etuのあさお大好き日記♯2(2021年9月)

  • 投稿日2021.9.21
  • 更新日2021.11.1

2、3日前は何もなかった所に、茎が伸びて蕾を付け何時の間にか真っ赤な花が咲き始めました。
9月に入って雨の日と涼しい日が続いて、いつもの年より少し早めの開花なのかしら彼岸花。
麻生区には彼岸花の絨毯のような景色の所があるのですよ。
“まちはミュージアム”のまち歩き「麻生花紀行」で訪れた下麻生の斎藤邸の彼岸花畑です。
梅の木の下一面、彼岸花の赤い色で埋め尽くされた光景を目にした時、いつまでもいつまでも残して欲しい風景と思いました。あれから数年が過ぎ、なかなか訪れる機会がなかったのですが、今日足を運んでみました。
満開の時期に少し早かったようですが、咲いていました。
この土地の持ち主の方に感謝です。
この彼岸花畑の続きに屋敷林と言われる大木のケヤキの並木が残されています。
数軒の旧が点在しています。麻生区では岡上にも屋敷林の一部が残っている所があります。

この下麻生の屋敷林の集落の端に、寛永4年の富士山噴火の降砂に驚き、天災地変の前兆と五穀成願として大国主命(おおなむろのみと)を祀り、寛永5年子ノ神社を建立しました。


こんな古刹の近くに、ハーブガーデンで収穫したハーブのハーブバターのトーストや、ミントティーのランチをオシャレに美味しく振舞ってくれる「ガーデンららら」のカフェがあります。
障害のある方の就労継続支援事業所なのですが、洒落た建物とメニューの施設です。

『里山フォーラムin麻生』の休憩ティータイムで、ガーデンらららの就労者の方と支援職員の方が、ハーブティーを出してくれるのです。



昨年のハーブティーはほうじ茶とブレンドした飲みやすいハーブティーでした。
参加者のみなさんが何杯もお代わりしていたのが印象的でした。
施設に伺った時にいただいたミントティーももちろん美味しかったです。

そしてもう一つの彼岸花の名所は、アジサイ寺で有名な浄慶寺。
ここも江戸時代に建てられた古刹です。
浄慶寺の彼岸花は咲き始めたばかりで蕾が多かったです。



途中のバス停に花島の名があり、相模原市の麻溝公園での出会いを思い出しました。
柿生の花島出身のクレマチスの世界的著名人・故小沢一薫氏との素敵な出会いでした。
小沢氏は育成した品種に麻生の字名・小字名を名付けたのです。

クレマチスが世界的にも有数な規模で植栽されている麻溝公園で、麻生・柿生・籠口など麻生区の地名の花を見ました。
とりわけ籠口と名付けられたクレマチス・ローグチは柿生(ピンクシャンペン)と並んで世界的にも有名です。
小沢氏の代表作の1つです。

濃青紫色の半鐘型の花は、常に人気ベスト10に入るのだそうです。
小沢氏の足跡を、後世に伝えたいと思いました。

栗平駅に1枚のポスターが張られていて、そのポスターの前を通る度、目を奪われていました。
相思華(ソウシバナ)曼珠沙華と書かれたポスターです。

花と葉が同時に出ることがないので、葉は花を思い・花は葉を思うことから相思華と言われるのです。

あの相思華のポスターに妙に心惹かれるものがあったのは、偲ぶ人が続くことの前触れだったのでしょうか。
残った者は亡くなった人を思い、亡くなった人は残った者を思う。
彼岸花の赤い色は忘れられない思いの赤なのだと思いました。

彼岸花の咲く頃は、亡くなった人を思いたいですね。

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