ペットの訪問介護と鍼灸ケアを行う獣医・松本晃子さん

  • 投稿日2018.11.2
  • 更新日2021.12.2

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ペットを飼う上で、誰もがお世話になる獣医さん。今回は、前回取材させていただいた「ボタニカル56」さんの店内で、美しが丘に拠点を持つ「ペットホームケア えるそる」の獣医師 松本晃子さんに、お話を伺ってきました

獣医さんと言ったら、みなさんの頭にはきっと診療所や公務員などのお仕事が浮かんでくると思いますが、松本さんはペットの訪問介護と鍼灸ケアをメインに活動されています。

いったん離れたペットの道へ

獣医さんになったきっかけは?

小学3年生ごろに、犬を飼った事もない父がプードルを突然連れてきて、飼うことになりました。小学校卒業の時の文集では、「将来何になりたい?」という質問に、「獣医」と書いていました。でも、その時も、すごくなりたかったわけではなくて、軽い思いつきのような感じだったんですね。

それから何になりたいわけでもなく、その後は普通に中高過ごしたのですが、高校で進路を決める時に「さあ、どうする?」となった時、「獣医になりたい!」と言う気持ちが沸々とわいてきて獣医の道を選びました。だから、なんとなくの部分が多く、動物が好きで、獣医にずーっとなりたかったというわけでもなかったのです。

でも、獣医と言う夢を叶えられて素晴らしいです!恥ずかしながら、私は、小6の時に同じく「獣医になりたい」と言っていたのですが、獣医になるためには6年間大学で勉強しなければいけないという本を読み、勉強嫌いだった私はすっと身を引いてしまいました(笑)

もともと、獣医さんとしてどちらかに働かれていたのですか?

大学卒業して数年獣医の仕事をしたのですが、その後は結婚や出産もあり、16年間違う仕事をしていました。

本当は、下の子どもが小学校上がった時に獣医の仕事に戻ろうと思っていたのですが、学校に行く機会が凄く増えたのをきっかけに、小学校内にある放課後預かりの場「はまっ子」に6年間勤めたりしていました。結局、獣医よりも長く他の仕事をしてきましたね

その後、子どもが成長し、手が離れていくと共に「獣医」という職業が浮かんできて、また戻りたいという思いが芽生えてきました。ただ、体力的にもスピード感にも考えると、現場(臨床)にはついていけないと思ったので、ゆっくりペットや飼い主様と向き合いたいと言う思いから「マッサージ」の資格を10年前位にとり、鍼灸の勉強もして、それらを生かせる仕事として「ペットホームケアえるそる」を始めました。


松本さんの愛犬テンちゃん。Botanical56のドッグランにはよく来るそう。

かかりつけ医にはできないケアを

お仕事内容はどういったものですか?

お宅を訪問して、ペットのマッサージ・鍼灸・退院後の自宅ケアなどを行っています。病院にかかる前の体調管理や、通院や入院してた子達の自宅でできるケアをサポートします。、また、シニアになってくるとうまく動けなくなってくるので、そうなる前からのケアの方法をお教えしたりもしています。

シニア期になってくると、ガクッと急に衰える事が多いですよね。その前のケアは、その子にとって症状を和らげたり、ゆっくりにしてあげる事ができそうですね。

診察治療はされないのですか?

かかりつけ医がいた上でのサポートという立場だと思っているので、、往診と言う形はとっていないのです。

依頼されるペットはどの年齢層が多いですか?

大体、シニアの割合が多いですが、子犬からケアを進めていければいいなと思っています。

出張サービスのエリアはどのあたりですか?

横浜市内はもちろん、厚木や都内も行きますし、埼玉までいくこともあります。

結構幅広いですね!お荷物も多いですよね?

荷物は旅行用バッグにぎゅーっと詰めて電車移動します。

体力いりますね!

今後はペットの防災も訴求

今後の目標や新しく始める活動はありますか?

ペットケアでは、動物病院との連携でサポートできればいいなと考えています。あとは、地域のコミュニティ作りや、防犯・マナーやモラルの向上に役立てられる活動、ペット防災などについても今後広めたいです。

ペットの防災は、確かに飼い主としては気になりますよね!もし、地震が起きた時ペットと一緒に本当に避難所へ行けるのか?そして、ペットの備蓄や避難する時何を持っていけばいいの?など地域でも違うと思うので知っておく必要がありますよね。

近々、ペットの防災イベントを開催したいと考えているところです。ぜひ開催の際は近隣の方にご参加いただければと思います。

取材を終えて

同じ、出張であり飼い主様とペットとの、コミュニケーションをゆっくりとるというスタイルは、私も共感しており、今後一緒に何か地域でできる事があればいいなと思いました。出張サービスは、思いのほか大変ですが、ペットと飼い主様の笑顔が私たちの糧になります。今後、ますます松本さんの活躍が期待されそうです!

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