みんなで歌うゴスペルライプ ~ 指導者 Jennaさん、事務局 不破さんに聞く

2017年12月23日に美しが丘公園ペアツリー前で行われる「第8回 みんなで歌うゴスペルライブ」。たまプラーザのクリスマスの恒例となったこのイベントはどんな思いで始まり、毎年開催されているのか、we love tamaplaza事務局の不破さん(株式会社ウルプラス 代表取締役)と、ゴスペルの指導を第1回から行っているNGOゴスペル広場 代表のJenna(ジェンナ)さんにお話を伺いました。

「みんなで歌うゴスペルプロジェクト」はもう8回目、かなり長く続いているイベントですね。

不破:we love tamaplazaプロジェクトが8年前にスタートして、ゴスペルライブは初年度から開催しています。このプロジェクトは住民の方が主役になる、というのがコンセプトで、普段子育てや仕事で裏方になることが多い人にスポットをあてる活動になっています。
1年目、春・GW・夏にずっとそのコンセプトでイベントを実施してきて、冬何をするかと考えていた時に、クリスマスにゴスペル、というのは「住民が主役」という主旨にぴったりで、非常にしっくりきました。その後、ゴスペルのプロとして誰を巻き込むかを検討している中で、Jennaさんの存在を知り、その取り組みに非常に共鳴しました。

Jennaさんの取り組みというのはどういったものですか?

Jenna:日本人がゴスペルと聞いて思い浮かぶのは、ほぼ「天使にラブソングを」の世界です。それによって、ゴスペルには2つのハードルがあるんですね。1つは教会で歌うイメージがあり、宗教色が強いこと。2つめは体の大きい外国人が歌っている印象から、音楽として難しいと感じていることです。しかし、みんなで声を出してハーモニーを作るのはとても気持ちがいいし、日本人の気質にもあっているので、もっと日本人にゴスペルを楽しんでほしいと思っています。そこで、みんなで集まって楽しくゴスペルを歌える場を作るとともに、参加費の一部で貧困国支援などの国際協力を行っています。
第1回の開催時はこのプロジェクトでも、参加費の一部や、チャリティポストカードの売上を支援団体に寄付をする取り組みを行いました。


第1回から指導するJennaさん。ゴスペルを広める傍ら、国際協力も行っている。

今年は最大150名の参加とのことでしたが、第1回からかなりの参加者がいたのですか?

不破:第1回から定員の100名は集まっていました。その後、リピーターの方が非常に多く、募集開始から数日で埋まってしまうことも。それだと、新規の方が全く参加できないので、募集開始日を内緒にしていました(笑)
第6回までは、駅前で行っていたので、ステージの大きさに限りがあり、これ以上定員が増やせませんでした。また、ギャラリーの方もすし詰めの状態で、ゆっくり鑑賞できない状態でした。そこで、より多くの方に参加して、もっと楽しんでいただきたいという思いで、第7回から美しが丘公園の広いステージで行うようになりました。
Jenna:駅前の時は、参加者のご家族の方が鑑賞するのも大変でしたが、美しが丘公園に移ってから、アットホームにゆったりと楽しめるようになって、とてもよかったと思います。大の大人が公園を貸し切って大声を出せる、というだけでもわくわくしますよね(笑)


ゴスペルライブの練習風景。今年は過去最大の150名が参加。

曲目は毎年変わるのですか?

Jenna:毎年を違う曲を4曲ほど歌っています。そのうち、今回の聖者の行進のような誰もが知っている曲を1曲入れることが多いです。また、そのほかに、きよしこの夜は、ギャラリーのみなさんも交えて毎年歌っています。
まさに大人の部活で、お友達ができる方も多いですし、大声を出すのはストレス発散になります。ぜひ、ストレスを抱えている方に参加してほしいですね。