地元の魅力再発見【都筑区丼】食べてみた!「TSUBAKI食堂」椿直樹さんにインタビュー

  • 投稿日2021.11.4
  • 更新日2021.11.29

横浜市18区の1区を月毎にピックアップし、月の前半と後半に分けて「丼」で提供しているTSUBAKI食堂より、2021年11月1日より都筑区丼「サステナブルカレー」が提供されています。

横浜市18区の魅力を丼でプロデュース TSUBAKI食堂

以前ロコっちの記事でもサステナブルカレーの記事をご紹介しました。

11月は都筑区丼「サステナブルカレー」が登場! TSUBAKI食堂 地産地消の丼めぐり・横浜18区丼 

わたくし早速、いただいてきましたよ!

また、横浜市18区の丼をプロデュースしているTSUBAKI食堂のオーナーシェフ・椿直樹さんと都筑区のつながりについてもお話を伺いました。

横浜の活動の中心・横浜市役所新庁舎から地産地消を発信

お店は、横浜の核でもある中区横浜市市庁舎2階、ラクシスフロント内。

 

テーブル席・カウンター席・テラス席が完備されています。「お子様連れも大歓迎」と嬉しい言葉をいただきました

テラス席からは、港に続く大岡川やロープウェイなど横浜らしい景色を臨むことができます。

椿さんは、2003年、浜野菜の魅力を広く伝えるため「横浜野菜推進委員会」を設立。2009年には神奈川県で初めて農林水産省「地産地消の仕事人」に認定された、横浜の食材を知り尽くした料理人です。

地産地消を推奨するTSUBAKI食堂では、横浜の魅力を感じることができるメニューがたくさんあります。

期間限定の横浜18区丼も、そのひとつです。

横浜広し!これまでの18区丼

横浜18区丼は、2021年3月旭区の丼「いちご丼」(いちごパフェ)から始まりました。

一口に丼と言っても、どんぶりにご飯とおかずが乗っているスタイルとは限らないのがユニークなんですよ。

・3月 旭区 二宮大輔いちご丼・旭区野菜と豚トロ蒲焼き丼

・4月 磯子区 たけのこ釜めし丼・杉田梅のビフカツ丼

・5月 瀬谷区 横濱ビーフの瀬谷バーガー・瀬谷発酵定食

・6月 戸塚区 戸塚いろどり小鉢定食・戸塚ぶっちぎり丼

・7月 金沢区 横浜金沢の太刀魚天重・2 種類のピザ&オムレツセット

・8月 鶴見区 鶴見区野菜と穴子の一本揚げ定食・和風出汁香るいっぺーまーさん沖縄そば

・9月 栄区 浜なしと和牛ローストビーフのユッケ丼・よこはま『秋の果実』切り株プレート

・10月 青葉区 日体大 FIELDS 横浜応援企画!アスリート丼・横浜あおば小麦つながり丼

・11月 都筑区 サステナブルカレー ・ドイツシチューグーラッシュ(11月16日より)

都筑区丼11月前半は「サステナブルカレー」

都筑区前半のメニュー決めは、半年以上も前から決まっていたそうです。「分かりやすいメジャーな料理で、なおかつ都筑区の企業とコラボしたい」という動機から、変化をつけやすく、万人に好まれる「カレー」に決定しました。その名も「サステナブルカレー」です!

食材の出所は、実は私たちが住む街のとても身近なところでしたよ。

以下ご紹介します。

コラボした企業と農園、使用されている食材はこちら

関東内で規模No.2の店舗「港北店」【IKEA】

・プラントボール

・ノルディックサーモン

仲町台に本社を構える【サカタのタネ】

・インゲン「サクサク王子」

・とうもろこし「ゴールドラッシュ」

折本町の【加藤農園】

・小松菜

・ピクルスの野菜(人参・大根)

・赤キャベツ

・ブロッコリー

・キュウリ

東方町の【マルイファーム】

・春菊

・大根

・ケール

・サツマイモ

南山田の【織茂養鶏場】

・卵

さらに横浜市の都筑区・泉区でカレー教室を主催するスパイスのプロ・中尾真紀子さんをコーディネーターに迎え、都筑区の人・企業・農業を繋ぐ、渾身のカレーが誕生しました。

豆のダルカレーと小松菜カレーのハーフ&ハーフ。ご飯の配置とトッピングが個性的です。

スウェーデンの郷土料理「サーモンのツンブロード」。

さつまいものスープ、サラダ、デザートにみかんが付きます。※デザートの内容は仕入れの状況により変わる場合があります。

「サステナブルカレー」

販売期間:11月1日(月)~11月15日(月)

価格:1,500円(税込)

※数量限定

「横浜を地産地消の代表都市にしたい」

「都筑区は地産地消を語るうえで特別な思い入れがあります」とおっしゃる椿さんに、都筑区とのご縁についてお話を伺いました。

椿さんは、20年以上前から「横浜を地産地消の代表都市にしたい」という想いがあったそうです。

『今の会社を設立する少し前、有志6人で「株式会社ヨコハマ村」設立という話がありました。まるで学生のようなノリで集まった6人。 そこで毎晩集まって語っていた夢の形が「ヨコハマ村(自給自足ができるテーマパーク)」。横浜の地産地消を、みなとみらいというシンボリックな場で表現するチャレンジでした。』

※週刊アスキー「横浜18区のひととまちがつながるTSUBAKI食堂18区丼物語」より引用

しかし当時はまだ、地産地消に必要不可欠な農家との繋がりが十分にありませんでした。

その頃訪ねたのが、都筑区大熊町の農家・中山正勝さんです。

20年前のご縁から広がるつながり

「地産地消のこと、野菜の旬のこと、収穫のことまで中山さんからたくさん学ばせてもらいました」

当時、横浜スカイビルのレストランで働いていた椿さんは、勤務の休憩時間など多忙な合間を縫って、都筑区の中山さんの農園へ足しげくバイクで通ったそうです。

そして2021年現在。お店で提供される都筑区丼の野菜の仕入れ先である加藤農園さん、マルイファームの石川さんを繋げてくれた人物も、中山さんです。中山さんは3年前に他界されましたが、中山さんから贈られたご縁は今も、椿さんの料理人としての世界を広げているようです。

「横浜18区丼が1周した時には、各区とのつながりが今まで以上に出来ているはず」

TSUBAKI食堂店内に飾られている、横浜市内で農業を営む方々の写真。椿さんは「素敵な仲間」と呼んでいます。

20年以上思い描くヨコハマ村の実現に向けて、日々一歩ずつ前進する椿さん。

都筑区丼がフューチャーされている今、椿さんのお話をお伺いして、是非多くの人に食べてもらいたいと思いました。この一皿をきっかけに農園に足を運んでみるのも素敵だし、企業の取り組みを深く掘り下げて調べてみることも学びとなります。

食を通してご縁がつながることができれば、都筑区の魅力を改めて発見するきっかけになるはずです。

〈関連記事〉【横浜18区丼】11月は都筑区!後半は「ドイツシチュー グーラッシュ」

【TSUBAKI食堂】

住所:横浜市中区本町6-50-10 横浜市市庁舎2階 ラクシスフロント
営業時間:11:00‐22:00
定休日:無し ※年末年始除く
電話番号: 045-211-4300

ラクシスフロントHP

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