たまプラーザを拠点に働く女性にインタビュー⑩

たまプラーザ(神奈川県)を拠点に働く女性のインタビュー記事です。

彼女たちが、いろいろな立場や環境のなかでいかにしてチャンスをつかみ、キャリアを築いてきたのか、副業や複業、起業を考えている人、進路に悩む学生のみなさん、社会との接点を持ちたいと考えている人、すべての“働く人”のヒントになることを願っています。

第10回キャリアインタビュー

リンパケアインストラクター
井川十萌子さん

プロフィール

・歯科医が考案した「なでるだけで食いしばり&老け顔改善セルフケア」

筋肉の状態を良くして顔が若くなるセルフケアを実施。リンパケアは顔だけでなく、肩こりや体の歪みからくる姿勢の改善など体全体のケアに繋がります。

・さとう式スリンパケアイントラクター(指導歴7年)

・マイナス5歳イヤーアクセサリー取り扱い

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インタビュー

藤戸 井川さんのご出身はどちらですか?

井川さん 横浜市青葉区青葉台です。結婚してからは板橋に住んでいましたが、双子の出産を機に住み慣れた田園都市線に戻ってきました。

藤戸 そうすると人生の大半をこの青葉区でお過ごしになっているわけですね。

井川さん そうですね。

今のお仕事をはじめるきっかけを教えてください。

井川さん 双子を出産してから体調不良で体も痩せ細り、更年期のような症状に悩まされていました。顔も体もすっかり老け込み、漢方や自然療法など良いと言われるあらゆることを試してきましたが改善が見られず、深刻に悩み途方にくれていました。たまたまYouTubeで見た動画を何気なくやったところ、これまで何をやっても変わらなかった顔に変化があらわれました。

藤戸 それはどのような動画だったのですか?

井川さん 歯医者さんが考案した「くいしばり」の改善から始まった、なでるだけのリンパケアです。

藤戸 なでるだけなのですか?

井川さん そうです。なでるだけです。私の知っていた健康の常識とは違う発想でした。いろいろなことをやって何も変わらなかったため、逆の発想が必要だと思い直感的に始めました。

藤戸 やってみてどうでしたか?

井川さん たった3ヶ月で見た目が変わりました。見た目だけでなく私自身の考え方も大きく変わりました。それまでの私は真面目過ぎるところがあったのですが、このメソッドは「頑張らなくてもいいよ」という考えで、それから肩の力が抜けて“頑張らねば”と思っていた子育ても、人を頼ることができるようになりました。それだけでなく、そこで個人でお仕事をしている人たちと繋がり、子どもを通さないお友達ができたことで新しい世界を知ることができました。自分のやりたいことを活き活きとやっている人がいることに刺激を受けました。

藤戸 意識まで変わったというのは驚きの体験でしたね。

井川さん とても驚きました。もともと自分のケアのためにインストラクターコースを受講していました。そこで楽しくやっていることをFacebookに投稿していたところ、友人が興味を持ってくれて私の変化に声をかけてくれるようになりました。同期ですでに仕事として始めている人もいたので、それに触発されたということもありますが、相手に喜んでもらえるといいなという思いで始めました。

藤戸 そうだったのですね。

ビジネスとして考えるようになったのはどうしてですか?

井川さん 子どもが成長するに従い子育ての仕方に悩んだ時期がありました。そのとき、口で何かを教えるのではなく、自分が一生懸命に取り組んでいる姿を見せたほうが子どものためになるのではないかと思うようになりました。パートの仕事も続けていましたが、もっと役に立っていると実感の持てることをしたいと思いました。それらの思いが重なり「まちbiz」(たまプラーザにある地域交流会)に飛び込みました。

藤戸 起業家の集まりに飛び込むとは勇気がありましたね。「まちbiz」は何で知ったのですか?

井川さん あざみ野にあるレストラン「Mom‘sダイニング」で開催されている(現在も毎月開催)女性限定のビジネス交流会です。そこで「まちbiz」代表の坂佐井さんの話を聞いてその場で入会を決めました。

藤戸 どうして「まちbiz」に入会しようと思ったのですか?

