2020年3月にセンター北にあった「病児保育室ソレイユ」閉室に伴い、新たに公募が行われて、同年4月から新たに北山田「病児保育室わかば」が開室することとなりました。
駅直結でセンター南の方も行きやすいロケーションの為、「病児保育室わかば」をご紹介いたします。
目次
病児保育室わかば
お話しを伺ったのは、施設長の時枝文美さん。
どの場合に利用できるのか、どのように利用するのか、施設の設備など、詳細を聞かせていただきました。
病児保育室って?
生後6ヶ月~小学校6年生までの、病気中または病気回復期のお子さんを預けることができる施設です。看護師・保育士が常駐していて、仕事の都合だけではなく、事故、出産、冠婚葬祭などの事情で家庭での育児が困難な期間、一時的に保育してもらえます。
どこにあるの?
施設があるのは市営地下鉄グリーンライン「北山田駅」直結のビル「EKONIWA」内なので、雨の日でも通いやすく便利です。
改札口を出て右側のエスカレーターをあがっていきます。
ビルの案内表示が見つかります。
そのまま案内どおりに進むとビル入口の自動ドアがすぐに見つかります。
入口は1階にありますが、施設はビルの2階にあります。
「病児保育室わかば」に到着しました。
利用するには?
利用前に登録が必要です。登録は横浜市在住の方以外でも可能です。
当日でも登録できますが、書類への記入も必要なので手間がかかります。登録費用はかかりませんし、一度登録しておけば期限もないので、事前に登録しておけばいざというときに安心です。
登録に必要な持ち物は、下記になります。
・保険証
・乳児医療証
・母子手帳
・お薬手帳
・病児・病後児保育事業利用登録票(第3号様式)
・医療的処置等承諾書
・個人情報利用同意書
・生活管理指導表(特に食物アレルギー)
・(利用料免除対象の方は)減免証明書類(横浜市発行)
※書類は事前に HP の事前登録のページよりダウンロードできます。
登録完了後、登録カードと「ときえだ小児科クリニック」の診察券を受取ります。
予約方法は?
予約は、営業時間内は電話で申し込みし、営業時間外は HP からインターネット予約します。当日でも空きがあれば申込可能です。まずは問い合わせてみましょう。
病状が回復してキャンセルする場合は、キャンセル待ちの方がいらっしゃることもあるので、なるべく早めに連絡しましょう。遅くても当日の7時までには連絡してください。
当日の持ち物は?
利用当日には、下記のものが必要です。
・保険証
・乳児医療証
・母子手帳
・お薬手帳
・病児・病後児保育事業利用連絡書(第4号様式)※病院で記入
・横浜市病児保育事業利用(変更)申込書(第5号様式) ※保護者が記入
・当日連絡用紙
・お弁当(市販の物も可)、ミルク等(哺乳瓶含む)
・おやつ(2回分)
・水分(麦茶、イオン飲料、ジュース等)
・着替え2セット程度
・オムツ(必要ならば)7~8枚 おしり拭き
・汚れもの用ビニール袋2枚以上
・タオル(大判)1枚
※書類は HP の利用案内のページからダウンロード可
病児・病後児保育事業利用連絡書(第4号様式)は「ときえだ小児科クリニック」で記入も可能ですが、かかりつけの病院で診察して記入をお願いしてもらうことも可能です。
利用料金は?
横浜市病児保育事業委託施設のため、利用料は1日2,000円となっています。
横浜市在住の生活保護世帯及び市民税非課税世帯等は全額減免となりますので、該当する場合は利用時に、市民税非課税証明書又は生活保護受給証明書等の減免証明書類を提出しましょう。当日間に合わなくても、当月末までなら後日提出となっても返金してもらえる場合もあるので、相談してみましょう。
また、食事は病状に応じたお弁当の持参が必要ですが、施設にも少し用意があるそうなので、準備できなかった場合は相談してみましょう。
保育中に不足になった、離乳食、副食類、紙おむつ、飲み物などは別途有料となります。
診察
「病児保育室わかば」は小児科専門医施設「ときえだ小児科クリニック」が管理・運営していますが、毎朝必ず医師が診察してくれるのが特徴です。
朝の診察後に医師の指示に従い、スタッフで情報を共有し、個々の診断にあわせて水分を摂取させたり便のグラム数を計り記録したりします。
また、夕方にも医師が遠隔診療し、迎えに来た保護者の方とお話しすることもあるそうです。
保育プログラムの工夫
適切な病気のケアをしながらも、保育のエキスパート「キッズフォレグループ」のバックアップを受け、病児お預かり中の保育プログラムもより良いものにしようと工夫を重ねているそうです。
「キッズフォレグループ」では「お子さんを預けて働くご家庭の負担を減らしたい」という想いで施設の運営に協力してくれています。また、園に通っているご家庭で事前登録済みであれば、園の先生が直接「病児保育室わかば」に連れて行く……という仕組みをつくっているそうです。保護者の方は、仕事が終わった後に「病児保育室わかば」へ迎えに行くことになります。
「キッズフォレグループ」以外にも、「子育て世帯の負担を減らしたい」という想いに共感して、提携している施設がいくつかあります。 HPの提携保育施設のページ で確認できます。
子どもの発熱などに対応していただけるのは、ありがたいですね。
保育中はシール貼りなどのプリントをしたり。
ワークショップを楽しんだり。
ただ預かるだけではなく、子どもの良いところを発見し、楽しんで過ごせるように考えています。また、その様子を迎えに来た保護者の方にお伝えし、安心してもらえるようにしているとのことです。
設備
2020年4月にオープンしたばかりなので、設備は新しくピカピカです。
部屋は安静室や隔離室もあり、子ども同士で病気が感染しないように、対策がしっかりとされています。
感染力の強い水ぼうそうのお子さんは、入り口も分けて直接保育室に入室できるようになっています。部屋も他のお子さんとは別となっています。
各部屋の様子はモニターでチェックできるようになっていて、安全面での配慮がされています。
預りできない場合
下記の場合は預り不可となっています。
1.病気が重篤で不安定な場合(重症肺炎、けいれん、脱水、喘息重積発作等)
2.インフルエンザ感染で異常行動を生じやすい時期(発症から48時間以内)
3.法定伝染病など特別な隔離が必要な場合(例;麻疹)
4.感染力が強力で他児への感染リスクが高い場合(例;流行性角結膜炎)
5.入室時の診察で、医師が状態不安定(重症)と判断した場合
インフルエンザは発症から2日間を過ぎれば預けることができるので、解熱後も出席停止になっている場合など、「病児保育室わかば」の利用が可能です。
また、下のお子さんがまだ小さいのに上の子が病気で困ってしまった。夜通しの看病疲れで日中だけ預かって欲しいなど、仕事以外の事情でも預りの申し込みが可能です。
地域の子育てを支えたい
「子育て世帯の負担を減らしたくて、病児保育室の開室を決めました。子育てを一人で抱えないで、頼って欲しいと思います」と施設長の時枝さんはおっしゃっておりました。
地域に「病児保育室わかば」という頼れる施設ができ、安心できますね。
しんどいときは我慢せず、頼ってみても良いのではないでしょうか。
10月以降の利用について
10月よりインフルエンザとコロナウィルス感染症の流行期に伴い、安全を考慮して、受入基準を当面の間変更することとなったそうです。利用の前に、病児保育室わかばの公式ホームページ、重要事項のお知らせを必ず確認してみてください。