「もしもの時に、備えの明かり」

防災照明

3.11。東日本大震災から10年が経ちました。あの日は美しが丘地区の一部などが、夜になっても明かりがつかず、その後も計画停電で、突然電気が消えました。

たまプラーザの地下バス乗り場には、特設の棒状ランタンが吊り下げられていました。テラスも無人で、心細くなりました。

先日も、土曜日の23:08頃に大きな揺れがありました。

東日本大震災はお昼過ぎの発災でしたが、先日のように夜間だと停電も懸念されます。

揺れながらいきなり電源が落ち、真っ暗になるとパニック状態になってしまいますし、部屋によっては食器や家具などのガラス破片などで、足下が大変危険な状況になります。

また、階段昇降中だった場合は転落してしまうこともあり得ます。懐中電灯があっても、暗闇でものが散乱した中で探すのは困難です。地震のほか、台風や落雷でも停電することがあります。

突然の停電でも、ノートパソコンが稼働しているのはバッテリーがあるからですが、そのバッテリーが内蔵された「防災照明」というのは、意外に知られていません。

商業施設やクリニックなどで、小さなダウンライトがなぜか消えている照明、ご覧になったことありますでしょうか?

これは、電池内蔵型非常灯といい、いつもはわずかな電力で充電されていて、停電時には瞬時に点灯して、最低でも30分は点灯するものです。

しかし、この器具は「施設用照明」に分類されていて、一般の「住宅照明」のカタログやサイトには出ていません。

また、消防法や建築基準法での設置義務もないため、工務店やハウスメーカー、施主(ユーザー)の認知度も低いようです。施設用といっても電圧は100Vですので、一般家庭にも取り付け可能です。

民泊用として開発された、工事が簡単なものもあります。

拙宅には、阪神淡路大震災後に階段と分電盤近く、寝室に設置しました。夜間、落雷などで停電しましたがコンセントに差しておく「保安灯」よりとても明るく、部屋全体を照らします。階段も、ステップがしっかり見えました。

30分あれば、懐中電灯や防災グッズを探し出せますし、安全に避難もできます。
災害時だけでなく電気を使いすぎ、ブレーカーが切れた時にも点灯し、分電盤を照らしますので、復旧も容易で助かりました。

感震ブレーカー

震災などでは、電気復旧後の通電火災が問題になっています。揺れを検知し自動でブレーカーを落とす「感震ブレーカー」の普及が望まれています。

防災照明と感震ブレーカーを併設すれば、揺れで感震ブレーカーが作動しても真っ暗にはならず、30分あれば避難など可能で、その後の通電火災も防げます。

なお、バッテリーで作動する関係上その定期的に点灯試験と、30分点灯しなくなったら(約5~8年)充電池の交換が要ります。

横浜にもいつくるかわからない大地震。いろんな側面で備えていきたいですね!

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