• 投稿日2018.3.19
  • 更新日2021.12.6

たまプラのおむすび屋さん 一兆庵 インタビュー・後編

たまプラーザの食のコンシェルジュ 梅田やすこによる、たまプラーザのおむすび屋さん「一兆庵」店長音居美貴さんへのインタビュー。後編は、音居さんのお仕事への思いや、おむすびの握りかたまで、レポートします!

前編を読む

いろいろなきっかけ、人との出会いもあって今の一兆庵さんができてるんですね。

そうなの。地域の方に育ててもらってるって感じなの。肝炎、腎炎、子宮全摘、主人の事故、裁判といろいろとあったけど、地域の皆さんに支えてもらって何とかやらせてもらってきたの。主人がいつも見守ってくれているような気がしてね。神様も支えてくれてるんだなって。そんな折に「モヤさま」(モヤモヤさまぁ~ず:テレビ東京の人気街歩き番組)が4年前に来たの。

人も病気も全てね。無駄な経験してないって思うの。いろんなことがあったけど、人生全て受け入れていくことで引き合わせがどんどんできていったなって。人生無駄はない。いつ死んでも悔いはないけど、孫が見たいの、あはは。

お店をやることで生き甲斐になっていたように思うの。子育てのために頑張ったとかじゃなくて、子どもたちがいたから頑張って来れたけど、誰のためでもなく、自分のためだったかな。

親に恩返しすることはできないけど、子どもにやってあげられることはあるかなって。
お客さんの中でも相談してくれる人もいるのね。経験があると、人の気持ちがわかるのね。相談してもらって、ここきて元気出るって言われると嬉しいし、そのためにも私が元気でいなきゃって。私がタバコ屋のおばちゃんみたいなね。この街に根付かせてもらってとても幸せに思っているの。


一兆庵に飾られている額縁には、音居さんの思いが詰まっている

子どもは21歳と24歳で、お店の手伝いもしてくれて、今のスタッフは若い人ばかりなんだけど、本当にみんないい子たちばかり。スタッフは女性だけにしてるの。女同士でわかることがあるから。ストレスを溜めないでいてほしいし、責任は私が取るようにしてるの。お米とか重いものを運ぶときには息子にお願いしてる。「お米が入るときは呼んでね」って言ってくれてるから。

震災時に100kg以上のお米が来たんだけど、みんなもよく手伝ってくれて有難かったな。震災時はいろんな人の姿を見て勉強になったよ。3kgずつで売ってたけど、もっと譲ってくださいって言う人もいたし、放射能の数値を出してくださいって言われたりすることもあってね。でもお米は数値を量って出しているんだから、大丈夫じゃないものは出さないよって思うこともあったわよ。生産者の方も思いを考えると、そういう言葉がすごく悲しくてね。

藤が丘では主人と10年以上やっていて、こちらに来て8年なのね。昔からのお客さんもいてくれて本当に有難いなって。テイクアウト専門のお店だけど、ここまでやってこれたのは、本当に皆さんが支えてくれたからだって思うの。あ、ただ駐車場がないからそこだけ皆さんにはご注意いただきたいかなって!


実はおむすび以外のメニューも豊富。お花見の季節は大人気!

たまプラの皆さんへのメッセージがあればおねがいします。

自分はお店をやっていて、手作りを食べさせてあげることが大事だと思ったの。今は忙しい人が多いから、そんな親御さんに代わってできることであればって思っています。あと一生懸命育てている生産者さん、作り手さんがいるでしょ。そういう方々の商品を私が売る訳だから心を込めて、どれもおすすめだけど、一つ一つ丁寧にお届けしたいなって思います。

米が大切だなって思うの。味噌汁も飛魚だしを入れて、子どもでもお味噌汁を飲まなかった子が飲めるようになったりもしてね。南関揚げは日持ちするし、油抜きしなくていいから扱いやすくていいのよね。

幅広い層の方、子どもからおじいちゃんおばあちゃんまでいらしてもらっているの。これから桜の季節になると人も多くなって有難い嬉しい悲鳴の時期に。公園で食べてもらえると嬉しいわよね。カレーもあるから、おむすびだけじゃなくてね。カレーにはバジルソースやトマトも入ってるんだけど、野菜いっぱい入ってても子どもたちが食べてくれるのよね。うちの商品を食べてお腹が満たされて、さらに元気になってもらえたら、とっても幸せだなって思うわ。

おむすびも愛情が加わるとね、最高よね。コンビニのおにぎりって機械だからすべて均一でしょ。ある意味すごいけど、じゃ愛情は!?ってね。心を込めて手で握る。空気を入れてほわっとね。娘が握ることもあるけど、息子は食べるとわかるみたい。それから子どもと一緒にできるといいのよね。手作りに勝るものはないよ。

おむすびを握る極意は?

 熱々の状態で握るんではなくて、70度に冷ましてから結ぶんだけど、それがちょうどいい温度なの。若干冷まして、ご飯を解して粗熱を取ってあげた方が握りやすくて、空気も含まれるから美味しく握れるわよ。

インタビューを終えて

2018年2月27日に開催したお味噌講座で使用した酵素玄米は、「一兆庵」さんの農薬を使っていないお米、2種類のブレンドでした。玄米特有の匂いもなく、もちもち、ぷちぷちした食感がとても美味しかったです。おむすびだけかと思いきや、手作りのお惣菜やカレー、お汁粉やソフトクリーム、さらには店主が厳選した体に優しい商品たちが並んでいます。極めつけは元気な女性店主、音居さん。とっても気さくで、居心地がよく、ついついインタビュー時も長居してしまいましたが、皆さんに愛される「一兆庵」さんの秘密がわかったような気がします。