【開店】センター南に待望の親子カフェ! オーナーさんの想いがつまった「OYAKO CAFE by the SON」に行ってきました。

  • 投稿日2024.10.30
  • 更新日2024.11.2

2024年10月16日、センター南に親子カフェが開店しました。オープンしてまもなく3歳の娘と共にお邪魔することができたので、レポートします。

親子カフェとは、子どもやその保護者に優しい設備やメニューが備えられているカフェのことを指します。親子カフェという名前ではありますが、利用できるのは親子だけというわけではなく、誰でも入店することができます。実際に筆者が訪れた際も、大人だけのグループで食事を楽しまれているお客さんもいらっしゃいました。

アクセス

最寄りはセンター南駅。駅から歩くと10分ほどで着きます。

茅ケ崎東小学校方面に進みます。ふわふわのコキアが生えていました。のどかでかわいらしい景色を見ながらのんびりお散歩。

店舗外観

お店に着きました。ハロウィン前なのでかぼちゃが目印。

ご自宅を改装され親子カフェとして木曜日のみ営業されています。一見普通の住宅の扉なのでここで合っているのかドキドキしますが、正解です。勇気を出してピンポンしてみましょう!

オシャレすぎる1階

インターホンを押すと素敵な笑顔のオーナー・髙橋泉さんが迎えてくれます。

髙橋さんのあったかい雰囲気にホッとしつつ、さて入店です!

こ、こんなオシャレな親子カフェは見たことがありません!!! シャッターを切る手が止まらない母。その間に娘は早速アンパンマンのおもちゃを発見。

子ども受けバツグンのアンパンマンもいるのが嬉しいですね!

私が一番心を奪われたのはこちらの一角。

木製玩具、レースのカーテン、窓からは緑…うっとりしてしまいますね~。

窓から見えるのは緑道「せきれいのみち」。小川が流れ、癒やされる景色です。

ランチ

本日のランチメニュー。キッズメニューもありますよ〜!

発酵麹ランチ、甘酒パンナコッタ(メニュー表非記載:税込300円)、アイスコーヒー、りんごジュースを注文。

この日のメインは鯖そぼろ。椎茸・人参・たまねぎと一緒に炒められたそぼろはごはんによく合い、青魚特有の臭味もなくおいしくいただきました! 娘は保育園で給食を食べてきたはずですが、そぼろご飯も食べていました♪素材を味わう、身体に優しいランチでした!

アットホームな雰囲気の2階

実は2階も座席があります! ぜひご移動どうぞのお言葉に甘え、食事後に移動しました。

この階段を登って2階へ。

1階のスタイリッシュな雰囲気とはガラッと変わり、二階はよりアットホームな雰囲気です。Lo-Fiミュージックが流れ、リラックスできます。にしてもどちらもおしゃれ♪

2階にもおもちゃがあります

2階にはオープンキッチン型の厨房があり、スタッフの皆さんやお客さんとの間で交流が生まれていました。筆者も会話に混ぜていただき、断乳や夜泣き、子どもの便秘など育児の話題を楽しんできました。娘も「お姉さん達ともっとおしゃべりしたい」と、スタッフの皆さんの温かいご対応に喜んでいました。

私が一人のスタッフさんと大人同士でお話を楽しんでいる間に別のスタッフさんやお客さんが娘と遊んでくださったり、よその赤ちゃんと私と娘で一緒に遊ばせてもらったり。複数の大人で複数の子どもを見る、カフェに居る一瞬だけでも大きな共同体で子育てをシェアする感覚に安心感を覚えました。

スタッフさんや他のお客さんとの交流を楽しみたい方は2階、一人や仲間でじっくりお食事したい方は1階がオススメだと感じました♪

週替りで楽しめるお食事とイベント

親子カフェは週毎にシェフが変わります。この日のシェフは発酵・麹料理を専門とする料理家、吉本輝美さん。

左:オーナー 髙橋泉さん、右:料理家 吉本輝美さん

カフェは毎週木曜日のみの営業。週替りの営業目安は下記の通りです。

第一週:結婚式場シェフによるコースランチ

第二週:Daily cafeとしてハッシュドビーフやタコライスのランチ、モンテッソーリやベビーマッサージのイベント

第三週・第四週:発酵・麹ランチ

※最新情報はカフェのInstagramやホームページをご確認ください。

早速、新たな楽しみが

2階でケーキをいただきました。

吉本さん作の米粉のラムケーキ。かかっているのは甘酒クリームです!ラムケーキですが、親子カフェということでお酒は香り付け程度にされています。なんとこちらのケーキ、あまりにもおいしかったらしく、娘がおかわりして二切れも食べました! 普段ケーキやホットケーキ類は苦手な娘なので、これにはびっくり。ランチの発酵麹プレートも食べ疲れしませんでしたし、もっと吉本さんのレシピが知りたい! と、その場で吉本さんの料理教室情報を得られる公式ラインに登録をしました。(登録をしている間も、さりげなく髙橋さんが娘の面倒を見てくださっていました。感謝です。)

髙橋さんによると、今日は吉本さんへのレシピやお教室の問い合わせが満載だったとのこと。カフェでのイベントとしてお料理教室も考えてみます! とおっしゃっていました。早速、次回訪問の楽しみができてしまいました♪

