たまプラーザで半世紀。老舗中華『黒龍』の名物ビャンビャン麺

東急田園都市線「たまプラーザ駅」北口から徒歩3分。

たまプラーザ中央商店街を歩いていると目に入る、「中華料理 黒龍」の看板。

グロープラザビルの2階にある「黒龍」は、この街で長く親しまれてきた中国料理店です。

今回は店主の浅尾さんに、お店の歴史や名物料理についてお話を伺いました。

1974年創業。たまプラーザで半世紀

黒龍の創業は1974年。2026年で創業52年を迎えます。

現在のたまプラーザ駅周辺には数多くの飲食店がありますが、浅尾さんによると、黒龍はその中でも最も古いお店の一軒とのこと。

当時のたまプラーザはまだ「東急百貨店」すらもなく、飲食店の数もかなり限られていたようです。

半世紀以上にわたって営業を続けてきたということは、親子二代、場合によっては三代にわたって利用している家族もいるはずです。

黒龍の店主・浅尾さん(左)と奥様(右)

浅尾さんのお話からも、単に古くから営業しているだけではなく、地域の人たちの食事や集まりの場として黒龍が使われてきたことが伝わってきました。

幅4センチ、長さ1メートルのビャンビャン麺

黒龍を訪れたら、ぜひ注目してほしいのが中国・西安の名物料理の1つ「ビャンビャン麺」です。

ビャンビャン麺は中国・西安に伝わる幅広の麺。黒龍では、国産強力粉で作った生地を一晩発酵させ、幅約40ミリ、長さ約1,000ミリという驚くほど幅広く長い麺に仕上げています。

ラーメンやうどんとも違う、もちもちとした独特の食感が特徴です。

中国の熟成醤油を使い、深みのある味わいに仕上げた『黒のビャンビャン麺のほか、麻辣、海老チリ、肉みそ、薬膳スープなど、さまざまな味が用意されています。

幅広い麺にソースやスープがよく絡むため、選ぶメニューによって全く違った味わいを楽しめます。

初めて訪れる方には、まず黒龍の名前を冠した「黒のビャンビャン麺」がおすすめです。

店頭で目をひく、謎の漢字『ビャン』

そしてビャンビャン麺といえば、料理以上に一度見たら忘れられないのが『𰻞(ビャン)』の漢字。

実はお店の前で大きく飾ってある垂れ幕がそれであると初めて知りました。

『ビャン』は、漢字の中でも屈指の画数を誇る非常に複雑な文字。「これで、本当に一文字?」と思ってしまいますが、れっきとしたビャンビャン麺の『ビャン』を表す文字です。

この「ビャンビャン」という名前は、麺を伸ばして台に打ちつけるときの「バン!バン!」という音に由来するともいわれています。

黒龍でビャンビャン麺を注文したら、ぜひ麺の太さだけでなく、この不思議な「ビャン」の文字にも注目してみてください。

着席で最大70人。たまプラーザでは貴重な広さ

黒龍のもうひとつの大きな特徴が、店内の広さです。

着席で最大70人まで利用でき、立食の場合は80人までの貸切にも対応しています。

たまプラーザ駅から徒歩圏内で、これだけ多くの人が一度に集まれる飲食店は、現在ではかなり貴重です。

店内には、少人数で使える席だけでなく、複数の部屋や掘りごたつのスペースもあります。

部屋をつなげて大広間として利用することもできるため、家族の食事、親戚の集まり、地域の会合、会社の宴会など、人数に合わせた使い方ができます。

普段のランチでは気軽に入れる町の中華料理店でありながら、大人数の集まりにも対応できる。この懐の深さも、黒龍が長年地域で親しまれてきた理由のひとつなのでしょう。

老舗だけど、新しいメニューも続々

老舗という言葉から、昔ながらのメニューだけを守り続けている店を想像するかもしれません。

しかし黒龍は、ビャンビャン麺をはじめ、次々に新しい料理や食べ方を積極的に取り入れてきました。

この日私は、横浜みそかつ丼+半ラーメンセットを美味しくいただきました。

ほかにも、夏の定番「冷やし中華」はもちろん、「トンテキ&豚バラとザーサイの極太麺塩焼きそばセット」や「牛肉とピーマンの自家製カレー」など、ボリューム感のある、思わず目を引くメニューがたくさんあります。

半世紀あまり、変わらず営業してきたのではなく、時代やお客さんに合わせて変わり続けてきたからこそ、今の黒龍があるのだと感じました。

『麺百花』の多彩な麺

看板に書かれた『麺百花』というのは、いろいろな麺料理を堪能できるという想いからつけられたとのこと。

中でもオススメなのは、「黒龍十八茶」をベースに、薬膳にも使われる30種類以上の食材から出汁をとったというこちらの「のみほし茶ラーメン」。

名前の通り、スープまで飲み干してほしいという思いが込められた一杯とのことです。

麺にとことんこだわりたい日にも、家族で中華料理を囲みたい日にも、大勢で集まりたい日にも利用できる。そんな懐の深さが、黒龍の魅力です。

創業から半世紀以上がたった今も、たまプラーザの街に欠かせない飲食店のひとつです。

長年通っている方も、いつもの料理とは違うメニューを頼んでみると、老舗・黒龍の新しい一面が見つかるかもしれません。

店舗情報

黒龍

住所:神奈川県横浜市青葉区美しが丘2-16-1 グロープラザビル2F
定休日:火曜日
営業時間:11:00〜22:00(L.O 21:30)
メニュー:ビャンビャン麺、のみほし茶ラーメン、点心、など
HP:https://r.gnavi.co.jp/5ptvd3hc0000/

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