「遠方の通院を近くで」造影CTで目指す地域の抗がん剤治療

  • 投稿日2026.10.31
  • 更新日2026.10.31

「大きな病院への通院、毎回の移動だけで疲れてしまう…」そんな悩みを抱えていませんか? 遠方の病院に通う負担を減らし、慣れ親しんだ地元のクリニックで治療を続ける。そんな患者さんやご家族の願いを形にするため、今回は「造影CTと抗がん剤治療」に向けての今後の取り組みについてお話を伺いました。

前回のお話 “患者のAI相談と即日診断、納得感を生む「AI×実診療」の強み”

造影CT導入の狙いと安全への取り組み

ロコ:AIをはじめ最新機器が揃うことで、地域で受けられる医療の幅が大きく広がっていますね(過去のインタビュー記事参照)。今回は患者さんにとって大きな意味を持ちそうな「造影CT」について教えていただけますか? 検査用のお薬を使って、血管や病気の部分を画面上でくっきり浮き立たせて調べる検査ですよね。

佐藤先生: そうですね。当院は開院時から造影CTの導入を見据えて機器を設置していました。いよいよ本格的に運用を開始する時期だと考えています。

ロコ: アレルギーやショック症状などのリスクも気になるところですが…。

佐藤先生: もちろん事前確認は不可欠です。過去に問題なく受けられた方であれば重篤なリスクは比較的低いとされていますが、体調や体質の変化によって副作用が起きる可能性はゼロではありません。そのため当院では、事前検査で腎機能などを慎重に確認し、適正な造影剤の量を調整して実施します。

ロコ: 私も以前受けたことがありますが平気でした。ただ、喘息気味なので断られることが多く、遠方の病院まで行ったことがあります。

佐藤先生: 喘息の既往があると特に慎重な判断が必要になりますね。過去の検査歴や現在の症状を精査し、安全面を最優先に考慮した上で適応を判断します。

「大きな病院」との連携で実現する「通いやすい抗がん剤治療」

ロコ: 造影CTが活用できるようになると、診療の幅はどう広がりますか?

佐藤先生: 定期的に画像で経過観察や効果の評価を行いながら、抗がん剤治療を継続できるのが大きなメリットです。 ただ、そのためには患者さんとの信頼関係をしっかり築くことが何より大切だと考えています。まずは飲み薬(抗がん剤)の処方、準備が整い次第、比較的副作用のコントロールがつきやすい点滴治療などへ幅を広げていく予定です。もちろん、当院で対応できない複雑な治療は大きな病院にお任せし、適切な役割分担のもとで身近な治療を支えていきたいと考えています。 

ロコ: なぜそういった取り組みを始めようと思われたのですか?

佐藤先生: 都内の大きな病院へ通う患者さんから「毎回遠方まで通うのが大変なので、近くのクリニックで継続してほしい」という切実なご相談をいただいたからです。

ロコ: たしかに都内まで通うと一日仕事になりますね。「近所で受けたい」という場合、今通っている病院に相談すればいいですか?

佐藤先生: はい。まずは主治医の先生に「地元での併診や投薬継続が可能か」ご相談いただき、当院と連携が可能か調整を進める流れになります。

ロコ: 連携する際のポイントはありますか?

佐藤先生:治療計画(プロトコール)の共有ですね。大きな病院で立てられた治療手順を正確に共有・再現することはもちろん、当院では院内に5分で結果が出る迅速な採血設備を整えています。白血球の減少といった副作用もその場でチェックし、同じように高い安全管理のもとで治療を継続できる環境を整えています。 

ロコ: それは安心ですね!

佐藤先生: 専門的な治療は大きな病院にお任せし、当院では患者さんが無理なく通える環境で、シンプルな点滴治療などを受け入れられる準備を進めているところです。実は僕、20数年前からクリニックで抗がん剤治療を行うための計画書づくりに長く携わってきました。その経験を生かし、地域の患者さんを支えていきたいですね。

ロコ: 「遠くの病院に通うのが大変」と感じている患者さんにとって、身近なクリニックで治療が受けられる選択肢があるのは本当に心強いですね。 今日は貴重なお話をありがとうございました。

AIプラスクリニックたまプラーザ
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