たまプラーザを拠点に働く女性にインタビュー①大和田瞳さん

初めまして、こんにちは。キャリアコンサルタントの藤戸寛子です。

「すべての“働く人”のヒント」となることを願って活動していますが、その一環として、このたびロコっちにて「たまプラーザを拠点に働く女性」のインタビュー記事を掲載せていただくことになりました。

第一弾として、2021年4月20日、 たまプラーザのCONIWA カフェにてさっそくインタビューさせていただきました。

第1回目のインタビューのお相手は……

最初にインタビューさせていただいたのは、アクセサリーデザイナー sparkle0519 OWNER & DESIGNER 大和田瞳さん(42 歳)です。
https://www.sparkle0519.com/index.html

【プロフィール】
静岡県富士市出身。
高校(普通科)卒業後、東京デザイナー学院ファッション科卒業。

カジュアル・遊び心をカラーで取り入れながら、大人の女性の classical さをスワロフスキ ー・パール・カラフルなアクリルパーツとヴィンテージ釦などを使って表現した、今の付属と古きものも取り入れた遊び心のあるアクセサリーを展開。

2020 年にはワンピースやコー トなどのオリジナル商品の販売もスタートしています。

インタビュー

今の仕事をはじめたきっかけを教えてください。

小学生の頃から30歳になったらセレクトショップを開き、自分のブランドを持ちたいという夢がありました。

憧れでもあった服飾専門学校に入学し、洋服の作り方のパターン、デザイン、デッサン、縫製、マーケティングを学びました。デザイナーはデザインをするだけだと思っていたのですが、マーケティングを学んだことで視野が広がり、現在の仕事にも活かされていると思います。

専門学校を卒業後はどのような仕事に携わってこられたのですか?
その中でも今の大和田さんに大きく影響を与えている仕事があれば教えてください。

私が就活をしたときは超氷河期でとても厳しかったのですが、学校の先生の紹介でニッ トカットメーカーに入社することができました。

この会社ではデザイナーのアシスタント をしていましたが、しばらくして会社の経営が厳しくなってきたため、関連会社のニットカットとアパレル小物の会社に異動しました。

異動した会社はミセスブランドで、もともと希望していたヤングブランドではありませんでした。そんなとき1社目の時に交流のあった別のアパレルブランドの人に声をかけて いただき、そちら(3社目)で仕事をすることになりました。

3 社目の仕事はとてもハードで鍛えられましたがこの会社で得たものは大きかったです。 部長命令でお店に出向き販売することもありましたが、この経験がコーディネート力や分析を緻密にする力がつきました。

今の仕事にも綱がる様々な経験を積んでこられた 3 社目ですが、そこを辞めようと思ったきっかけは何だったのでしょうか?

部長から売上げが作れるので営業のトップにならないかと言われたことです。

もともと デザインをやりたかったので営業と言われたことで退職を決めました。部長はよかれと思って言ってくれたということはわかっていましたが、自分がやりたいことはデザインだったのです。

アパレル業界で様々な経験を積んできた大和田さんですが、どういった経緯で今の仕事をはじめることになったのでしょうか。

子供が生まれた 15 年前、アパレル会社に勤務しながら自分探しをしていました。

そんなとき、友達がアクセサリーを作っているのを見て、自分も作りたくなり作り始めました。そしたら T ピン(※アクセサリーのパーツ)が面白くて作り出したら止まらなくなったのです。

今から6~7年前に自分で作ったアクセサリーをインスタグラムに投稿するようになりました。このときは販売目的ではなく、ただ作ったものをアップしていたのですが、アップ するたびにそれを見ていたいろんな知り合いから、欲しいと言われるようになりました。

試しにママイベントにも出店したところ好評を得られました。作り方を教えてと欲しいといわれて教室も開くようになりました。

アパレルの時の繋がりにお願いすることもできたのかもしれませんが、大量生産・大量発注になってしまうためお客さんがどう思っているのか見届けたかくてゼロから始めました。

今のお仕事で嬉しかったことや印象深かったことを教えてください。

1つは目標にしていた新宿伊勢丹、銀座三越へ出店できたことです。関西の百貨店にも出 店予定だったのですが、残念ながらコロナで中止になってしまいました。そして今年のゴールデンウィークには静岡伊勢丹コリドー・フジに出店しました。

もう1つは、前職の人たち(デザイナー、バイヤー、販売員などの業界関係者)に「いい ね!」と言ってもらうことが目標だったのですが、プロであるその人たちに最近「いいね!」 を言ってもらうだけでなく、買ってもらえたことはとても嬉しかったです。

この仕事のやりがいや面白いところはどんなところですか?

小さなアクセサリーしかつけたことのない人が大きなアクセサリーに挑戦したり、つけたことのない色のアクセサリーをつけたことで「(行動が)変わった」ことをお客様が報告してくれるところです。

おしゃべりの苦手な人や人見知りの人が、普段は自分から話さないのに(大和田さんと) 一緒だと「いろいろと話をしてしまう」と言ってくれます。

会話をしながらその人が本来持 っている魅力に気づき、アクセサリーをつけたときにそれが開いてぱっと花開くその瞬間 が形として見えたときが凄く嬉しいです。

これからの夢や目標はありますか?

キャンピングカーにアクセサリーと洋服を積んで、全国を旅しながら販売も遊びもしながら仕事をしていきたいです。旅先で出会った全国各地の人と一緒にご飯を食べたりして、 いろいろな人と交流をしていきたいです。

これから自分でビジネスを始めようと思っている人にアドバイスがあればお願いします。

関わる全ての人を大事にしてほしいです。それから、あきらめずに1年は同じことを続けていってほしいです。絶対に自分のことを認めてくれる人がいます。認めてくれた一人一人を大事にすることを続けていってください。

キャリアコンサルタント藤戸寛子のつぶやき

自分の好きなことに向かってにやり続けることは成功の秘訣の一つです。

大和田さんの言葉にもありますが、これから好きなことを仕事にしたいと思っている人は「あきらめずに1年は同じことを続ける」こと、そして特に個人でビジネスを始める人の基本の基で もある「人と人との関係を大事にする」ことはぜひ全ての人に、心に留め置いて欲しいと 思います。

自分の応援団を作ることは自分の夢の実現の近道です。