ロコっちでは都筑区で取り組まれているSDGsを紹介するコーナーをはじめました。企業の取り組みや個人の地域活動など、区内の大小さまざまなSDGsを紹介し、シリーズ化していきたいと思っています。
この企画が出来た時から「初回はこの方たちを是非取材したい!」と温めていました。
目次
「かあちゃんが変われば世界が変わる」つづきSDGsかあちゃんズ
「持続可能な社会をつくり、未来の世代に美しい地球を残すため、足元から行動を起こす」
都筑区のお母さん3人が立ちあげた「つづきSDGsかあちゃんズ」。2020年2月よりセンター南駅周辺の清掃活動「グリーンマーチ」や、エコにまつわるワークショップを定期的に行っています。
結成から1年半年以上が経った現在、「都筑区100人カイギ」にゲストとして呼ばれたり、都筑区役所の生涯学習講座に講師として呼ばれたりと、かあちゃんズ引っ張りだこです!
今回は、2021年10月のワークショップに参加させていただき、お話を伺いました。
まずは街からごみを減らす「グリーンマーチ」
つづきSDGsかあちゃんズの運営を執り行うのは、環境問題の講座で出会った團野さん、持田さん、松石さんの3人です。※松石さんは出産のため現在活動をお休みされています。
「年間800万トンもの海洋プラスチックごみの8割は、私たちの住む街から出ているという話を聞いて、いてもたってもいられなくなった」と持田さんは言います。
そんな思いを抱えて一歩踏み出し行動したのが、清掃活動「グリーンマーチ」です。
2020年2月からスタートし、以降毎月第一金曜日に開催している「グリーンマーチ」。都筑区役所が集合場所ということもあり、去年の秋頃から同じ地域のよこはま北部ユースプラザのメンバーも参加してくれるようになりました。「私たちだけで頑張らない。笑 参加できなくても、みんなそれぞれの場所で意識してもらえれば。おしゃべりして楽しく情報交換しながら、コツコツと続けていきたい。」
10月のワークショップにおじゃましました
定期的に開催しているワークショップ「繋ぐ紡ぐ茶会」は、運営する3人のお宅が持ち回りで会場になります。
今回はセンター北から徒歩20分にありながら森の中の一軒家のような持田さんのお宅におじゃましました。
持田さんは子ども向けワークショップ竹隣庵も主催されています。
以前ロコっちでも竹隣庵を取材しました。記事はこちら↓
子どもたちの豊かな感性と自信をはぐくむワークショップ『竹隣庵(ちくりんあん)くらぶ』
この日のワークショップは固形シャンプー作りです。
固形シャンプーはボトル容器などを使用せずに済むので、脱プラスチックにつながります。
私以外にも子ども連れのお母さんが2組参加されていました。
子どもたちは遊んだり寛いだり、自由に過ごします。
「世の中ですごく流行ってきたワードですが」前置きして持田さんがSDGsについて分かりやすく教えてくださいました。
「地球環境問題って壮大で深くて、ちょっとやそっとじゃ解決できるものじゃない。だけど足元からできることはある。子どもたちに伝えるためにも」と持田さんは言います。
環境にやさしい固形シャンプーバーづくり
石鹸を一から作ろうとすると、水酸化ナトリウムと油を混ぜて鹸化させるのですが、この化学反応は下手すると失明しかねないくらいとても危険なのだそうです。
ワークショップでは、鹸化済みの安全な「石けん素地」を使います。
これなら子どもさんも安心して素手で触れますね。
作り方は、まず、石鹸素地100gにお湯10ml加えて練り上げます。
ある程度溶けてきたら、ひまし油小さじ1、シアバター小さじ1/2、エッセンシャルオイル10滴ほどを入れてさらに練り上げます。
粘土工作みたいで楽しい。
紐を入れ込んでみたり、型抜きしたり。成形して完成です!
「サッと汚れが落ちる洗剤やシャンプーは便利ですよね。だけど、便利の反対は不便ではないはず。育児も生活も手をかける所に時間と手をかけて、丁寧に暮らしを楽しみたいですね」と團野さんがおっしゃいました。
普段はエコ意識が高いとは言えない私ですが、石鹸づくりを通して、排水が海に流れるまでを想像し「便利や時短は本当に豊かなことなのか」考えるきっかけになりました。
自宅で子どもと一緒に作れば、彼らも何か感じ取ってくれるでしょうか。粘土工作みたいに簡単で楽しく制作できたので、今度子どもと一緒に作ってみたいと思います。
お茶を飲みながら歓談も愉しむ
固形シャンプー作りを終えた後は、淹れていただいたお茶を飲みながら歓談タイム。エコの話・子どもの学校の話・お家のメンテナンスなど、おしゃべりに花が咲き、話題はつきません。
「今後はエコなグッズを販売するマルシェや、子どもフリマをやってみたい」という團野さん。
楽しいおしゃべりの延長線上に次の活動のヒントを見い出しているよう。和の中に入らせていただき、こちらもワクワクしました。
「かあちゃんが変われば世の中が変わる」
改めて気づかされたのは、生活用品や食べ物を買うことは「何を使うか選択する」ということ。
男性も家事をする時代になりつつありますが、未だほとんどのお宅が女性が担っているのが実態だと思うのです。
家庭を回すかあちゃんが意識して買う物を選ぶ事で、今より少し良い未来に繋がると、つづきSDGsかあちゃんズに教えていただきました。
「かあちゃんが変われば世の中が変わる」というスローガンにはこのような意味が込められていたのですね。
「楽しく」「無理せず」「身近なところから」行動し、環境問題に向き合うSDGsかあちゃんズ。その姿勢は、潔く前向きで「真似できるかも」と思えるような肩肘張らない柔らかさがあります。
私もつづきのかあちゃんだ。まずは足元からスタートしようと思いました。
つづきSDGsかあちゃんズ 今後の活動
●11月の繋ぐ紡ぐ茶会
丈夫な米袋をかわいくリメイクしてみよう!(予定)
【日時】
11月24日(水)10時半〜12時
【場所】
中川駅から徒歩5分ほど
【参加費】
800円
●12月のGreenMarch
12月3日(金)10時〜12時頃
都筑区役所前集合
是非、都筑区のSDGsに関する情報をお寄せください。ロコっちから取材に伺います!