病気の子どもたちにメディカル・ウィッグをプレゼント。センター南でヘアドネーション。

ヘアドネーションという言葉をご存知ですか?

実は、31センチ以上の長さの髪を、寄付することができます。寄付した髪はメディカル・ウィッグ(かつら)の材料として使用され、頭髪に悩みを抱える18歳以下の子どもたちに完全無償で提供されます。
3年間髪を伸ばし、やっと31センチ以上伸びたので、さっそく髪の毛を寄付してきました。
とても良い取り組みなので、他の方にもぜひ知っていただきたく、ご紹介いたします。

センター南でヘアドネーション

どれぐらい伸ばせばいいの?

切る前の状態です。腰に届くぐらいの長さです。
この程度の長さがあれば、髪の毛を寄付出来ます。
カラー、パーマ、ブリーチヘア、白髪でも大丈夫です。美容師さんにお伺いしたところ、多少髪が傷んでいても大丈夫とのことです。ヘアドネーションの話しをすると、「髪が傷んでいるからきっと寄付出来ない」と心配なさる方がいらっしゃいますが、それほど気にしなくても良いようです。
大人でも子どもでも、男性でも女性でも寄付できます。

どこでできるの?

ヘアドネーションに賛同しているサロンに行くことで、髪の毛を寄付出来ますが、通いなれたサロンでもヘアドネーションの手順に沿って切ってもらえることもあるので、いつものサロンを希望する場合は相談してみてください。必ずしも引き受けてもらえるとは限りませんが、大抵のサロンでは協力してもらえると思います。
公式サイトで近所の賛同サロンを探すか、「ヘアドネーションの方法」をダウンロードできるので、プリントアウトして美容師さんに確認してもらってください。

どこで切ったの?

今回、私はセンター南の美容院「imatesora」さんにお願いしました。3年前にもこちらでヘアドネーションさせていただいたので、2度目です。その頃は港北ニュータウンでヘアドネーションに賛同していたサロンは一軒のみだった記憶があります。賛同サロンを検索してみたら、今は都筑区に7店舗あるようです。センター南駅周辺に限っても3店舗もあります。
世の中に徐々に認知されてきているということでしょうか。良い活動が広がっているのは嬉しいですね。

半数は子ども

ヘアドネーションに参加する人数も増えているようで、3年前は「今月で3人目です」とお聞きしましたが、今は一ヶ月に20~30人は髪の毛を寄付してくれるそうです。
しかも、半分ぐらいは子どもで、自分の意志でヘアドネーションしてくれるそうです! 日本の未来は明るいなと、嬉しいような、頼もしいような気持ちになりました。
また、大半が女性ですが、一年間に数人程度ですが、男性でもヘアドネーションのために髪を伸ばし、参加してくれる方もいるそうです。

手順

髪を小さい束に分けて、ゴムで結びます。

湿り気は厳禁なので、シャンプーの前にざっくり切ります。

髪の毛の束です。
こうしてみると、少なく感じますね。
一つのかつらを作るのに、約20人~30人分の髪の毛が必要とのことですが、分かる気がします。
発送する際も濡れないように配慮が必要で、「imatesora」さんでは発送まで行ってくれるので助かります。行きつけのサロンで切ってもらった場合は、発送作業は自分で行うことになるので、取り扱いには気を付けましょう。少しでも湿ってしまうと、雑菌が繁殖したりカビが生え、素材として使えなくなってしまうそうです。

ざっくり切った後、こちらの素敵なシャンプー台で、シャンプーしていただきました。

そして、髪を整えていただき、終了です!
こんなにお洒落に仕上げていただき、満足です。さすが、ショートカットが得意とおっしゃるだけのことはあります。お手入れが楽なのも嬉しいです。
どうもありがとうございました。すっきりしました!

素敵な絵が飾られています


作家 宮山ヒロ


作家 朝倉真理


作家 オオコシチカ


作家 TOMIYOSHI

店内には、さまざまな素敵な作品が飾られていました。
創作活動を行う方々の発表の場になればと、知人を通して知り合った芸術家の方々をサポートする一環で、お店に飾っているそうです。過去には店舗の定休日に個展も開催しています。
「自分のできる範囲で、誰かの助けになりたい」という、店長の葛西さんの優しい人柄が伝わってきます。

ヘアドネーションを始めた理由

店長の葛西さんにお伺いしたところ、「寄付したい、という人の気持ちを大切にしたい」「無理のない範囲で、誰かの役に立ちたい」という想いで始めたそうです。自然体で行うからこそ、長く活動を続けることができたんですね。
私もまた髪を伸ばし、3年後ぐらいに寄付する予定です。人によると思いますが、私は再度寄付できる長さになるまで、髪が伸びるのに3年ぐらいかかりました。

ロングヘアからショートヘアに変えようと検討中でしたら、子どもたちのために、髪の毛を寄付してみませんか?

※2022年追記
ヘアドネーション協会の改定により、カットした毛髪は各自で発送するるルールに変わっていました。

詳しくは非営利活動法人JHD&CのHPよりご参照ください。

美容院「imatesora」でヘアドネーションしたい方は、ホットペッパービューティーにて、申し込み可能です。

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