• 投稿日2021.9.9
  • 更新日2021.12.3

たまプラーザを拠点に働く女性にインタビュー④多目的サロン「ココソレイユ」代表の今枝美香さん

たまプラーザ(神奈川県)を拠点に働く女性のインタビュー記事、第4弾です。

彼女たちが、いろいろな立場や環境のなかでいかにしてチャンスをつかみ、キャリアを築いてきたのか、副業や複業、起業を考えている人、進路に悩む学生のみなさん、社会との接点を持ちたいと考えている人、すべての“働く人”のヒントになることを願っています。

目次

第5回 キャリアインタビュー

多目的サロン「ココソレイユ」代表の今枝美香さん
「ココソレイユ」の企画運営、Yoga講師

筑波大学第二学群人間心理学類心理学主専攻卒業。大学卒業後、商業ディベロッパーにてイベント企画運営、アパレルメーカーにて商品管理およびマーケティング、出版業にて編集に携わる。

高齢出産後42歳でヨガを始め4年かけてヨガ講師の資格を取得。現在は多目的サロン「ココソレイユ」代表としてイベント等の企画運営、ココソレイユYoga講師として活動。

【アクセス】
横浜市青葉区新石川2丁目13-18 グレイスビーノ401号
たまプラーザ・あざみ野両駅から徒歩8分。

【メニュー】
体を動かしたい人:ヨガ、トレーニング、気功、ベリーダンス、体幹トレーニングなど

癒やされたい人:整体、吸い玉療法、もみほぐし、気功療法、ユーファイ子宮ケア、足氣流、耳つぼセラピーなど

習いたい人:ハンドメイド、いけばな嵯峨御流、フラワーアレンジメント、メタルエンボッシング、ジュエルデコアクセサリー、英語ミミ×英語アタマ、など

綺麗になりたい人:美肌を磨くプッシュフェイシャル、ダイエットコーチなど

【公式HP】
https://cocosoleil.net/

インタビュー

今枝さんはどのような幼少期を過ごされたのですか?

父親が転勤族で幼稚園は2つ、小学校・中学校もそれぞれ2つの学校に通いました。

中学入学の時に金沢に引っ越し、そこから和歌山に引っ越しました。そして和歌山の高校から大学に進学しました。大学進学後も実家が度々変わるので、今のように携帯もなかったため毎回自分の家に帰省するたびに迷っていました。

そのため、新しい環境に飛び込んでいくことには慣れていて、いろいろな変化にすぐに適応できるようになりました。

大学で心理学を学ぼうと思われたのはどのような理由からですか?

中学の頃から人から相談されることが多く、部室で後輩の相談を聞くこともよくありました。

ですが、私がアドバイスをしたことは本当にそれでよかったのかいつも気になっていました。そのため人がどのようなことに心を動かされるのかを知りたくて心理学を学びたいと思いました。

心理学でもいろいろな分野がありますが、どの分野に進まれたのですか?

大学1、2年生の頃に臨床心理や犯罪心理などいろいろな心理学を体験し、おもしろそうだと思った教育心理学(国語)に進みました。

国語の心理学はどのようなところに興味を持たれたのですか?

テレビドラマ「北の国から」(フジテレビ系1981/10/9~1982/3/26放映)を題材にして教材を作る授業がありました。

授業ではドラマの一場面を切り取って国語の文章問題を作ることや、台詞や余白にはどんな意味があるのか考えました。国語の教育心理学では人が文章を読むときに「どこでどのように心を動かされ」、「どのようなところに心の視点がいくのか」ということを学べることに興味がありました。

大学生活を一言で言うと、どんな4年間でしたか?

盛り沢山な4年間でした。大学では部活動でフリスビーをやっていました。(今枝さんはフリスビー全日本チャンピオン)

大学は全員寮生活だったのですが、部員が少なかったので毎日私の部屋に集まってみんなの分のご飯を作って一緒に食べていました。みんなと一緒にワイワイすることが好きなのでとても楽しかったです。

新卒で就職した会社は商業ディベロッパーでイベントの企画運営の仕事をされていましたが、その仕事をしようと思ったのはどうしてですか?

※商業ディベロッパーとは、ショッピングモールや商業施設などの大規模開発をしている企業のこと。

大学3年の時につくば博覧会がありました。そのときNTTパビリオンで運営サイドのアルバイトをしました。

見積もりから企画書の作成、ポップを作るところまで関わる中で、イベントの企画書を書くことが面白くてそれを仕事にしたいと思うようになりました。それがきっかけでイベントの企画運営を1年目から任せてもらえるところにターゲットを絞って就職活動をしました。

この仕事は「どうすれば人の心をキャッチできるのか」「人の心が何を求めているのか」を考えるため、心理学で学んだことも活かせせると思いました。

新卒で入社した会社ではどのような仕事をされていたのですか?

