動植物の名前を覚えるまち歩き!〜100段階段プロジェクト〜

2019年12月14日(土)100段階段プロジェクトと慶應義塾大学厳研究室のイベント、「美しが丘の自然を知るまち歩き」に参加してきました。

こちらのまち歩きは、動植物の写真を撮るとその名前を調べることができるというスマートフォンのアプリ「iNaturalist」を使って、身近な動植物を覚えながら、100段階段から菅生緑地を通って水沢の森まで歩こうというものです。

この冬は日毎に気温が大きく違い、前日は寒かったのですが、この日は天気も良く暖かで絶好のお散歩日和でした。集合時間の10時を回り、集まった人数は多くはありませんでしたが、「このくらいの人数がいいのよ。」と主催者の藤井本子さん。


 

アプリを使ってまち歩き

100段階段の下で、まず厳先生にアプリの使い方を教えていただき、和やかにお喋りしながら出発です。

動植物の特徴がわかるように、葉や花などをなるべく近くから写真に撮ります。するとそれに似たもの、候補となるものの写真と名前がいくつか出てきます。「これだ!」と思うものがあれば、決定して、自分の見た動植物の写真と名前が記録されて行くのですが、意外と自分の撮った写真と一致するものを見つけるのが難しく、名前が特定できない場合もあります。


ヒメツルソバ


タカサゴユリ

みんなで「これかな?」「こっちじゃない?」などと話しながら自分の撮影した動植物の名前を探すのも楽しい作業でした。途中、富士山が見えるスポットもあってみんなテンションが上がりました。

注意して見ると住宅街にもいろいろな植物があることに気づきますが、小学生の男の子も参加していたので早く菅生緑地に行って虫を見つけようと少し足を早めました。(冬のこの時期に虫が見つかるかな?)という私の心配をよそに「いた!いた!」と次々に虫を発見する男の子。私を含め、大人達は一匹も見つけることができず、子どもの目線や感性の鋭さに改めて感心しました。

発見した虫の写真を撮影し、アプリで調べてみると「Brown Winter Grasshopper」と「Cattail toothpick Grasshopper」の仲間であるらしいことがわかりました。(動植物の名前は日本語で出てくるものもあれば英語名だけの場合もあります)「子供と一緒に動植物の名前を調べられるのはとてもいいですね」と参加したママも楽しそうでした。


Brown Winter Grasshopper


Cattail Toothpick Grasshopper

アプリ以外の楽しみも

 
菅生緑地は川崎北部市場ができる時に、住宅地への騒音や臭いを防ぐために開発せずに残すことが決まり、今もそのまま残されていることや、水沢の森に降る雨は横浜と川崎を隔てる嶺を境に北は稗原・菅生を流れる平瀬川、南は保木・あざみ野を流れる早渕川、東は犬蔵・宮前平を流れる矢上川の水源となっていることなど、歩きながらのおしゃべりや設置されたプレートなどで地域のことを知ることもできました。

北部市場の中に「調理室池田」というおしゃれなカフェができたという情報を聞き、帰りに立ち寄ってみましたが、ちょうどこの日が開店1周年とのことでランチは予約で満席。「お客様がいらっしゃるので」とお店の中は撮影許可が出ませんでしたが、入り口はレトロな雰囲気、2階にはアンティークの食器なども展示されているそうです。営業は市場開場日の7時〜13時でランチの提供は11時45分から、日替わり1種のみとのことですが、市場の新鮮な食材を使ったランチ、機会があったらぜひ食べてみたいと思いました。

100段階段 今後の企画

  
100段階段プロジェクトでは月に一度くらいまち歩きを実施していますが、保木に苺の温室ができたとのことで、2月頃には「苺狩り」、桜の時期には「お花見」などの企画も考えているそうです。興味のある方はぜひ100段階段プロジェクトのページをチェックしてみてください。