2020年子ども小麦部の活動②小麦について学ぶ『小麦の学校』

  • 投稿日2020.9.25
  • 更新日2021.12.11

2020年9月19日、子ども小麦部の活動「小麦の学校」に参加しました!

小学校3年の娘と娘の友達を連れて。

子ども小麦部とは?

福祉施設都筑ハーベストが生産した小麦を使って、子ども達の意見を取り入れながら商品化・販売する活動です。
「安心・安全な地元の無農薬小麦を応援したい!」
「地元の福祉施設を応援をしたい!」
「地産地消をすすめたい!」
という想いから発足されたもので、NPO法人『I loveつづき』により運営されています。

2020年度のメンバーは2021年6月までの間、ふれあいの丘にある都筑ハーベストの畑に行って作業したり、小麦について学んだり商品化に向けて話し合ったりします。

昨年度の小麦プロジェクトは一部、荏田東第一小学校6年生の授業の一環として行われましたが、一般の子どもの参加を募ったのは今回が初めてです。

中川のシェアリーカフェにて小麦のお勉強会

シェアリーカフェにて開催された「小麦の学校」。今回は、小麦についてお勉強する回です。

先月の野菜収穫に続き、子ども小麦部では2回目の活動となりますが、商品化に向けた講座としては第一歩ですね。

8月の野菜収穫の記事はこちら

多目的スペース「シェアリーカフェ」。

2020年7月、ハウススクエア横浜内から中川の街中に移転しました。中川駅から徒歩2分、1階にパン屋さん「ジューンベリー」が入るビルの4階です。

この日参加した子どもは、7歳から高校2年生までの10名。自己紹介ではそれぞれ好きな小麦粉を使った食べ物を発表し、和やかな雰囲気に包まれました。

都筑の小麦は誰がどんな風に作っているの? どんな風に成長するの?

前半は、都筑区の畑で小麦を作っている、都筑ハーベスト所長小林さんによるお話。

「貴重な国産小麦の中でも、日本で獲れる小麦粉約80万トンのうち神奈川県は僅か97トン。収穫まで200日と時間がかかる小麦ですが、都筑ハーベストでは化学肥料や農薬を使わず、手間暇かけて育成しています。

畑作りで重要な堆肥は、青葉区こどもの国の牧場から牛さんの糞を、腐葉土は旭区にある緑のリサイクルプラントなどから仕入れて、地域で循環させています。

また、予定では2月にみんなで「麦ふみ」も行います。せっかく出てきた麦の芽を踏むことは麦にとって過酷な事ですが、踏まれることで根がしっかり張り、寒い冬でも強く育つ。そために必要な工程なんですよ」

小麦の種まきから麦ふみ、青々と茂る5月、黄金色の6月と麦の成長画像をスライドで見せていただきました。

「都筑ハーベストは、生まれつき障害を持った人や精神障害を抱えた人が働く福祉施設です。みんなそれぞれ野菜のように個性があって得意分野があるんですよ。人間の営みの原点である農業で自然と向き合っていると学ぶ事がたくさんあります」

どうやって小麦が小麦粉になるの?

後半は都筑小麦部ちほさんによる小麦粉のお話。

小さな小麦の一粒ですが、部位によって違う原料になります。小麦の穂が子どもたちに一人一本ずつ配られ、小麦の粒を分解してみました。

初めて麦の穂に触れる子も多いのではないでしょうか。

粒をすりこぎで擦ると、ほんのわずかに白い粉が挽けました。

今回は嬉しい事に小麦粉のお土産付き!

昨年、都筑ハーベストで収穫した貴重な小麦粉とふすま粉です。この2種の小麦粉を使ったクッキーを試食させていただきました。

噛めば噛むほどに味わいのある素朴なクッキー。

小麦粉と一緒にレシピもいただきました。早速お家でお菓子を作ろうと思います!

1時間半の講座、子どもたちはみんな真剣な表情で小麦の話を聞いていました。
参加した娘は、「麦ふみ」の話が印象深かったそうです。

次の活動予定は11月14日(土)の「種まき・さつまいも掘り」。池辺町の畑に集合です。
住所は都筑区池辺町1003ですが、GoogleMapの検索で出てこないので、畑に行く際には池辺町1000で検索してください。すぐ隣になります。

小麦について知識を蓄えた後に触る土や種は、一層感慨深いでしょうね。

2020年子ども小麦部は定員が20名になるまでまだ募集中とのことです! I loveつづき事務局までメールにてご応募ください。

>>info@ilt.yokohama

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