センター南の住宅街にオープン!素朴で毎日食べたい焼き菓子のお店「おやつ工房 二コリス」

  • 投稿日2024.7.8
  • 更新日2024.7.8

センター南駅から徒歩約10分、茅ケ崎東の住宅街に焼き菓子店「NicoRisu(二コリス)」がオープンしました。

「おやつ工房 二コリス」6月22日にオープン

6月22日、自転車で偶然お店の前を通りかかった私は思わず立ち止まって興奮してしまいました。
美容室ポノポノで販売されていたリスのクッキーの素朴な美味しさに感動したのは2年前。
販売店はもっておらず、マルシェや店舗に委託する形で販売していた二コリスさんが、ついにかわいいお店を構えてオープンしたのです。しかも近所。

そしてちょうど偶然開店日に通りかかったというわけです。以下、後日2回目の営業日に改めて取材した内容をお伝えします。

「二コリス」は月に数回、不定期で営業する焼き菓子専門のお店。木枠のショーケースには、美味しそうなマフィンやクッキー、ビスコッティ、シフォンケーキ、おつまみ系のクラッカーが並びます。
これらのお菓子を店舗兼工房で作っているのは、店主の杉本絵美さん。お住まいは横浜市都筑区です。

店主の絵美さん

二コリスのお菓子に使用する素材には、白砂糖・バターを使わず、身体を冷やさない甜菜糖やメープルシュガー、そして菜種油やココナッツオイルを使用しています。

「バターが嫌いというわけではないんですよ。特別なハレの日には、バターたっぷりのお菓子を焼くこともあります。だけど、届けたかったのは『明日もまた食べたいな』と感じてくれるような日常(ケ)のおやつ。素朴で飽きの来ないお菓子を目指しています」と杉本さんは言います。

店名の冠に「おやつ工房」と付けられた理由もそのひとつ。特別なお菓子ではなくあくまでも「毎日のおやつ」をイメージして作られているのですね。

誰かに食べてもらう喜びをやりがいに

お店を出すきっかけを取材の中で紐解いていくと、そのルーツは、食べることが好きな少女時代にたどり着きました。

「給食が大好きすぎる小学生で、給食委員を務めていました。当時の管理栄養士さんは献立についての紹介メモを添えてくれるような優しい方で、個人的に手紙のやり取りをしていたんですよ。そしてある時、お菓子作りに興味があった私に何と、お菓子作りの本をプレゼントしてくれたんです!」

その本を何度も読みかえしてはお菓子を作り、絵美さんは作る喜びと誰かに食べてもらう喜びを実感したそうです。その後、短大で栄養士の資格を取得、食品会社に就職しました。

「結婚を機に退職し、子どもが生まれてからは「誰かのために作りたいお菓子作り」の原点に戻ったんです。わが子はもちろん、初めましてのママ友に焼いたお菓子は、一気に距離を縮めてくれるような気がしました」

そうしていろんな方にお菓子を配っていると「絵美さんが作ったお菓子を来客用に売ってほしい」と声がかかり、徐々に商品化して屋号を持つことになったのだそう!

屋号「ニコリス」は当時から評判が良かったりすのクッキーから由来した

地域のわくわくする存在に

その後3年半の期間は、お菓子を委託販売したり、マルシェで販売したりという形で店舗を持たずに営業。

そして2024年、工房を持つのが念願だった絵美さんは、この度やっと茅ヶ崎東にある空き物件と巡り合えたと言います。

「家から自転車で行ける距離で、丁度いい広さの工房。住宅街にあることで、通りかかった近所の人が気さくに声をかけてくれますし、対面販売は楽しくて」と絵美さん。

取材中、ちょうどご近所という方が居合わせたので話を伺ってみると「何ができるんだろうと思っていたら素敵なお菓子のお店で、本当に嬉しくて開店までわくわくしてたんです!」とキラキラした笑顔で語ってくださいました。

「お客さんと対話しながら販売する面白さは、マルシェ時代に初めて気づいた」という絵美さん。お菓子を心待ちにするお客さんが次々とお店にやってこられて、取材中お店からは弾む声が絶えず聞こえていました。

素朴な甘さで、ホッと心がほぐれるニコリスの焼き菓子。筆者は家にストックがある間、おやつの時間が楽しみで仕方ありませんでした。

不定期営業なのでInstagramで営業日をチェックしてからご来店くださいね。

店舗情報

おやつ工房 Nico Risu(二コリス)
住所:横浜市都筑区茅ケ崎東 4‐13‐27
営業日・営業時間:不定期
二コリス 公式 Instagram