オーナー髙橋さんのストーリー

会社員のワーキングマザーから、働き方を変えるまで

今はこんなに地域に開いた活動をされている髙橋さん、実は数年前まで丸の内の金融機関にお勤めの“バリキャリ”ワーキングマザーでした。

ハードワークをこなしながら育児との両立に奮闘されていた髙橋さん。同居のお母様にお子さんの保育園のお迎えを依頼し、ご自身は遅くまでお仕事に励んでいたそうです。「帰る頃には子どもの寝顔を見るだけだったので、お迎えが憧れだった」という言葉が印象的でした。

コロナ禍で在宅勤務をされていたところ、当時小学2年生だった息子さんが「本当は学童に行ったりしないで家に帰ってきて、友達と遊びたかった」と涙を流されたそうです。

息子さんの言葉をきっかけに働き方を見直すことにした髙橋さん。時を同じくして第二子の産育休期間を迎え、「子どもにおかえりが言える働き方」の模索が始まったそうです。

自分の好きなこと、やりたいことを探すためにたくさん資格を取られたのこと。キャリアコンサルタント、ベビーマッサージ講師など、その内容は多岐に渡ります。(普通育休中そこまでできません! 髙橋さんのバイタリティに脱帽です。)

そんな中、元々趣味でもあったカメラで親子の写真を撮影する機会があり、それがヒントに。息子さんの言葉やお父様の死を経験され「大切な人のそばにいる時間を大事にしたい」「何か自分が世の中に残せるものがほしい」という想いが明確になり、会社員を退職し事業を始められました。

髙橋さんと息子さん

4つの事業で「大切な人との時間」を応援

現在髙橋さんが手がける事業は4つ。親子カフェの他には、以下の3つがあります。

①パパママが自分に合った働き方を選択できるスキルを身につけるための就業支援スクール

②親子で過ごす時間を彩るおやこフェスティバル

③親子の写真を得意とするフォトスタジオ

それぞれの事業が様々な側面から「大切な人と過ごす時間」を充実させ、思い出をかたちとして残すよう機能します。

親であることの幸せと大変さ。カフェで肩の荷を降ろしてほしい

家族の大切さを想う髙橋さんですが、一人の人間としての「ママ」へのまなざしも強い原動力となっています。

「お母さんって本当に大変じゃないですか! 」と言う髙橋さん。

赤ちゃんを抱っこしている瞬間はとっても幸せ。でも育児はとても大変! かけがえのない我が子との時間を大事にしながらも、お母さん自身が一人の人間として自分自身の楽しいことや好きなことを満喫できるようにも生きてほしいと思っているそうです。

髙橋さん自身も小学生と保育園児のママです。

ご自身も第一子の育休中に産んでみて初めてわかる不便さ、赤ちゃんを抱えてどこにも行けない閉塞感など感じたそうです。その頃から「育児をママ一人で抱えるべきではないな」と感じていたそうです。

冒頭で「カフェに居る一瞬だけでも大きな共同体で子育てをシェアする感覚に安心感を覚えました」と私の感想を書きましたが、親子カフェはまさに髙橋さんの想いをしっかりと体現している空間でした。託児というかたちではなく、母である自分も一員として参加しながら、他に大人がいるからいつもよりも気を張らず、みんなで子育てしている感覚はまた格別です。

高橋さんは「一人で子育てしている感覚になっているママに、ぜひカフェに来てほしい」「カフェに来て肩の荷が降りるような気持ちになってもらえたら」と語ります。赤ちゃんを連れたママが来られた際は、赤ちゃんをあやしなからママにゆっくりご飯を食べてもらったりしたいそうですよ。筆者もカフェにいる間はその温かい空間に甘えて多少娘から目を離したりしながら、ゆったりとした時間を過ごさせていただきました。

我が家の感想

楽しかった滞在を終え、3歳娘に「今日のカフェどうだった?」と聞いてみました。

「楽しかった」「いい気分だった」「ピンク色の気持ち」とのことで、3歳ながらにカフェに流れる包摂的な空気を感じ取ったのではないでしょうか。みなさんに目をかけていただいて嬉しかったようでした。また一つ、地域との素敵な交流拠点ができ、親子でとても癒やされた滞在でした。

センター北・南では7年ぶりの親子カフェ

子育て世帯に人気の街都筑区ですが、センター北・南を最寄りとする飲食店で、現在キッズスペースを併設する店舗は、Italian Kitchen VANSAN センター南店とバケット 港北東急SC店の2軒のみと認識しています。(筆者調べ。もし他にキッズスペースがあるお店をご存知の方はコメントなどでぜひ教えてくださいね♪)

更に「親子カフェ」という区分では、2017年にセンター北のプラレールで遊べる鉄道カフェ Train Toysが閉店して以来、親子カフェは0軒でした。

OYAKO CAFE by the SONの開店により、センター北・南に7年ぶりに親子カフェが帰ってきました。オープンの知らせを見てから、子育て中の筆者は大変楽しみにしていました!実際に行ってみると、その魅力はハード面に留まりません。おもちゃで遊んで終わり・ランチを食べて終わり・ただ喋って終わりでもない、カフェにいる間はみんなに子育てを手伝ってもらえる、あったかい空間です。ぜひ行ってみてください。

店舗情報

店舗名:OYAKO CAFE by the SON
住所:横浜市都筑区茅ケ崎東2-15-17-2
営業時間:CAFE9:30-17:00(L.O16:30)/LUNCH11:00-15:00
営業日:毎週木曜日
公式サイト:by the SON