「たま弁」の活動場所となっていたPEOPLEWISE CAFEは4月から休業を続けていましたが、この日から営業を再開。カフェでは店内の換気をしたり、お客様同士の距離を保ったり、営業時間を短縮したり、と感染予防対策はもちろん行って営業していますが、まだみんなで集まっての「たま弁」の活動は難しい、でも何かできないか、というPEOPLEWISE CAFEからの提案でzoomでの開催となりました。
Facebookでお知らせもしましたが、急に開催が決まったこともあり、参加者はほぼ常連のメンバー8人ほどでした。
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「たま弁」とは・・・
慶應義塾大学の厳網林(ゲン・モウリン)教授が取り組む国際プロジェクト*「M-NEX」が「次世代郊外まちづくり」の共創企画として進め、PEOPLEWISE CAFEが協力して「食べる時間をシェアする」というアイデアから始まった活動です。昨年5月に第1回企画として材料持ち寄りの「シェアするBBQ」を実施しました。その後、1人一品持ち寄って各自お弁当箱に詰めて、一緒に食べるという「たま弁」のスタイルが定着し、月に一度くらいの活動を行ってきました。
*M-NEXとは「食料・水・エネルギー」を”連環” (=NEXUS)させることによって、都市のさまざまな課題を統合的に検証し、地域経済の活性化や暮らしの質の向上に貢献する方法を探る取り組み。今年3月にはM-NEXの研究メンバーが海外からたまプラーザ地域に視察に訪れる計画がありましたが、新型コロナウィルスの感染拡大により来年に延期になりました。
コアメンバーの他に少しずつ近所の家族連れの方なども参加してくれるようになりつつあり、これからの活動に期待していたところでしたが・・・。みんなで集まって食事をすること、特に持ち寄った物を取り分けて食べるという「たま弁」スタイルは「新しい生活様式」では難しくなりそうです。今後の活動はどうなるのでしょうか。
初めてのzoom開催
初めてのzoom開催は午後12:10から40分間ということで、各自が自分で昼食を用意し、それを紹介して食べながら、というスタイルになりました。お子さんのお弁当と一緒に朝自分の分も作った人、自分で料理を作りきれいにお弁当箱に詰めた人、近所のお店に器を持参しテイクアウトを利用した人、などそれぞれのランチを紹介することからスタートしました。私は自分で焼いたパンを使ってワンプレートランチを作ってみました。
近況報告、自粛中や今、そしてこれからの生活について、変わったことや感じていることなどが話題の中心となりました。食生活については多くの方が感じているように、子供が休校になり毎日3食作るお母さんがとても大変だったこと、テイクアウトやお弁当を始める飲食店が増えたこと、買い物の仕方が変わってきた(回数を減らす、たまプラーザ近辺でも近くに畑があり野菜を売っているのでそれを利用する)ことなど。ようやく分散登校のような形で学校も始まり、ちょっとホッとしているご家庭もある様子でした。
テレワークが進んだことで生活も変化し、学校のPTAの会議もオンラインになって慣れない人は苦労しているという話。大学でも授業は全てオンラインになって先生としては通勤時間が掛からなくなったのは嬉しい反面、(生徒にとっても通学不要で自粛期間中バイトも遊びもなかったせいでしょうか?)授業に参加する生徒数が激増してびっくり!という大学の現状も。
今後に向けて
PEOPLEWISE CAFEでは店内の座席を減らし、配置などを工夫する他に、テイクアウトメニューにも力を入れ、お店前のウッドデッキや公園で食べられるピクニックバスケット付きのプランも検討中とのこと。お子さん連れやファミリーに喜ばれそうですね。
オープンエアでの食事は安心ですが「これから暑くなって来ると外で食べるのはちょっと辛くなってくる」という意見や、「焼き立てのハンバーガーは美味しいけど、暑い時に食べやすいメニュー、冷たい麺とかもカフェで出せない?」という無茶振り(?)も。
「飲食店にとっては厳しい状況と思われますが、たまプラーザのような都心に働きに行く人が多い郊外ではテレワークが増えると平日のランチ需要は増えるのではないか、という期待もあります。食や外食に対する意識がどのように変わったか、ということも調べてみたい。」と厳先生。
「食」を通してたまプラーザのまちと暮らしをより良いものにしていこうという「たま弁」の活動。しばらくはオンラインで、コアメンバーでどんなことができるかを模索する形になりそうですが、みなさんに参加していただけるような企画ができましたらまた発信していきたいと思っています。どうぞお楽しみに!