すぐにサイズアウトしてしまうベビー服や子ども服がもったいない!と思ったことありませんか?
鴨池公園のまんまる広場で、年に5回程度開催されている「Re:ひろば」では、着られなくなった服を渡したり、手に入れたりすることが気軽にできます。
都筑区内でお下がり交換会などのエコ活動を実施しているABOUT A HOME(アバウトアホーム)代表の内山麻子(うちやまあさこ)さんにお話をうかがいました。2025年3月に開催された「Re:ひろば」の様子とともに紹介します。
目次
買わないこともエコ活動
小学3年生から都筑区内に住んでいる内山さん。「子育てするようになり自然豊かな緑道が本当にありがたいなと実感するようになりました」と笑います。
小さい頃から父親とゴミ拾いをしたり、「地球村宣言」(ビジネス社)などの環境問題に関する本を読んだりする中で、「地球が元気じゃないと、生き物も人間も持続可能な生活ができない!何かできないかな」と思うようになったといいます。


学生の頃に道路にゴミを捨てている友達を見て衝撃を受けたと同時に、気付くきっかけがなかったのだと感じ、「子どもの頃から自然を大切にして環境問題などに気付くきっかけを楽しく散りばめられたらいいな」との思いで、都筑区内で子どもを見守る仕事に携わるようになりました。


子育ての中で子どもたちの未来をより考えるようになり、2020年に、みんなが暮らす地球について考え行動していくコミュニティ「アバウトアホーム」を立ち上げました。
内山さんが中心となり年に数回、イベントやワークショップを開催しています。イベントによって友人や参加者が運営の手伝いをすることも。お下がり交換会はメインで5人が運営に携わり、スタッフや常連さんの人の輪が広がっています。
「ありがたいことに、いろいろな方からお下がりをいただいて、子ども服もオモチャも買ったことがないんですよ。何か大きなことをしなくても、買わないこともエコ活動のひとつ」と内山さん。わかっているようでも忘れがちな大事なことを教えてくれました。
地域のみんなで楽しくエコトーク
内山さんの活動は多岐に渡ります。地球にやさしいお祭として都筑区民に親しまれている「子育て地蔵まつり」の中の「みんなのバザール」の活動や、おむすびを味わいながら、都筑区でどんなエコ活動ができるかおしゃべりをする「お結びトークカフェ」のイベント開催にも力を入れています。協力してくれる仲間が増え、計画中のイベントはいろいろ。


イベントに筆者も参加したことがありますが、関わっているメンバーには「早渕川ファンクラブ」や「みなきたマルシェ」の実行委員のメンバーなどもいらして、地域のみなさんとつながることができ、なによりも楽しい!
「がんばりすぎずに、ちょこっとでもできることを楽しむのがイチバン」と内山さん。エコ活動を通して、地域の人とのつながりも広がっていきます。
「Re:ひろば」は、まんまるひろばで開催!
「Re:ひろば」のお下がり交換会は年に5回程度、鴨池公園のまんまる広場で開催しています。毎回、第2日曜日に「まんまるプレイパーク」と同時開催されるので、子どもたちも遊びながら気軽に利用できます。
「交換会」のシステムは渡すだけでももらうだけでもOKという良心的なもの。無料なので気軽に立ち寄れますよ。






この日は11時からスタート。筆者も娘のお下がり服を持って利用してみました。
100㎝サイズの甚平や半袖Tシャツなどを6枚渡しました。ざっと汚れやサイズのチェックをしてもらい、服がシートの上に並びます。


すぐに「あ、これかわいい!うれしい」と言ってくれたママさんに甚平などが渡っていきました。「数回しか着られなかったので、使ってもらって私もうれしいです」と答え、そこから会話が弾みます。着られなくなった服が人の手に渡り、どちらも笑顔に。
続々と人が集まり、服がどんどん入れ替わっていきます。






利用者に声を聞いてみると、「 売るほどのものでもない服がたまりすぎて(笑)、手放してすっきり。かわいいと言って持っていってくれる姿を見られるのがとっても嬉しい」
「リサイクルショップに持って行っても買取りは1枚5円とか10円で、高い値段が付けられて売れ残るくらいなら、無料で交換した方が気持ちが良い。お互いの顔が見えるのも良いですね」


「ここはもらうだけでもOKなので、すごく助かっています」とみなさん大満足。
中には、プレイパークで泥だらけになり、着替えとして服を持っていく人もいました。
娘は「このワンピースかわいい!」と、お下がり交換会を楽しんでいました。


買い物とまた違った満足感が芽生え、「モノの循環に関係している意識が高まるようで、 リピーターが増えている」というのにもうなずけます。
「 洋服って絶対に必要なものだけど それもひとつの資源。必ずしも新しい服で満たす必要はなくて、あるものを大切にしたいという思いです」と内山さん。


誰かの要らないものが、誰かの必要なものに変わり、服とともに笑顔がつながっていきます。興味を持った方は、ぜひ利用してみてくださいね。
開催情報
次回は6月8日(日)、11月9日(日)に開催予定。
11:00頃スタート予定
※9月に開催日が増えることもあり
開催場所:鴨池公園内まんまるひろば
住所:横浜市都筑区荏田東3-2
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