• 投稿日2021.6.30
  • 更新日2022.2.12

たまプラーザを拠点に働く女性にインタビュー②カメラマン浅妻尚美さん

たまプラーザ(神奈川県)を拠点に働く女性のインタビュー記事、第2弾です。

彼女たちが、いろいろな立場や環境のなかでいかにしてチャンスをつかみ、キャリアを築いてきたのか。

副業や複業、起業を考えている人、進路に悩む学生のみなさん、社会との接点を持ちたいと考えている人、すべての“働く人”のヒントになることを願っています。

プロフィール

インタビューさせていただいたのは、C&C Life 代表 カメラマンの浅妻尚美さん。

福井県敦賀市出身。
大学を卒業後、地方テレビ局勤務、広告代理店勤務、スクラップブッキング講師などを経てフリーフォトグラファーとして活動中です。

首都圏を中心に子ども・家族・プロフィール・各種イベントの出張撮影、企業等の撮影、
フォトレッスン、写真整理、手作りアルバム教室等を企画運営しています。
http://cclifenancy.blogspot.com/
https://www.facebook.com/naomi.asatsuma

インタビュー

現在、どのような活動をしているのか教えてください。

撮影をメインにフォトレッスンなどもやっています。

フォトレッスンでは小さいお子さんのいるママ向けの講座が多いです。撮影は首都圏、レッスンはたまプラーザが中心です。フォトレッスンではスマホ撮影や一眼レフでの撮影レッスン、アルバム作りに関する講座をしています。

子どもの写真を撮るだけではなく、飾ったりアルバムにして親子のコミュニケーションツールとして活用してもらえたらと考えています。

プロのカメラマンとして活動を始めるきっかけを教えてください。

カメラを始めたきっかけは地元福井のテレビ局で、営業・報道・制作の仕事をしていたときでした。

仕事で目にする記録写真や風景写真を目にするたびに何だかワクワクしたのです。じゃあ自分でもカメラで撮ってみようかとなりました。それから、趣味としてデジカメや一眼レフで写真を撮るようになりました。

趣味でやっていたカメラを仕事にしようと思ったきっかけは子どもができたことです。子どもが生まれたことで、それまで以上に写真を撮ることが楽しくなってきました。

テレビ局で仕事をしていた頃はカメラマンというと男性中心で、専門の学校を卒業していないとなかなか就けない職業でした。

それが、ちょうど子どもが生まれた頃にカメラがデジタル化して重い機材を持ち歩かなくてもよくなったこともあって、女性のカメラマンがでてくるようになりました。機材の進化と女性が活躍できる環境が整ってきたことを感じて、写真を仕事にしようと決めました。

仕事が軌道に乗るまでにどのようなことをやってきましたか?

子どもが生まれてから、カメラスクールに通い技術を身につけました。

どうにか仕事にできないかとカメラマンを募集している企業を探し、幼稚園や保育園で写真を撮るスクールフォトの仕事から始めました。

スクールフォトは行事のときなどの季節的な仕事が中心になります。

スクラップブッキングは習っていた師匠の後押しもあって、子どもが小学 2 年生の頃から講師として教えるようになりました。

ただ、どちらの仕事もパートを辞めてできるほどの収入ではありませんでした。

カメラの仕事を収入のメインにしたいという気持ちがあったのですが、自分の中でどうすればいいのかわからず行き詰まっていたとき、プロの養成講座に通うことにしました。

広告撮影などで活躍されていた師匠に出会ったことで、写真技術はもとより、プロとして活動するうえでの姿勢やメンタルを学び、カメラマン仲間たちとともに試行錯誤しながら道を切り開いていきました。

写真は「趣味でやっているわけではない」と大きく意識が変わったのは、実は確定申告なのです。

機材にお金がかかっているなあ、と何となく思っていましたがやはり収支を実際に数字にして目で見たことで、あらためてお金を稼げていないことがはっきりとわかりました。

開業届を出したことで自分の決意も変わりました。

そして、もう一つがまち biz(横浜市青葉区たまプラーザにビジネス拠点を提供する会員登録制のコミュニティ) に加入したことです。ここで同じ志をもった仲間がたくさんできました。加入したことで自分のビジネスにも広がりがでてきました。

今のお仕事のやりがいを教えてください。

小さなお子さんのいるママたちは、子どもに手がかかるときで目の前のことに一生懸命で
す。私も子どもが小さい時の写真や自分や家族が一緒に写っている写真をもっと残しておけば良かったと思うことがあります。

小さなお子さんのいるママたちに変わってその助けができたときに、やりがいを感じます。

他にもいろんな撮影をさせていただいていますが、写真を通して相手が満たされたとき自分も満たされます。

これから仕事を始めようと考えている人にアドバイスをお願いします。

アドバイスは 3 つあります。
1 つ目は開業届を早く出すことです。

私は開業届を出すのが遅かったため、実際の収支を目にすることなく過ごしてしまった時間がありました。もっと早く開業届を出して収支管理をしていたら、自分の決意は違っていたと思います。

まずは副業でも起業でも仕事を始めて収入を得たいと思っている人は、開業届を出して社会に宣言することをお勧めします。

2 つ目はお金のことです。

金額設定はとても大事です。最初はお金をもらうことに対してハードルがあり控えめな金額を設定していたのですが、自分にとっての妥当な金額を決めてこの金額でやるぞ、と決めたら収入がアップし始めました。

3 つ目は人とのつながりや、仕事で支えてくれる仲間を大事にすることです。

仲間の存在があったことで今の道がありますし、それがまた人とのつながりに結び付いています。

これからの目標や夢を教えてください。

今年(2021 年)は子どもが受験のため、来年以降の準備期間にしようと考えています。

来年からは扶養枠を外してパートのころの収入を超えることが目標です。今より自立していたいと思っています。そして子離れの準備もしていこうと思っています。今は目の前にある、今いただいているお仕事を一生懸命やらせていただこうと思っています。

キャリアコンサルタント藤戸寛子のつぶやき

小さなお子さんのいるママたちへ、そして母として息子さんに向ける優しい眼差し、そしてレンズ越しから向ける被写体への優しい眼差しは、浅妻さんの撮る写真にも映し出されています。(私のプロフィール写真も!)

お話を聞きながら私の感じた浅妻さんの強さは、相手をサポートしたいという「人に向ける深い愛情」と「まじめさ」です。

誰しも好きなことは頑張れるのですが、先が見えないと不安になることが多いはずです。ですが浅妻さんは途中で諦めることなく、自分の夢を実現するために一歩一歩、確実に実力を蓄えてこられました。

その結果、写真技術とお人柄に触れた人は浅妻さんのファンになるのだと思います。

「これを仕事にする」と決めたのであれば諦めずに続けること、そして、現状を打開するためには行動することがとても大事です。まだ来ていない未来を心配するのではなく、やってみることで必ずチャンスは巡ってきます。