渋谷のギャラリーや小劇場などの企画運営を入社1年目から全て任されて担当してきました。

企画書を書いて予算を作って、雑誌社に売り込みにいって、パブリシティをだして、現場も見て、予算が足りなかったら自分でチラシを作るなど、希望通りの仕事ができてとてもやりがいがありました。

また、いろいろな有名人と知り合えたことも刺激的で楽しかったです。私が入社した頃はバブル絶頂期でした。仕事が終わったら湾岸エリアに遊びに行き、徹夜明けに海に泳ぎに行くなど、とにかく仕事と遊びに忙しくて寝る間もなかったほどでした。

そのような生活を送っていたため、あるときから物が食べられなくなって激やせしてしまいました。会社からは仕事を休むように言われ、今までのように仕事ができなくなってしまいました。それをきっかけに入社1年半で退職しました。

今の仕事(ココソレイユの企画運営)はこのときに培われました。入社1年目でしたが6年くらいやったように感じるほどたくさんのことを経験することができました。

退職後はどうされていたのですか?

付き合っていた彼が転勤になったため結婚して転勤先の岐阜に引っ越しました。そこで会社の先輩の家族が経営していたアパレルメーカーに誘われて仕事をすることになりました。

家族だけでやっている小さな会社で商品管理とマーケティングを任されていました。出社したら朝全員でヨガをするような家庭的な雰囲気のある会社で楽しかったです。

岐阜のアパレルメーカーではどのくらいの期間、勤務されたのですか?

2年勤務して夫の転勤で東京に戻りました。戻ったら1社目の会社の先輩が一人でやっている編集事務所から、チラシの校正の経験を活かして仕事をやってみないかと誘っていただき、そこで仕事をすることになりました。

最初は1冊の本の編集をするだけの予定だったのですが、結局6年続けました。ジュエリー雑誌のプロジェクトを作って完成するまでや、劇場のパンフレットを作るなど、新卒で入社した会社の経験を活かすことができました。

ジュエリー会社の社長のインタビュー記事を書いた縁で収入が入る道もでき、編集事務所の社長の後押しもあって独立をしました。ところが独立した途端に妊娠がわかりました。取引先に連絡を入れて事情を説明したところ、仕事が全て立ち消えになってしまいました。

移動も多く不規則な仕事だったので自分が相手の立場だったとしても同じような対応になっていたと思い気持ちの面では割り切れました。編集事務所の社長に状況を報告したところ、自宅でもできる仕事を紹介してくれて、それは心の支えにもなりました。

編集の仕事はいつまでされていたのですか?

出産前までです。出産後は子育てに専念しながら、いろいろなイベントを開催する子育てサークルに参加し、そこで父母会長をしていました。

子供が一人っ子だったので、なるべくいろいろな子供と関われる環境にしたかったことと、みんなでワイワイする雰囲気を味合わせたいと思ってそのサークルに参加していました。

ヨガにはどのようにして出会ったのですか?

腰痛の悩みを子育てサークルのお母さんたちに相談したところ、ヨガがいいという話がありました。サークルで知り合った人のお母さんがヨガの講師をしていることがわかり、人数が集まれば教えてもらえることがわかったので、周りの人に声をかけて15人くらい集めて近くの地区センターで教えてもらうことになりました。

すごい行動力ですね。

もともとは引っ込み思案だったのですが、小学校2年生のときに転校した学校でお掃除当番を交代制だと知らずに毎日やっていました。聞かなかったので誰も教えてくれなかったのです。

「(誰かかが教えてくれるのを)待っていても変わらないので自分で行動する。」ということを身をもって知りました。その経験があったからだと思います。

どのようなきっかけでヨガを教えるようになったのですか?

習い始めて数年後に先生のご主人が転勤になり、教えられなくなることがわかりました。そのとき先生が「誰かヨガの講師の資格を取って教えたらいいじゃない」と言ったので「じゃあ私行ってきます!」となり、ヨガ講師の資格を取ってきました。

またまたすごい行動力ですが、ヨガを教えることに興味があったのですか?

そういうわけではありません。ただ先生がいなくなるというだけの理由でした。

ヨガは楽しかったのですが、みんなが笑っちゃうくらい私の体は硬くてそれでも先生になれるのか心配でした。ヨガスクールに電話をしたところ「ヨガは体が固くてもできることがわかると思うのでぜひ来てください」と言われて決心がつきました。

実際にやってみると体が硬いとか柔らかいということは関係ないことがわかりました。私の体が固いことを知っていた人からは「え? あんなに固かったのになれたの? 凄いね。」と驚かれました。

ヨガ講師の資格を取るまでに4年かかり、その間に先生もいなくなってヨガ教室は解散になりました。スクールに通い始めて2年経った頃、友達からヨガを教えて欲しいと言われました。生徒さんは口コミで10人くらい集まり、近所の地区センターでワンコイン(500円)で教え始めました。

地区センターではどのくらいの期間教えていたのですか?

