平和会ペットメモリアルパーク・代表取締役社長 若月一朗さん

  • 投稿日2018.4.21
  • 更新日2021.12.2

たまプラーザの犬のコンシェルジュMikaです。先日は、平和会ペットメモリアルパークの雰囲気や流れをご紹介しました。今回は、平和会メモリアルのポリシーを中心に、代表取締役社長の若月一朗さんにインタビューした内容をお届けします。

平和会ペットメモリアルパーク・現地レポート

すごく広い霊園ですが、いつからどのくらいの数の子たちが眠っているのですか?

創業は昭和23年で、初めは九品仏の浄真寺で始まり、その後、池上の本門寺へ移りました。しかし、埋葬のご希望が多く、敷地の確保が難しくなって昭和32年に自然の多いこの地に移って来たんです。今現在は、250万体以上のペットちゃん達が眠っています。


美しが丘西と王禅寺にまたがる広大な敷地。ぱっと見は通常の霊園と変わらない。

どのようなペットに対応しているのですか?

一般のお客様は、犬、猫、ハムスターやウサギの小動物が中心ですが、爬虫類や金魚のご利用もあります。あと、動物園で飼育されていた動物たちや役所に連れてこられたペットの葬儀もしています。

単独火葬と合同火葬がありますがどのような違いがあるのですか?

単独火葬は、ご家族様だけで、ゆっくりとペットのお見送りをします。火葬後は収骨室でお骨上げをしていただきます。完全に人間と同じ流れですね。私たち自身は、人に対して以上のサービスをしようと心がけています。

合同火葬は、お別れ室でお見送りした後、他のお家のペットと一緒に火葬します。ご遺骨は、没月ごとに納骨堂に納め、翌年の命日月に野外の合同墓地へ埋葬します。

プロセスが大きく異なるので、間違いを防ぐためにも単独火葬の方と合同火葬の方の斎場は別になっています。


代表取締役社長の若月一朗さん。お話の中には動物と飼い主の方への愛があふれていた。

火葬後は、みなさんどうされるんですか?

選択肢としては、納骨堂・野外庭園式墓地・合同墓地があります。多くの方が、一旦、ご自宅にお連れ帰りになります。やはり、かわいいペットと一緒にいたいという気持ちが強いんだと思います。そして、49日などの節目やお気持ちの整理がついた時にご納骨に連れていらっしゃる方が多いですね。


リビングに置いていてもかわいい骨壺カバー(上)やカプセルキーホルダーなどグッズも豊富

葬儀と墓地の管理以外にもサービスはあるのですか?

昭和30年代から現在まで、毎年7月に「動物慰霊祭大法要」を行っています。会場は港区の増上寺で、毎年、1,000名を超える方々が集ってくださっています。中には、毎年法要に来られるご参列者さま同士で、お友達になって法要後にランチに行かれる方もいて、そのような繋がりをつくっていただけるのは、うれしいですね。

また、半年に1回、ペットの健康祈願&撮影会を行っています。地元の神社から宮司さんを呼んで祈祷をしてもらった後、ペットに着物を着せてペット専門のカメラマンが撮影します。中には手作りのウィッグを持参してきた飼い主様もいましたよ。それから、ペットの譲渡会では新しい家族が毎回何組も誕生しています。


60年以上の歴史がある動物慰霊祭。増上寺で毎年大々的に行われている。

こだわっている事はありますか?

ペットも人間と同じように、お迎えしてお別れをし、最後は飼い主様が納得のいくように、飼い主様の手でご供養ができるように心がけています。たとえば、合同の永代供養であっても、共同のお墓に飼い主様の手で遺骨を納めていただくんです。

お役所に託された子達もこちらでご供養しているのですが、お役所に託すとゴミのように処理されてしまうのではないか、と不安や罪悪感を感じる方もいらっしゃると思います。本来お役所が特定の団体のパンフレットを配るということはできないのだと思いますが、きちんとした形で供養されていますよ、ということを知っていただきたくて、何度もお願いした結果、現在は配布いただけるようになりました。


動物園や役所経由でやってきた動物達は、この動物慰霊碑の下に眠っている

今後のやっていきたいことや目標はありますか?

合同墓地がこの敷地の頂上にあるのですが、そこまで行くのに階段がきついんです。お年寄りもお参りに行かれるので、帰りは下りれず、おんぶしてお連れしたこともあるんです。ですから、下の方に移転させたいんですよね。

目標は、霊園のパーク化ですね。お参りにきた人がお墓の前でお弁当を食べているのを見て、イスやパラソルを設置してみたり、節分やクリスマス、クイズラリーといったペットと関係ないイベントも行ったりしています。まだ元気なペットを飼っているひとはもちろん、ペットを飼っていない方も含めて、皆さんがここペットメモリアルパークで、心を癒したり、心落ち着く場所であったり、季節のお花や植物を楽しんでいただいたり、頂上まで健康のために上がっていって自然の景色を楽しんでいただいたりして、心も体も元気になれる場所になっていきたいと思っています。


ペットの飼い主だけでなく、地域の方向けのイベントも多く行われている

取材を終えて

若月さんの人間以上のメモリアルパークを作るという思いがよく伝わり、遠方からも来られるのも納得のサービスでした。私も、愛するペットを見送る際、このような愛にあふれたサービスを受けられたら、すごく嬉しいと思います。

また、ペットを飼っていない人もイベントで集まり、ペットを自然に受け入れてくれるコミュニティとしての役割を果たしてくれるメモリアルパークになるといいですね!

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