ノースポート・モール5階の飲食フロアに2024年7月オープンしたラーメン店「華の雲 by 八雲」。東京・池尻大橋にある、ミシュランビブグルマンにも長年選出される超人気店「八雲」初のプロデュース店とあって、オープン情報が公開された際は、ラーメン通の間でも話題になりました。
このたび、「華の雲 by 八雲」店長の出田さんにインタビューし、気になる「本家八雲との違い」や「この地域ならではの工夫」を伺うことができましたのでご紹介します！
目次
ここにしかない「華の雲 by 八雲」
若い世代が比較的多いと言われる横浜市都筑区のなかでも、特に活気溢れたセンター北の商業施設「ノースポート・モール」。
手堅い大手飲食チェーン店が多く占める5階の飲食フロアに、唯一無二の「華の雲 by 八雲」があります。
本家「八雲」も、現在池尻大橋にある本店のみですが、「より幅広い年齢層のお客さまに八雲こだわりのラーメンを食べてもらいたい」という思いから、初のプロデュース店としてノースポート・モールに出店。
「あのミシュランの超人気店がセン北に来たぞ！」とラーメン通だけでなく地元でも話題になりました。
同店の向かいには、室内遊び施設「ザ キッズ」が半年前にオープンしたことも重なって、ファミリー層を中心に幅広い年代の方々が来店しているようです。
本家の持ち味を再現しつつオリジナリティを加えたメニュー
同店では、本家八雲とは異なるオリジナルメニューを展開しています。
こちらが出田店長おすすめ一番人気の、自慢のワンタンが３つ入った「特製ワンタン麺」。
八雲本家のワンタンは海老と肉と2種類がありますが、同店では肉のワンタンのみが提供されています。
「一番大変な工程は、看板ともいえるワンタンの仕込みです。スタッフが愛情を込めてひとつひとつ丁寧に手作業で仕込んでいます」と出田さん。
トゥルン！としたのど越しがたまらない、皮も肉も食べ応えがある同店のワンタンは、これだけでも満足度が高い主役のトッピングです。
そのほかのトッピングは、チャーシュー、ほうれん草、バラ海苔。
チャーシューは低温で110分じっくり焼かれた後、表面にハチミツを塗ってさらに火を入れて仕上げられているそう。香ばしさとほのかな甘さが引き立っていて、しっかり肉感のあるタイプです。
そして、特にこだわりがあるのがスープです。八雲と同じく、黒醤醤油と白醬油をベースにしたラーメンスープを提供しています。
「白醤油を使用したラーメン白は特にあっさりとした味わいで、他店にはない独自性ある自慢のスープです。これらの出汁は、八雲の店主が長年培ってきた技術と経験によって作られており、無化調を徹底することで自然な旨味を引き出しています」と、こだわりを語ってくださいました。
麺は三河屋製麺の中細ストレートで、キレのあるスープとの相性は抜群。「ズズッ」と勢いよくすすると、「ふわっ」と白醤油の香りが立ち、八雲独特の個性が最高潮に引き出される瞬間です。
本家の特徴である醤油出汁ベースのスープは忠実に再現されながらも、トッピングに同店ならではのオリジナリティが込められた一杯でした。
模索しながら地域に愛されるお店に
ファミリー層を中心に多世代が集まるモール店であることを加味して、幅広いニーズに合わせたメニュー展開や嬉しいサービスがあります。
店内にはキッズチェアが完備され、ベビーカーのままの入店も歓迎とのこと。また、お子さまラーメンや少食の方向けのハーフラーメン、食べ盛りの学生さん（高校生以上）向けには大盛かご飯無料を選べるサービスがあります。
そして、お客さんの反応から試行錯誤される中、オープン4ヶ月経って変更したところもあったそう。
「2024年11月、全体的に価格を見直すことにしたんです。シンプルな醤油ラーメンにおいては、いわゆるラーメン1,000円の壁を超えないよう100円以上値下げしました」と出田さん。また最近では、幅広いニーズに応えて、定食メニューも新たに加わりました。そういった新しい提案や改革は、本家八雲の店主が加わって細やかにアドバイスされるのだそうです。
プロデュース店といっても名ばかりのお店もある中、同店はオープンしてから今まで、毎月数回のペースで八雲の店主が東京からこの地へ足を運び、味を確かめたり、新しい提案をしたりと、監修し続けているといいます。
「これからもメニューが増えていくと思うので楽しみにしていてください」と出田さん。八雲イズムが受け継がれながら進化する同店に今後も注目していきたいと思います。
店舗情報
華の雲 by 八雲
住所：横浜市都筑区中川中央１丁目２５−１ ノースポートモール ５F
営業時間：11:00～22:00
◆公式サイト https://hananokumo-by-yakumo.com/
◆公式Instagram https://www.instagram.com/hananokumo_by_yakumo/