4~5年です。週1回教えていました。それ以外は自宅でパーソナルトレーナーとして教えていました。

講師の資格も取って技術的にも自信が持てるようになったところでレッスン料をアップしました。料金が変わったことで生徒さんの入れ替わりもありましたが、残った生徒さんがまた新しい生徒さんを連れてきてくれました。

それからしばらくして近所のコミュニテイハウスから声がかかりそこでも教えることになりました。またあざみ野団地の集会所でも教えて欲しいと声がかかりそちらでも教えることになりました。

高齢者向けのケアハウスで椅子ヨガを教えていると今度は藤が丘のスタジオから声がかかりそこでも教えるようになりました。藤が丘ではスタジオで開催するイベントのアシスタントもするようになりました。

その縁で2号店出店のための物件探しを手伝い始めました。なかなか希望に叶う物件が見つからず困っていたときにヨガ教室通っていた人に今の場所(たまプラーザ界隈の誰もが知る洋館の最上階)を紹介していただきました。

ここは藤が丘スタジオの2号店として共同経営で私がメインで担当するという話で進んでいましたが、紆余曲折あって藤が丘スタジオから独立して代表として運営することになりました。

今の場所に開業(起業)してどのくらいになりますか?

3年目です。開業2年目にコロナでした。インストラクターの交代があるなど、大変なこともありましたが周りのたくさんの人たちが助けてくれたことで気持ちも前向きになりました。

私は十分に準備のできていない状態で事業を始める(スタジオの開設)ことになりましたが、コロナになったことで勉強していることや気づいたことがたくさんあります。今は収益アップに向けていろいろなことに取り組んでいます。

「ココソレイユ」はどのような場ですか?

みんなが楽しいと思う場にしたいと思って運営しています。それからインストラクターにとってもやりがいを感じて働けるところにしたいと思っています。

一般的にインストラクターはある年齢になると仕事が激減します。また、収入も生徒数が多いことや人気の講師だからという理由で増えるわけではありません。

ここでは自分が頑張れば頑張った分だけ収入が増える仕組みにしています。またインストラクターのみなさんは40歳以上のベテランばかりで相手に寄り添える人が多く、一人一人の体を見ながらできる方ばかりです。私は経験豊富なベテランが働ける場所を作りたいと思っています。

ヨガレッスンで大事にしていることは何ですか?

クオリティです。例え生徒さんが一人でも手を抜かず、相手の状態をしっかりみながら丁寧にレッスンをすることです。

今の仕事のやりがいは何ですか?

ヨガレッスンを受けてくれた人が「気持ちよかった。」「効果があった。」と言ってくれたときです。

これから起業する人、副業・複業を始めようと思っている人たちへアドバイスをお願いします。

好きなことは仕事にしないほうがいいと言う人もいますが、私は好きなことを仕事にしたほうがいいと思います。

好きなことを仕事にしたときに頑張り過ぎると苦しくなって続かなくなるので、頑張りすぎないで楽しい気持ちを持ち続けられるようにすることが長く続けられるコツだと思います。

赤字にならなければいいかなというくらいの、楽な気持ちでするといいと思います。

最後に2つの質問にお答えください。

【質問1 やってみたいこととその理由】
主人がリタイアしたらキャンピングカーで全国のあちこちに旅に行きたいです。いろいろなところに行ってその土地の美味しい物をみんなでワイワイしながら食べたいです。

【質問2 この地域(たまプラーザ)や社会がどんな未来になるといいなと思いますか?】
お母さんが周りを気にしすぎて、必要以上に頑張り過ぎて生き苦しくなっている人が増えているように感じています。

お母さんたちがリラックスできて大らかな気持ちで子供たちを見守る地域になるといいなと思います。また、人にはそれぞれ得意不得意があります。それをお互いが認めあえるようになるといいなと思います。

キャリアコンサルタント藤戸寛子のつぶやき

今枝さんはあるときから「結局話をしてもみんな自分で答えを出していくことに気づいたので自分のアドバイスでよかったのか気にしなくなった」そうです。

それは今枝さんが相手の話にじっくりと耳を傾けて、その人がどうしたいのか自分で答えを出せるように導いたための結果だと思います。これはカウンセラーに求められる重要な傾聴スキルで、苦労して身につけるカウンセラーも多いのです。

今枝さんのもとにはたくさんの人が集まってきます。それは、今枝さんが会話を通してその人が何を求めているのか理解し、ツボを得たサポートができているからだと思います。人の心の動きに敏感な今枝さんだからこそだと感じました。

人の話を聴く力はコミュニケーションの基本です。人の話をしっかりと聴けている人は実はそんなに多くありません。

ビジネスでは相手のニーズを知ることは大事ですが、知るには話をよく聴く必要があります。ぜひ、自分の意見や考えは横に置いて、相手の話をしっかり聴いてみてください。

必ずビジネス(起業)のヒントが見つかるはずです。

過去のインタビュー記事

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