リビングラボ勉強会参加レポート・後編~Wise Living Lab

横浜市と東急電鉄が推進する「次世代郊外まちづくり」の城尾法発信や活動拠点となる施設「WISE Living Lab(ワイズリビングラボ)」。でも、そもそもリビングラボってなんなのでしょう?2018年1月26日に開催された「リビングラボ勉強会Vol.2」で勉強してきました!

後編は最後に行った楽しいワークショップの模様をお届けします。
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最後のプログラムはワークショップ

勉強会の最後は、藤本さんのお話の中で出てきた「デザインスプリント」という短期間集中でアイディア出しからサービスを具体化する手法を6人1チームで、体験しました。

まずはHivelabフェリペ・ポンテスさんから手法の説明を聞きます。

実際のワークに入る前に、アイスブレイク。お題は「1人1人パーツをつけたしてモンスターを描く」というもの。1人1人触角をかいたり、目をつけたり、と段々謎の生き物が出来上がっていきます。

私達のチームで出来上がったのがこちら、タコ足かと思いきや、実は人間の足が中に見えている、というなんとも不思議なモンスターが出来上がりました。アイスブレイクとしては非常に有効でとても盛り上がりました!

田舎町に外国人観光客を呼べ!

本題は、「和歌山県紀美野町に2020年に外国人観光客を呼ぶプランを考える」ことです。まず紀美野町の紹介ムービーを見ました。なかなかユニークな動画で面白いです。

その後、各チームに別々のターゲットが指定され、その仮想ターゲットのインタビュービデオをそれぞれ視聴しました。私たちのターゲットは、日本で働くオランダ人の若い男性です。

まずはペルソナ(=サービスのターゲットとなる仮想人物像)作りから。こちらのシートに彼の①学び方・調べ方、②考え方・思考、③好きなこと、④嫌いなこと、を貼っていきます。

インタビューの内容で話していたこと、類推できること、勝手な想像、いろいろな方向性から人物像を作っていきます。

このペルソナをもとに各自で案を考えます。こちらが私のアイディア、すでに日本在住であることを意識して、五輪をきっかけに友人が遊びに来るという視点で考えました。

チーム内でアイディアを発表し、それぞれのアイディアにこうしたらさらにいいのでは、という意見をポストイットで貼っていきます。最後は投票で1つの案に絞り込みました。その案がこちらです。

英語を使う機会がない子供たちに対する英語の先生になるというツアー、肖像権などを気にせずSNSにアップできるという特典付きです。こちらの案をさらにみんなでブラッシュアップしていきます。

最終的には英語だけではなく、自分が得意なスキルを子供たちに伝えたり、逆に伝統工芸や郷土料理を教わって生徒にもなったりするというプランになりました。

勉強会を終えて

4人の方の講義と、ワークショップでかなり充実した勉強会でした。この勉強会を通じて、リビングラボの果たすべき役割は非常によく理解できました。しかし、その一方で現在地域活性化や地域課題解決に無関心な住民の方の具体的な巻き込み方というのは見えず、私も地域活性化に関わるビジネスをする者の1人として継続的に考えていきたいと思いました。

このレポート自体はちょっと細かすぎる面もあると思うのですが、具体的にリビングラボについて知っていただき、次世代郊外まちづくり活動に興味を持っていただき、主体的に街づくりに参加したいと思う方が1人でも増えたらいいな、と思い詳細までご紹介させていただきました。

今後も、次世代郊外まちづくりの活動を追っていきたいと思います。