アパートの一室に突如オープン 店主の優しさ溢れるシフォンケーキ屋さん

新百合ヶ丘のお隣り、小田急多摩線の五月台駅から徒歩5分。五月台アローラ歯科近くのアパートの一室に、テイクアウト専門のかわいいシフォンケーキのお店がオープンしました。

“なぜこの場所でシフォンケーキ?”と疑問を抱く方も多いと思いますが、それには深い理由が。

実はこちら、店主である井上さんのお子さんがもともと住んでいらっしゃったお部屋だそうで、お子さんの独立を機に改装し、1月11日にめでたくシフォンケーキのお店をオープンさせたとのこと。

では、なぜ“シフォンケーキ”なのかというと・・・。

井上さん「私の前職が看護師で、看護師時代によく麻生区内の介護施設に出入りしていたんです。その時に知ったのが、お年寄りは和食や和菓子のイメージがあるけれど、実はパンが好きということでした。

でも誤嚥(ごえん)を考えると、パンを食べさせてあげられないんですよね。そこで、シフォンケーキならお年寄りも食べられるのではないかと思い、このお店をオープンすることに決めました。

駅前に買い物に出るついでや、お散歩のついでに気軽に寄っていただけるようなお店になればいいなと思っています」

店舗は大通りから1本入った道路沿いにありますが、目を引く看板幕のおかげで、ついつい足が向いてしまいます。

出窓を改装して販売スペースに。ストライプの日除けシェードと、お店のオープンをお知らせした看板幕は、井上さんの手作りだそう。

こちらが店主の井上さん。優しい笑顔で対応してくださいます。

お店の外では、その日に販売される味が告知されています。日によっては食品ロス対策として割引販売も(1月中はオープニングセールも開催)。

では、いただいてみましょう

「お年寄りでも召し上がれるように」という井上さんの言葉どおり、フワフワ食感と、ほのかな甘さが感じられる味になっています。

別売りの生クリームを添えていただくと甘さが際立つので、そちらを一緒に購入するのもオススメ。

紅茶・・・シフォンケーキの王道とも言える紅茶は、大人も子どもも大好物。ほんのり紅茶の風味と香りが楽しめる一品。

チョコチップ・・・程よいバランスで散りばめられたチョコチップの食感と甘さが◎。

キャラメル・・・甘いというよりは焦がしキャラメルのようなイメージで、大人も大好きな味でした。

日によって様々な味がお店に並ぶので、何度も通って味をコンプリートしたくなります。

「食べることは心のエネルギーになる」とおっしゃっていた井上さん。そんな彼女の手から生まれるシフォンケーキは、人柄をそのままパッケージしたような優しい味で溢れていました。

誕生日など特別な日にホールでいただきたいという方は予約も受け付けているそうなので、そちらもぜひ利用してみてくださいね。

 

シフォンケーキの店 MOCOCO
住所:川崎市麻生区片平5-23-2 コーポさつき101
電話:044-701-1822
営業時間:10:30~18:30
定休日:日曜、祝日
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