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たまプラの八百屋さん発信!命の尊さを継承する~光青果 内藤社長インタビュー・前編

たまプラーザで50年、時代の変遷を見てきた八百屋さんと言えば、たまプラーザ駅前通り商店会にある「光青果」 食のコンシェルジュ 梅田やすこが株式会社光青果の内藤社長にインタビューをしてきました!50年間たまプラーザで青果店を経営してきたからこその、たまプラーザの地域への想い、野菜などの命への想い、家族観・健康・教育への想いなど、非常に感銘を受ける内容のお話を伺ってきました。
50年間青果店を営んできて、お感じになることはありますか?
若い世代(30代)の方たちの親世代から時代が変わったように思うのね。60代前後の方たちは時間に追われて生活してきたんだよ。だから子どもに対してこういうものはこうして食べるんだよってことを忙しくてできなかった。つまり子どもにやらせずにいたために、伝わっていないところがあるってことなんだ。 孫が小学1年生だけど、僕は包丁を持たせてるよ。痛いってことがわかるってとても大切。僕は70代なんだけど、戦争が終わって親も子供も無我夢中で生きてきた訳だ。自分で学び取ろうってしないと生きてこれなかった。時代が良かったのか、悪かったのかはわからないけど、親からの影響ってのは大きかったんだよね。 ぼくたちは野菜に虫が入ってないとだめだよって教わってきた。でも今の人はほうれん草に少し虫がついてるだけで食べられない。きれいな野菜がいい野菜なんだ。それでいて無農薬野菜を求める。それはあり得ないこと。だって空気が悪い。その空気が雨になって落ちる。見た目は無農薬だよ。でも実際は?ということなんだ。 ミミズがいない畑はだめだよって言われて育ってきた。ミミズが肥料になって育ってきたんだ。今は田んぼに行ったって、ヒルもカエルもいないところがある。僕らの時は当たり前のようにいた。 僕は新潟で生まれて3歳で東京に。東京も畑がいっぱいあったんだよね。それに畑のことが好きだったから、当たり前のように学び得てきた。だから元気な田畑や野菜のことはわかる。 野菜を扱っていて、今日のほうれん草は美味しいっていう理由が見てわかる。露地栽培で寒さでやられて縮れたりするよ。でもね、うまいんだ。お客さんにそれを説明すると買っていく。そしてまた来た時に「この間のほうれん草甘かった」って言ってくるんだよ。見た目じゃない美味しさ、命の味があるんだよ。虫が入ってたけど、美味しかったよって、虫が入っててもいいんだよ、当たり前なんだよってね。それでも「交換して」なんて言う方もいる。それなのに無農薬を求める。有り得ないのよね。虫がいてもいい、洗えばいいんだもん。 調理をするときに調理をする人が嫌がる。野菜の形が悪いのが嫌だ。野菜は機械で作ってんじゃないんだ。それに社会自体もうるさくなってきた。衛生だなんだのことね。50年間扱ってきて、お客さんが何を求めているのかって考えるとね、「きれいなもの、高くないもの、すぐに食べれるもの」なんだよね。 調理をさせないってことは、子ども自身が命と向き合う時間を奪うってことなんだ。便利だから、手軽だからってコンビニばっかり、出来合いばっかり。それでいいのかな?コンビニのおにぎりはなんであんなにもつの?それもいいのかな?ってこと。蓄積されるものがあるよね。 忙しいのはわかる。仕事したり、お稽古事や塾だのに通って、子どもも大変だと思う。でもね、それでいいのだろうかって立ち止まること、命と向き合う時間を大切にすることは人間が育つ上でとっても大切だと思うんだよ。ましてこんな街中なんだから。田畑が少なくなってきてるんだから。 今日食べる物を今日作るのではなくて、多めに作ったっていい、前日に仕込んだっていい。素材そのものを蒸したり、煮たりするだけで十分美味しいんだよね。そしてそこに子どもの手が加われば、よりおいしさが増すでしょ。 たまプラーザ駅前通り商店会にあるお店。旬のお買い得品から贈答用まで様々な青果が揃う
子どもが簡単にできるおすすめの調理は?
きのこの軸を切るだけでもいい、ほぐすだけでもいい。調理を一緒にするってことで子どもは嫌いな物だって克服するし、命への有難みも増すんだよ。ピーマンだって種取るだけでもいい。子どもが使える簡単な包丁でもいい。親が考えてやらせることで親自身も子どもの成長を見ることができるんだ。 現代は生活のリズムを崩しちゃってる。特にスーパーができたことで、魚屋も豆腐屋さんもなくなっていった。一番早くなくなったのは乾物屋さん。和食を支えるのに乾物はとっても大切。煮豆だって炊いて売ってたんだよ。乾物の知識だって、お店の方と話すことで情報を得ていたんだから。インターネットじゃなくてね。肉屋さんはまだ大丈夫。肉屋さんは需要があるから。メインだから。なんでも便利だけがいい訳じゃないってことを感じてもらえたらなって思うね。 うちは本当はお店はやらなくていい。納品業務がメインだから。朝は早い時は深夜1時半から店を開けて、15時に閉める。店に置いている野菜は、我慢できる程度の金額で地域の皆さんに提供しようという気持ちでやってるんだよ。僕だって無休で働いてる。 美味しい旬の果物がこの値段で!わざわざ立ち寄る価値ありです。 後編を読む

Organization

  • 光青果

    光青果

    たまプラーザ駅前通り商店会の八百屋さん。夜も明けないうちから15時ごろまで営業している。納品業務で余った野菜や果物を中心に提供しており、お買い得商品も数多くある。焼き芋も有名。

Reporter

  • 梅田 やすこ

    梅田 やすこ

    ヘルシーフードラボ代表/管理栄養士

    伊東市立幼稚園教諭を経験した後、調理師として会席料理店・薬膳料理店などで勤務しながら管理栄養士を取得。大学病院、クリニックにて勤務した後、現在は小児科内科での栄養相談、保育園の栄養管理・給食管理、専門学校講師、在宅栄養管理、体質改善相談を中心に、レシピやコラム監修などを行う。これまでの栄養相談件数は1万件以上。 心に響く健康相談、行動変容に繋がる支援メソッドを構築し、日々実践する。

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