セン北あさいち 毎週土曜開催! 有機野菜が主役の朝市から地域の輪が広がる

  • 投稿日2022.2.5
  • 更新日2022.2.7

まちなかbizつづきの表で毎週土曜に開催されている朝市が、近隣住民の間でひそかな楽しみとなっています。
常連さんはもちろん、初めて訪れるお客さんの心も掴む「セン北あさいち」の魅力を探ってみたいと思います!

モール大国センター北に突如として現われた「セン北あさいち」

センター北は言わずもがなショッピングモールがいくつもあり、買い物には不自由のない便利なエリアです。しかしその一方で、個人商店の八百屋さんや魚屋さんが駅周辺に存在しないことは、少し寂しいところ。

そんなモール大国センター北に去年12月「セン北あさいち」が誕生しました!
まちなかbizつづきの表で 毎週土曜の朝7時から11時の間、新鮮な有機無農薬野菜や果物を販売しています。(売り切れ次第終了)

「おはようございます!」と声をかけながら野菜を販売するのは、八百屋さん…ではなく、地元農家さん…でもない、不動産や住まい関連の事業を手掛ける(株)エリアプロジェクトの社員・栗原尚也さんです。

誕生のきっかけは「地域の繋がりをつくりたい」

2021年11月、センター北・まちbizつづきの誕生と同時に、それまで港北区にあった事務所兼店舗も同じフロアに構えた(株)エリアプロジェクト。新天地で地域の方々ともっと交流したいという想いがあり、地域住民に喜んでもらえそうな企画として「セン北あさいち」が誕生しました。

美味しくて良質な野菜が買える! と口コミも広がり、セン北あさいちの誕生からまもなく2ヶ月、ご近所さんや犬の散歩途中に立ち寄ってくれる常連さんが増えてきたそうです。

「毎週土曜日の朝に行くところが出来て嬉しい!」という80代の女性や「朝市で繋がったお友達で近所のカフェにパンケーキを食べに行った!」という声も。

明るい声が飛び交う朝市から、地域の輪が広がりつつあります。

神奈川県内で有機栽培された野菜や果物が主役

会話の中心になるセン北あさいちの「主役」はもちろん、新鮮な野菜や果物です。

小田原、三浦半島、津久井など神奈川県内から取り揃えた有機無農薬野菜が並ぶ

朝市で販売する野菜や果物は、すべて「青葉グリーンファーム」の内藤泉さんから仕入れた無農薬・有機栽培のもの。セン北あさいち担当の栗原さんは、毎週内藤さんの元へ出向き、買い付けをしています。

青葉グリーンファーム代表・内藤泉さん。栽培方法から食べ方まで詳しく、熱く教えてくださる

内藤さんは、有機栽培を土づくりから研究し・伝授し続けているその道のスペシャリスト!

青葉区内の農園で行われる堆肥作りは、人参のへたの部分から酵母を起こすところから始まり、糠(ぬか)に培養させ、何種類もの自然の廃棄物と混ぜ、微生物の力で良い土へと育てるという、とても時間と手間のかかった工程で行われています。

内藤さんは現在、神奈川県内の58戸もの有機栽培の農家から野菜や果物を仕入れ、店舗を持たず、飲食店の店頭で販売したり卸したりしています。

初対面で不躾にも思わず「八百屋さんですか?農家さんですか?」と尋ねると「どっちもだね」と笑って答えてくだいました。

月・金・土日は元石川の「ベッカライ徳多朗」、水曜はたまプラーザの「キャボロカフェ」で販売

「内藤さんは、お茶目で人間味があって、自分の利益よりも農家さんお客さんの利益のことばかり考える利他主義の権化みたいな人!」と師匠のようにお慕いしていている栗原さん。

内藤さんの野菜に対する熱意をそのままお客さんに伝えるべく、産地はもちろん、食べ方や知識をメモすることは欠かせない、と言います。

野菜を長持ちさせるために、土付きだったり、芽キャベツは茎ごと販売していたり。
ここでしかお目にかかれないような形状で販売しているのも、魅力のひとつです。

(栗原さん)「内藤さんが取り扱う野菜の値段は、仕入れ先の農家さんが決めた値段なのだそうです。プライドを持って育てた野菜なので、安売りはごめんなさい、お断りしています」

農家の誇りは、内藤さんの誇り。そしてセン北あさいちでも、野菜の背景にある志をそのまま受け継いでいます。

内藤さんが仕入れた有機栽培のお野菜を、青葉区まで行かずともセン北あさいちで入手できることは、近隣住民にとってはありがたい限り。

筆者はこの日、白菜とみかんを購入しました。葉の繊維が柔らかくてみずみずしい白菜と、甘くて濃いみかんの味わいは、ちょっとびっくりでしたよ。
上手に手塩にかけられて育てられた野菜や果物は、やっぱり裏切らない!

土曜だって朝から活動してみよう

筆者にとって土曜の朝は、布団からなかなか出られないゴロゴロタイムですが、現地へ出向けばもう自然と目が見開くほど主婦魂を震わせる良いお野菜や果物が並んでいましたよ。

朝市担当・栗原さんに聞けばきっと美味しい食べ方を教えてくれるはず。

両手いっぱい野菜をひっさげて帰宅すると、「土曜の朝から朝市行った!」充実感がふつふつと湧いてきました。

すっぴんメガネのボサボサ頭のせいか、自然とオープンマインドになれた良き空間。
思い切って布団から外に飛び出した甲斐があったってもんです。

【セン北あさいち】
住所:横浜市都筑区中川中央1丁目21−3
営業日:毎週土曜日
時間:7:00~11:00 ※売り切れ次第終了

★セン北あさいち 公式LINEお友達追加はこちら★
https://liff.line.me/1645278921-kWRPP32q/?accountId=993orcnp

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