美しが丘西の住宅街に突如現れる、まるで軽井沢の別荘地に来たかと思うような素敵なパン屋さん。
2018年4月にオープンし、もうすぐ丸5年。
たまプラーザ界隈に住む人なら行ったことはなくても、
「おいしいパン屋さん」として、一度は聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?
以前、ロコッチのパン屋さん特集でも取り上げられていますが、
今回は、現在丘の上のパン屋さんが推進する
「体にも地球にも優しいパンのある暮らし」の取り組みをご紹介します。
「こだわりのお店とパン作り」
綺麗に手入れされた芝生の丘に建てられたレンガ調の可愛らしいお店。
入り口には素敵なリース。中に入ると、所狭しとドライフラワーが飾られています。
店内には、国産小麦・天然酵母を使った、本格派のパンが沢山。
上白糖は使わず、無農薬の野菜や果物など厳選した素材を使用し、
季節のフルーツを使ったデニッシュなど、見ていてもウキウキする
インスタ映えもする素敵なパンが数多く並べられています。
作るのは、オーナーシェフの黒沼敦詞さん。
「なんで、こんなにおいしくて、きれいなパンを作れるんですか?」と伺うと、
「そんなことないです。他のパン屋さんのパンを見ると自信を失うこともありますよ。」
なんて、意外な返答が。
ご友人に、劇団四季の方がいらっしゃって
ミュージカルを見に行った時のお話も聞かせてくださいました。
「主役ではない人も、舞台に立つすべての人が細部にこだわった
素晴らしい完成度の作品。本当に感動します!」と。
なるほど、芸術への関心と追及心が
これだけお客さんをとりこにする、美しくておいしいパンを作り上げるのだなと
合点がいきました。
「体にやさしい米粉パンの開発」
常に、新たな取り組みにチャレンジされている丘の上のパン屋さん。
昨今、グルテンフリーが注目されつつあります。
もちろん、厳選した体に良い小麦を使っているけれど
より日本人の体に合った、米粉を使ったパンができないかと、
奥様が、第二子をご出産された助産院と一緒に開発をスタート。
同じパン作りでも、小麦粉と米粉では全く勝手が違うし、
使う米粉でも全然仕上がりが違う。
さすがの、黒沼シェフでも苦労したようです。
米粉パンはどうしても固くなりやすい。
何度も失敗しながら、いわれなければ米粉パンとは気づかない柔らかさを追求。
さらに、たんぱく質や、野菜の栄養なども一緒に取れたら
いいよねという話から、大豆やヨモギなどを入れてみたり、
納得いくまで試行錯誤を何度も繰り返されて完成した米粉パン。
是非、店頭に並んでいるのを発見したら買ってみてくださいね♪
「地球にやさしいパン屋を目指して」
海外では新聞紙にくるんだり、バゲットはそのまま手で
持って帰ったり、鞄にそのまま入れて持ち帰ることも。
日本では、すぐ食べて捨てられてしまうのに
ひとつひとつ袋にパンを入れるのが当たり前になっています。
大人気のパン屋さんならではの悩み。
丘の上のパン屋さんでも、沢山のビニールや紙袋が使われています。
地球環境を考えて「個別包装ゼロ」はパン屋としての使命だと語る奥様。
OPEN当初から「パン屋さんにはタッパーを持って行こう」と
お客様に呼びかけています。
ドリンクには、タンブラー割りや草ストローの導入をし、
パンの容器を持参してくれたお客様には、エコ割を実施。
昨今、「プラスチックが問題になっていますが、
単純に紙など他の素材に変えればいいわけではない。
限りある大切な地球資源を、無駄にせず
少しでもゴミを出さない工夫が求められていると思います。」
と強い想いを持ち、ご自身の生活での工夫もHPやSNSで発信していらっしゃいます。
「どんなものでもいいんです。お家にあるタッパーや籠など、
できることを、楽しみながらお客様にもご協力いただけたらと考えています。」と。
私たちサステナブルライフクリエイションも、
「地球環境にやさしいパンのある暮らし」を沢山の方に広めたいと、
昨年度から直接パンを入れられるBread bagを一緒に開発。
3月31日(金)には、久しぶりに
WORKSHOP オリジナルBread bag作りも開催します。
進化を続ける、丘の上のパン屋さん。
春の陽気になり、お出かけにぴったりな季節になりました。
行ったことない方も、ご無沙汰の方も、
丘の上のパン屋さんのパンをもってピクニックやお花見はいかがですか?