「パン職人にとって最も重要なものは”気持ち”です」と語ってくれた徳永さん。もちろん経験を重ね、研究し続けて進化しているからこそ語れることではありますが、その”気持ち”がなければ始まらないし、続けられないということを強く感じているそうです。
「おいしいもの」を届けたい。そのシンプルな思いが常に原動力となっています。
目次
チャレンジしつづける
どこかにとどまることはなく、常に新しいものを発見し、発信したいという徳永さん。
数年前に【ロデヴ】に出会ったときはあまりの美味しさに衝撃を受けて、「これは絶対にお客様が喜んでくれるだろうな」と確信したそう。
そして日本のフランスパン作りの第一人者 仁瓶利夫氏のもとで自らがその技術を学び、苦難を乗り越えながらも、家族の激励が後押ししてくれたこともあり、仲間との協力で徳多朗の新しいラインナップに加わり新しい定番となっています。
「毎年何か違うこと、前の年はやらなかったことを必ずできるようにする自分でいたい。」と語る徳永さんの目はとても輝いていました。
昨年はジャム作り、今年はお料理ノートなど、”おいしいチャレンジ”はこれからも続いていきます。
閉店とリニューアル…これからの徳多朗
先日発表されたヨツバコ店閉店のニュースは、ジモトだけでなく、ファンやパン好きの中で衝撃が走りました。
そして、発表された理由にはこんな言葉が。
”ここ数年は無理をしてやってきましたが、この節目で原点に立ち帰ろうと決断しました。”
それもそのはず、この数年間、ご主人は仕込み作業を、20時~4時に元石川本店で、その後の朝5時~9時まではヨツバコ店で行うという昼夜逆転の生活をしているというのです。
それと並行して、”徳多朗のパン”をつくる職人を育てていく、その両立はあまりにハードで、現在63歳のご主人がこの先10年を見据えたときに、この生活を続けていては倒れてしまいます。
ジモトのため、お客様に喜んでもらうパンをこれからも作り続けていくこと、徳多朗の大切なパンを守りつないでいくためには、今回の決断は必要な決断でした。
31年前、映画「魔女の宅急便」を見てインスピレーションを得て、そこに出てくるような「人のぬくもりがある、街に馴染んだパン屋さんを作りたいと思った。」のだそう。
その原点に立ち返り、お店をよりよくしていきたいとのこと。
元石川店にすべてを集約し、お客様に喜んでもらい続けるために、元石川店は10月からひと月半のリニューアルに入ります。
「サンドイッチに力を入れたり、シンプルで食べ飽きないものをもっと追及したり、季節のものをもっともっと展開したい、もっとスコーンも焼きたい。」とラインナップの夢は膨らみます。
さらに、「朝に買ったパンが、朝食の食卓に上り、夕方に焼きあがったバゲットが、その日の夕飯のシチューに添えられる、そんなジモトのお客様の生活に寄り添って、日常の一部になるようなお店でありたい。」と語ってくれました。
徳永さんご夫婦の想いとそれを支えるスタッフや家族をはじめ、「ベッカライ徳多朗」を愛するすべての人たちで紡いできたこの素晴らしいお店が、今秋さらに進化します。
これからのベッカライ徳多朗にますます期待していきたいですね。
店舗情報
ベッカライ徳多朗 【アクセス】 田園都市線あざみ野駅、たまプラーザ駅より徒歩30分 あざみの駅より東急バス(た51・たまプラーザ駅行き) たまプラーザ駅より東急バス(た51・江田駅行き)(新25・新百合ヶ丘駅行き) 「覚永寺」停留所下車すぐ 【営業日】金・土・日・月 【営業時間】6:30~16:00 【定休日】火・水・木 ・焼き上がり前日までの予約を受け付けます。営業日の12:00~17:00の間にお電話ください。 【住所】 〒225-0004 横浜市青葉区元石川町6300-7 【TEL】045-902-8511(お問い合わせのお電話は、営業時間内にお願いいたします) 【駐車場】有(15台) 【イートイン】無 Facebook: https://www.facebook.com/tokutaroumotoishikawa/ Instagram: https://www.instagram.com/tokutarou_motoishikawa/ ◆ベッカライ徳多朗Yotsubako(ヨツバコ)店 (2021.11.8をもって閉店) ◆オンラインショップ https://toktaro-webshop.com/ ※最新の情報は店舗のFacebookまたはInstagramをご確認ください。