オシャレなカフェ「La Maison センター北店」 後編【マルシェ】

  • 投稿日2021.11.16
  • 更新日2021.12.27

センター北駅から徒歩2分程、プレミアの隣にお店を構える「La Maison (ラ・メゾン)センター北店」。
前編では、店内の様子や華やかなタルトをレポートしました。

〈ロコっちセンター南〉オシャレなカフェ「La Maison センター北店」 前編【タルト】

後編では、同店が月に1度開催する「そらマルシェ」についてご紹介します。

ラ・メゾンからつながるマルシェ

毎月最終日土曜日、お店の裏スペースで開催されている「そらマルシェ」
マルシェに並ぶのは、お店に関わる農園や業者から仕入れたもので、野菜や加工品、お酒などを一般の人が買うことができます。

そらマルシェの販売に携わる杉本健一郎さんは、ラ・メゾンを経営する株式会社ピー・エス・コープのクリエイティブディレクターです。


店舗ディスプレイからメニュー撮影などお店のデザインに関わる事全般をお仕事とされています。

ところで、そらマルシェの「そら」って、何となく青空をイメージしますよね。
実はそうでなく、「そら豆」から由来するそうなのです。何やら興味深い! お話を伺いました。

そら豆に魅せられて立ち上げたNPO法人

「始まりは、そら豆が好きすぎて」とおっしゃる杉本さん。
14年前、杉本さんはラ・メゾンのディレクターを本業としながら、趣味の週末農園から始まり、NPO法人「日本そら豆の会」を立ち上げました。
非利益法人化した目的は、そら豆の生産者、流通者、加工者および消費者の相互の交流を図りながら、農文化、食文化の発展に貢献するためです。

千葉県の東金市「あいよ農場(現:みろく農場)」の一部を借りて農業のプロに有機栽培の教えを請い、試行錯誤しながらそら豆の栽培を行いました。そして2019年5月よりスタートした、ラ・メゾンのそらマルシェ。現在、マルシェが生産者と消費者をつなげる場所となっています。

みろく農場の室住さん ご夫妻

無農薬・有機栽培で育てているため、手間と時間はかかります。アブラムシの被害を防ぐため、益虫であるてんとう虫に助けてもらっているそうです。

杉本さんは休日、千葉県東金市に足を運び畑の管理を行っていますが、本業はクリエイティブディレクター。勤務日のそら豆畑の管理は、みろく農園のスタッフが行います。「農業に休みはありません。ありがたいですね」とおっしゃっていました。

そら豆の収穫は例年5月下旬頃。それ以外の時期には、みろく農園で採れた新鮮な無農薬野菜や、お店と繋がりのある農園の野菜や果物が販売されマルシェに並びます。

「そらマルシェが地域の人に徐々に認知されてきて、ようやく農園にもお店にも恩返しができたかな」と杉本さん。お客さんが葉っぱ付きの人参を手に取ると、調理法をアドバイスされていました。

葉っぱまでみずみずしい人参。葉は、かき揚げにすると美味しいそうです。
店頭にショートケーキタルトとして並んでいた長野県の秋映えりんご。マルシェでも販売されていました。

コロナ禍以降はフードロス軽減にも貢献

また、コロナ禍によりそらマルシェも転機がありました。
最初の緊急事態宣言が発令された2020年春、飲食店が営業自粛をせざるを得ない状況のなか、フードレスキュー特別企画として開催されるようになったのです。
店舗で使われるはずだった食材や取り引き先のワインや加工食品を、マルシェで販売することになりました。

当時に比べると、感染対策をしながら外食が許容されてきている風潮ではありますが、今後も「おうち飲み」のテイクアウト需要はまだまだ続きそうです。

そらマルシェへ行ってみよう

毎月月末の土曜日に開催される、そらマルシェ。次回は11月27日(土)です。
新鮮な野菜の他に、自宅でレストラン気分を味わえるお酒やオードブルなどが販売されています。

11月のそらマルシェ

■日程 11月27日(土)
■時間 11:00-14:00
■場所 ラ・メゾンセンター北裏スペース

TEL:045-511-8245

HP:https://la-maison.jp/la-maison/