそうなんですが、ノースポート・モールは特にキッズのコンテンツが充実しているように思います。2023年、5階飲食フロアにオープンした室内遊び場「ザキッズ」も、え?ここに!って思いました。
(桑原さん)そうですよね。最初は5階にもフードコートを創ろうかという案もあったんです。3階のフードコートは絶好調なので。でも商圏調査すると10歳以下のお子様が多いので、検討した結果「ザキッズ」に入ってもらうことになりました。
「子どもの体験価値」は大切していて、最近ではビー・コルセアーズとタイアップしたスポーツ教室や横浜市とコラボしたミニ運動会を開催しました。
また、「STEAM Campus」や「セイハ英語学院」などの習い事のコンテンツもあります。
お客さんにとってどんな存在でありたいでしょうか
地域から頼られる存在でありたいと思っています。ここに来たらなんでも揃う!というバリエーションと大型店舗があることが当館の魅力だと思うので。
ー(ロコっち)GUは地域最大規模でしたよね?
(桑原さん)GUは、全国でも数少ない超大型店舗なんです。GUさんには当初から「世界一の大規模店を」というコンセプトで当館を希望された経緯があるんですよ。
また、サードプラネットはクレーンゲーム機設置台数が「555台」でギネス世界記録(2022年)に認定されました。
ー(ロコ)ギネス認定はすごい! また、GUも大好きなのでよく行きますが世界一の大型規模店を掲げて入った経緯があったとは驚きです。
地域のコミュニティの場に
ー(ロコ)B1フリースペース「のすぽぱーく」を活用して子どもがゲームを持ち込んで遊んでいるのを見かけますが、その使い方は、ノスポ的には合ってますか?笑
(桑原さん)色々な活用をしていただいて問題ないと思っています。私が運営を経験した別の商業施設では、フリースペースが大学生の勉強の場になっていたこともありました。勉強の場になったきっかけは、まずその学生さんが小さい頃にそこで遊んだ経験があったのかなと思うんですよね。今ゲームしている子が大きくなったら勉強する場だったり、就活する場だったりに変わっても良いと思っています。
当館に何度も足を運んでもらうきっかけづくりになって、そのうち「慣れた居心地のいいマイモール」になってくれたらと思っているんです。
そのためにも、ギャザリング(つどい・交流)にはこれからも力を入れていきたい。「とりあえずノースポート・モールに行ったら何かやってるはず!」と思ってもらえるように。子育て中のお母さんたちやご高齢者のコミュニティができてくれたらもっと地域に貢献出来るかなと思います。
現状は、10~20代が遊べて30~40代のニューファミリー層が生活周りの買い物をするのに便利な施設と感じていただけていると思いますが、今後はシニア世代もお孫さんとゆっくり過ごせる場所を提供するのも目標ですね。
ノースポート・モールトリビアをご紹介
ここからはノースポート・モールのトリビアをご紹介します。
1.GUの売り場面積は全国トップクラスの「超大型店舗」
GU 横浜港北ノースポート・モール店は、全国で9店舗しかない「超大型店」。超大型店ならではの品揃えが魅力です。
2.児童書・絵本売り上げ日本一のブック・オフ
全国のブック・オフの中でも、ノースポート・モール店は児童書・絵本の売り上げ日本一を誇ります。関東最大級の座席数を誇るデュエルスペース、トレカコーナーなど、集って遊べるコーナーも充実。
3.充実したフリースペース
無料開放されたスペースが充実しているのも同館の魅力。
3Fにある無料開放の子どものあそび場「のすぽひろば」は、ハイハイエリアとアスレチックエリアに分かれた0~5歳までのお子様がのびのびと遊べるスペース。また、B1の「のすぽぱーく」は広さ約240平方メートルの共用部を公園のように整備したスペースで、Yogibo(ヨギボー)のクッションやピクニックシートの貸し出しも行っています。
4.世界最大級のクレーンゲーム台数を誇るサードプラネット
クレーンゲーム設置台数500台以上のサードプラネット。2022年にはギネスにも認定されました。世界に2台しかない10本アームのクレーンゲーム機「十手観音」は、側に設置された「ビッグクラッピー」というキャラクターが手拍子をしながら歌ってその場を盛り上げてくれます。
筆者が思うノースポート・モールの魅力
筆者は7年前、横浜で物件探しをしていた時、港北ニュータウンにしよう!と決め手になったのがノースポート・モールでした。「ここに来れば何でも揃うやん」と思わせる圧倒的な充実感が決め手だったんです。それから少しずつお店も入れ替わり、この数年でますます進化した同館。B1の「のすぽぱーく」、3Fの子どものあそび場「のすぽひろば」など魅力的なフリースペースの存在も懐の大きさを感じます。