みなさん自粛生活で、我慢や不安を抱えていると思います。では、ペットはどうでしょう。ペットを飼われている方は、自分がコロナに感染したら?ペットのケアは?などペットの心配も多いようです。
今回は、「ペットのコロナ対策」について2019年3月にオープンした、Luluどうぶつ病院にお話を伺いました。
目次
Luluどうぶつ病院の場所
たまプラーザ駅北口からイトーヨーカドー裏のたまプラーザ駅前通り商店会へ向かいコナミスポーツクラブ向かいのビル2階にあります。(たまプラーザ駅北口から徒歩4分)
入口がビルの1階部分と3階部分にあり、3階から利用する場合はコナミスポーツクラブの向かいから入り、1階から利用の場合は、3丁目カフェさんと、うしく整形外科の間から入ります。
↑1階からの入り口
送迎車による送迎サービスも行っているため、車がない方は便利ですね。また、手術後は無料で利用できるそうですよ。
病院のスタッフ紹介
現在は獣医師2名(男女各1名)および動物看護師2名(男女各1名)で診療を行っています。動物が男性が苦手な場合は、ご遠慮なくおっしゃって下さい、とのことです。
診療内容を教えてください
総合内科・外科手術・歯科を中心とし、ペットホテルや一時預かりを行っています。
どんな動物を診察してもらえるの?
診療動物は犬、猫、フェレット、ウサギ、モルモットやハムスターなどのエキゾチックアニマル、小鳥などです。
青葉区初のキャットフレンドリークリニック認定病院(世界ネコ医学会の定める基準をクリアした病院)で、病院が苦手な猫ちゃんにも配慮を行っております。
院内では、コロナ対策はどのようにしていますか?
スタッフ全員がマスク着用で診療を行っており、また検温して体調管理を行っております。予約制により、極力患者さん同士の接触を避けるようにし、待合スペースも定期的な消毒を実施しております。
また、接触人数削減の為、来院する際には体調に問題がない大人の方1名でお願いしております。常時換気、およびご希望に併せて診察室の扉を開けた状態で診療を行い、三密にならないように心がけております。
「人から犬や猫への感染か?」という報道もありますが、どうお考えでしょうか?
最近コロナウイルス関連のお問合せがかなり増えてきております。現在様々な情報が出てきておりますが、動物たちもキャリアー(感染源の運び屋)になる可能性が示唆されております。人間と同じように呼吸器症状が出るかどうかについては情報がまだ少ないため、引き続き慎重な判断が必要と考えられます。いずれにせよ、動物もご家族以外の方との接触は極力避けて頂く必要があります。
飼い主様がコロナウイルスになった場合どうしたらよいでしょうか?
万が一、飼い主様が新型コロナウイルス感染症にかかってしまい、かつ動物を病院に連れて行かなくてはならない場合はご相談下さい。動物が緊急の状態であれば、体調に問題がない代理の方に動物をお預け頂き、診察を行います。
また、動物保険を取り扱う会社さんの中には、飼い主様がコロナウイルスに感染し隔離が必要となった際に、動物を預かりPCR検査や飼育管理を行っている会社さんもありますので、万が一のために事前にお調べ頂くとご安心かと思います。
飼い主とペットの間で予防する方法はありますか?
動物と触れ合った後は必ず手洗いをして下さい。また、散歩後など可能な限り自宅にウイルスを持ち込まないよう、散歩後の洋服は帰宅後にすぐ脱がせて洗濯をしたり、動物達の足先だけでも洗ったりすることは効果的だと考えています。
このコロナの自粛生活で、生活リズムの変化、環境の変化によりペットたちにも何らかの影響もあると思いますが、どのような対処法があるか教えてください。
在宅時間が延長したことにより動物達が嬉しそうにしているとのお声を良く伺います。
反面、通常の生活に戻った際に寂しい思いをしてしまうことも予測されます。その際にストレスの軽減に役立つサプリメント(犬用)やフェロモン製剤(猫用)の使用が有効と考えられます。当院でも取り扱いが御座いますので、お気軽にお問合せ下さい。
また、ご家族が一緒の時間が増え、皆から順番におやつをもらい、結果としてお腹を壊してしまった患者さんもいらっしゃいました。おやつのあげすぎにはご注意下さい。
今後病院で行っていきたい事、力を入れていきたい事はありますか?
当院は以前より病気の早期発見・早期治療の必要性をお伝えしております。動物達は言葉で症状を伝えることが出来ない為、病気が見つかった際には進行してしまっている場合が多く見受けられる為です。
そのためには元気なうちから定期的な健康診断(ドック)の受診や各種予防を行う必要があります。総合病院での診療経験を活かし、血液検査だけでなくレントゲンや超音波などの画像検査を含め、全体的な体の評価を行うよう心がけております
どうぶつ病院=病気になったら行くところではなく、健康維持のための情報収集の場としてご活用いただきたいと考えております。
また動物医療はご家族の方と動物、病院が三位一体となり、治療に励むことが非常に重要なため、ご家族の生活スタイルや動物の性格などを考慮し、より最適な医療を提供できるようにお話を伺う時間をしっかりとっています。各ご家庭に合せた”オーダーメイドの治療”がご提供できるよう心がけております。
それでも病気になってしまった場合に備え、医療知識のアップデート、検査機器の充実を図り、また様々な外科手術にも対応が出来るようにスタッフ一同、日々の努力を継続して参ります。
当院も新型コロナウイルス感染症が一日でも早く収束し、動物達との穏やかな日常が戻ることを願っております。
取材を終えて
このコロナ禍は、世界中を震撼させる事態となりましたが、人だけでなく大事な家族の一員であるペットも同じように、不安の渦に巻き込まれたと思います。報道やネットでもいろんな情報が出回っていて、どの情報が確かなのか飼い主にとっては不安なことでしょう。今日の取材で、やはりペットの医療でも問い合わせが増えていて、ペットを守りたいという飼い主の方々が多くいらっしゃったことが分かりました。
ペットを守るのは飼い主なので、まずは飼い主自身の感染予防と健康を保ち、ペットも今日教わった「ペットの散歩後の足を洗う」「こまめに洋服を洗濯する」などを実践し、いつもと様子や行動が違う場合は、病院で診察してもらい、ペットの健康を守りましょうね。
また、Luluどうぶつ病院では、幅広い動物の種類を診てもらえるのもうれしいですね。病院によっては、犬猫のみの診療だったりするので、小動物やエキゾチックアニマルなど診療対象動物病院を探すのも大変だったりしますから、こういった情報も知っておくと何かあった時にも、スムーズに病院へ行けます。心配な時は、まず相談してみるといいですね。