井川さん 交流会に参加していた人の中にも会員の方がいたのですが、地元で活動している人たちと繋がりが持てることと、何から始めたらいいのかわからなかったのでその方法を知ることができると思いました。一人で活動することに心細く感じていたので仲間がいることで勇気が持てました。それまで、自分で何かを始めることに尻込みしていたのですがハードルが下がりました。

藤戸 仲間がいることは心強いですよね。

井川さん 「まちbiz」では起業塾に入塾しました。そこでビジネスについて一から学びました。それまでは見よう見まねでやっていましたが、やっと形になったと思いました。

藤戸 今のスタイルになったのはそこからですか?

井川さん リンパケアは筋肉の状態を良くするものなので、スポーツをしている人、介護を受けている人や障がいをお持ちの方、美容、赤ちゃん向けのベビーリンパケアなど、いろいろな人に受けていただけます。今は美容としてやっていますが将来は変わっているかもしれません。

藤戸 今はご自身の変化したことを伝えていくということですね。

井川さん そうですね。今は自分の体験を通してお伝えし、みなさんに喜んでいただきたいです。

どんなところにこの仕事のやりがいを感じますか?

受けてくださった方から「人生が変わった」というような感想をいただいたことがあります。そのときはとても嬉しかったです。リンパケアを通して、悩みなどお持ちでないように見える方でも自分の存在価値に気づけず苦しんでいる人や、人間関係や家族の問題に苦しんでいる人が多いことを知りました。私自身も悩みで真っ暗闇の中、誰に話をしたらいいのかわからず、また安易に話すことにためらいもあり、苦しんだ時期がありました。

私自身の体験もそうでしたが、最初は「顔が上がる」という軽いきっかけで始めて、やればやるほど筋肉の状態が良くなり血の巡りも改善されるため、気持ちも明るくなってきます。リンパケアをすることで、その人自身の考え方が変わってくるのが見られたときはお顔が変わる以上に嬉しいです。

今後の目標を教えてください

井川さん 年齢を重ねるごとにお顔や外見の悩みが増えてきます。そのような悩みをお持ちのみなさんを若々しく綺麗で元気にしていきたいと思っています。見た目だけでなく、心も元気な人をたくさん増やしたいです。

リンパケアは自律神経を整えるケアでもあり、心の持ちように繋がっています。歯医者さんが考えたメソッドで「くいしばりの改善」から始まっています。「くいしばり」はいろいろな原因がありますが、ストレスが大きな原因だと言われています。リンパケアメソッドで手の動かし方だけでなく、ちょっとした心の持ちようも伝えて楽になれる考え方も一緒にお伝えしていきたいと思っています。

藤戸 見た目プラス心も元気な人を増やしていきたいということですね。これから起業を考えている人へのアドバイスをお願いします。

井川さん 少しでも興味のあることがあったら挑戦して欲しいと思います。上手くいくか、いかないかはやってみないとわかりません。まずは勇気を持って第一歩踏み出してください。

たまプラーザがどんな地域なることを願っていますか?

井川さん いろいろな世代の人たちがそれぞれ自立して輝き「たまプラーザには素敵な人が多いね!」と言われる場所になるといいなと思います。

キャリアコンサルタント藤戸寛子のつぶやき

華奢で清楚な印象の井川さんですが、じっくりとお話を聞くと芯が強く、自分の思いを実現していく行動力のある方だとお見受けいたしました。深く考え悩んでいたからこそ、自分に合う物に出会ったとき「これだ!」とチャンスを掴むことができたのだと思います。体調の悪かった時期は大変だったと思いますが、それをプラスに転じさせる力強さを感じました。

セルフケアで自分の肌をなでるだけで涙がでる人もいるそうです。大人になるにつれて、いろいろな役割を背負っている人が多くなり、自分のことは後回しになりがちだと思います。キャリアコンサルティングのときにも同じように感じることがあります。井川さんの話を聞いて、簡単な方法で自分を労ることができ、考え方もプラスに変わるこのリンパケアを多くの人に知って欲しいと思いました。

 

人生に無駄なことは何もないと思います。例え苦しくつらいことでも、どの体験も自分にとってはかけがえのない財産になります。経験を自分の糧にするかどうかは自分次第です。ぜひ、プラスに捉えて諦めずにチャレンジしてください。そして、苦しいときや困っているときこそ自分一人で抱えこまず、勇気を持って声を出して助けを求めることをやってみてください。