【ハンドメイドのコンシェルジュ】たまプラーザハンドメイドマルシェ主催者・窪田ゆきさん

2018年に5月12日(土)に美しが丘公園隣のさんかくBASEにあるPeoplewise Caféのウッドデッキで、各ジャンルの作家がハンドメイド品を販売する「たまプラーザ ハンドメイドマルシェ」を開催する窪田ゆきさんが、ハンドメイドのコンシェルジュとして、ロコっちに参加してくれることになりました!今後、たまプラーザで活躍するハンドメイド作家の方などを取材してくれます。今回は、普通の主婦だった窪田さんが、ハンドメイドマルシェを開催しようと思った動機を中心に伺いました。

5/12に開催される「たまプラーザハンドメイドマルシェ」について教えてください。

たまプラーザ周辺で活躍するハンドメイド作家の方々が一堂に会して、作品の販売やワークショップを行います。場所は、美しが丘公園の隣にあるさんかくBASE内にあるPeoplewise Caféのウッドデッキです。以前より、このカフェで行われている「カフェ英会話」という、英語でおしゃべりするイベントに参加していて、訪れるたびにこのウッドデッキ素敵だなー、何かイベントできそうだなーと思っていたんです。


ハンドメイドマルシェが行われるPeoplewise caféのウッドデッキ。

なぜそれがハンドメイドマルシェだったのですか?

以前より、地域の同世代の人たちの埋もれているスキルを発掘して、人と人をつなげることで大きな事が出来たらいいなと思っていたんです。マルシェはその代表的な形の一つですよね。その中でハンドメイドという軸を選んだのは、自分がもともとモノづくりが好きで、作って売ることの楽しさや、達成感を知っていたからですね。自分が知らない分野に対しては、口も出せないし、わからないことが多い。でも、ハンドメイドなら売り手として参加したことがあるからできるのではないかと思って。

やりたかったのは、コミュニティづくりの方だったんですね。

そうなんです。1回のマルシェで終わるつもりはなくて、お互いのスキルを持ち寄って新しいものを作ったり、ノウハウを共有できたりするようなコミュニティを作っていきたいと思っています。今回はハンドメイドですけど、いずれは別のコミュニティとマッチングして、イベントの運営や企画などができたらいいな、と思っています。


何事にもチャレンジしてみる窪田さん。今回のマルシェもちょっとした思いつきから実現につなげた。

窪田さん自身のハンドメイド歴は長いのですか?

妊娠してからなので、12年くらいですね。洋服、スタイ、母子手帳カバーなど、ベビーグッズづくりから入りました。

ハンドメイド始めたのは大人になってからなんですね。

実は、祖母がとても器用な人で、小学生時代に棒編みやかぎ針編み、刺繍などを教えてもらいました。それ以外も基本的な礼儀作法、百人一首なども。いわゆる花嫁修業ですよね(笑)。ですので、ハンドメイドに必要なスキルは身についていたのだと思います。

再開したのは何かきっかけだったのですか?

妊娠中、実家に帰っていた時に、訪問販売でミシンを売りに来たんです。その時のセールスマンの方がすごくて、ポーチを簡単にできたんですよ。それで母がその場でミシンを買いました(笑)それで暇だからベビーグッズを作り始めたら、ハマってしまって、毎日やっていました。

福岡の自宅に帰ってからも普通のミシンと4本どりのロックミシンを買って。ロックミシンがあると、何でもできるんですよ、それで子供の洋服を作っていました。

せっかくなので、ブログを始めたら、なんとお店から声がかかって、委託販売をするようになりました。最終的には3店舗に卸していましたね。その傍ら1Dayショップなどに出店していて、仲良くなった出店者同士で場所を借りて定期開催したりもしました。

今回マルシェを始めようと思ったのは、その時の経験が大きいですね。形的には当時と一緒ですが、その先につなげたい。コミュニティを広げていきたいと思っています。


福岡で開催していた1Dayショップ。常設店舗のような商品数と場づくり!

たまプラーザにはいつ引っ越してきたのですか?

たまプラに引っ越して来たのは、約7年前です。子供の服は作ってましたけど、委託販売は送料等の関係でやめてしまいましたね。

それに、縁もゆかりもない土地に来たので、ハンドメイドの販路を広げようというよりも、とにかく友達を作ろうという気持ちの方が強くて、PTAの役員や子供会などの地域活動を始めました。

対外的にもハンドメイドを再開したのは、たまプラ一座まちなかパフォーマンスプロジェクトの衣装担当になったのがきっかけ。活動には2013年から参加していたんですけど、2015年の第3回の時に初めて自分達で衣装を作ることになり、責任者として衣装づくりに励みました。そのおかげで地域の中でハンドメイド得意な人という認知いただくようになってきましたね。今は、シェアカル(=地域住民の特技をシェアするサービス)で、一緒にロックミシンで洋服を作ったり、なべつかみを作ったりするサービスも提供しています。

地域の活動をしている中で、人脈作りの大切さを実感しました。それで、他の方にもつながってほしいと思ったんですよね。埋もれている才能を表に出して、人とつながって、ジャンプアップしていく、というのが私がイメージするコミュニティのあり方です。


たまプラ一座で、出演者の衣装の相談にのる窪田さん(右上)。市販品で見つからないものは、手作りで補う。

今回窪田さんも出店するんですよね。洋服を出すのですか?

実は、子供が大きくなってからあまり洋服は作ってなくて。福岡には自分の家にアトリエがあったんですけど、たまプラに来てなくなったので、大きい机で布がスムーズに切れないことがストレスで、あまり乗り気がしないんです(笑)今回は、妹と一緒にHermanaというブランド名で、アクセサリーを出品します。

他にはどんな方が出品するのですか?

キャンドル、パーティーグッズ、ハーバリウム、フラワーアレンジメント、手織り小物、布小物など、多岐にわたる作家さん達が出品してくださっています。プロの方から今まで趣味でやっている方までいらっしゃいますが、みなさん素敵な作品を作っています。ぜひ見に来ていただきたいです。

マルシェはあくまで通過点として考えているので、参加者同士が情報交換したり、スキルをシェアしたり、アンケートを取ってお客様からの要望の吸い上げができたらいいな、と思っています。

今回事前に顔合わせをしたんですけど、マルシェ後にも交流会を続けて行きたいですね。マルシェのアンケートの内容をシェアして、その内容を参考に作品を作ったりして、次につなげていけたら。ゆくゆくは、披露する場を紹介し合って、地域の婦人部や子供会のイベントでワークショップなどを行えたら嬉しいですね。


窪田さんのブランド「Hermana」のアクセサリー。意味は姉妹で、妹さんと共同出店。