たまプラーザを拠点に働く女性にインタビュー③フォーチュン手相観 dipre micoさん

たまプラーザ(神奈川県)を拠点に働く女性のインタビュー記事、第3弾です。

彼女たちが、いろいろな立場や環境のなかで、いかにしてチャンスをつかみ、キャリアを築いてきたのか。

副業や複業、起業を考えている人、進路に悩む学生のみなさん、社会との接点を持ちたいと考えている人、すべての“働く人”のヒントになることを願っています。

プロフィール

第3回目のインタビューのお相手は、フォーチュン手相観 dipre mico (フォーチュンてそうみ ディプレミコ)さん。

大学(法学部)卒業後、アイウェア製品のコンサルティングセールスに従事。

退職後、出産を経て2007年より運気を上げるフォーチュンメイクの講座をスタート。その後フォーチュン手相観をスタート。現在は、たまプラーザ界隈で手相観を中心に個人鑑定中。

手相鑑定を中心に、生年月日から現状や来年の運気を鑑定。鑑定には友人同士、親子や夫婦など、家族と一緒の鑑定も多く、リピート率は9割以上になる。

一度鑑定するとほとんどの人が定期的に鑑定を希望。鑑定の依頼はameblo、Instagramで受付中。希望によってZOOMでの鑑定も可能。
https://ameblo.jp/morethankyou-1021/
https://www.instagram.com/dipremico/

インタビュー

フォーチュン手相観というのは初めて聞くのですが、名前の由来を教えていただけますか?

フォーチュンは英語ですが、運とか幸運、運勢という意味があります。

手相観を始める前は開運メイク方法を教えていました。例えば眉ですが、形を変えることで運勢が変わります。ちょっとしたメイクのコツを知ることで幸せに繋がる運気の上がるメイクを「フォーチュンメイク」と名付けました。

手相も人相学も統計学なのですが、遠い過去から蓄積されてきたデータから運気を読み取っていきます。観た人の運気がUPすることを願って「フォーチュン手相観」と名付けました。

※手相の発祥は古代インドで4000~5000年の歴史があり、日本には平安時代に伝わってきていたようです。人相学は4500年前の中国が起源ともいわれていますが、古代インドでも同じ頃に人相観の記録があるそうです。(藤戸調べによる)

dipre mico(ディプレ ミコ)というのは巫女さんからですか?

もともと、micoは深湖(みこ)だったのです。湖の表面は波だっていても、底は穏やかで静かですよね。一人一人の心の底はみなさん穏やかです。そこから深湖→micoになりました。

深い(deep)湖(lake)を英語読みするとディープ レイクになりますよね。それが短縮されてディプレになりました(笑)

いつから占いに興味があったのですか?

中学生の頃にはすでに占い好きでした。(笑)とにかくあらゆる占いに興味がありました。

『My Birthday(マイ バースディ)』(月刊占い誌、現在は廃刊)という、いろいろな占い情報が掲載された雑誌を毎月購入して、隅から隅まで読んでいました。そこから、手相や人相学、タロット占いにも興味を持って勉強してきました。

友人や周囲の人から「占って」と言われることも多く、「当たる」と喜ばれていましたがあくまでも趣味としてで、占いを仕事にしようとは思っていませんでした。

大学を卒業後、どのようなお仕事をされたのですか?

大学を卒業後、メガネ・コンタクトなどの販売員として仕事をしていました。

場所柄、著名人や有名芸能人など第一線で活躍されている方と接する機会が多くありました。成功している人たちは皆一様に拘りが強く、縁起を担ぐ人が多かったため、この経験をきっかけに人の運に興味を持つようになりました。

販売員の仕事から占いの仕事をすることになったきっかけを教えてください。

販売員の仕事は5年ほど勤務して退職しました。

退職後は以前から人に与える印象を大きく変えることのできるメイクを学びたいという強い思いがあり、運気をあげる眉メイクやボランティアメイクの勉強を始めました。そこから、ボランティアで高齢者施設に行ってメイクをするようになりました。口紅など明るい色をつけるとお顔が「ぱっと」明るくなるのを見るととても嬉しかったです。

メイクの仕事はとても楽しかったのですが、子どもができたら仕事はしないと決めていました。子どもと一緒に居たかったからです。出産を経て子どもが幼稚園に入園した頃から、子どもとの時間を優先できて、会社に所属しなくても自分にできる仕事は何なのか、ずっと考えていました。

そんなとき、山崎洋実(やまさきひろみ)さんのコーチングの講習会に参加することができました。山崎さんから「今までやりたかったことをするのがいい」と言われ自分ができることを紙に書き出していきました。

書き出したうちの1つが出産前にやっていた「メイク」だったのです。山崎さんのアドバイスで自分のできることを紙に書き出したものの、「これでいいのかな? どうかな?」と迷っている時間が実はとても長かったです。

いよいよフォーチュンメイクを始めたのですね。

ボランティアで青葉区のママ向けにメイクレッスンを始めました。

そのときに、メイクレッスンはニーズがあるという確信を持つことができました。体系化し自作したパネルを使って講習を開催していたところ、表参道の育児・育自サロンのアンジェリカさんが目に留めてくださり、表参道で有料の講座を持つようになりました。

アンジェリカさんをきっかけに、ママたち向けのフォーチュンメイク講座が都内各所に広がり開催するようになりました。そんなあるとき「手相を観てメイクで運気UP」することが閃いたのです。

閃きからどのようにして手相観になったのか教えてください。

メイクを教えていたのですが、だんだん手相観だけを希望する人が増えてきたため、この先メイクでやっていくことに迷いが出てきました。

ちょうどその頃、大学生の時に他学部の学生の手相を観たことを思い出したのです。その学生は私の手相観のアドバイスに背中を押されて海外留学を決めたそうです。

本人が留学から帰国したときにそのことを教えてくれて驚きました。「ありがとう」の言葉がとても嬉しかったことを思い出したのです。

大変だったこともあると思いますが、ここまで頑張ってこられた理由を教えてください。

頑張っている感じではないです。(笑)

いつでも力は入っていなくてあるがままです。そこには執着もありません。自分の好きなことでできることを、周りから求められてやっているだけです。

時代の流れと空気を感じて、ニーズにあったことをやっているだけ。今は手相観をやっていますが、これから変わっていく可能性は十分あります。ひょっとすると、明日は違うことをはじめているのかもしれません。

5年後は何をしていたいですか?

5年後といわず、自宅で一人で過ごす子どもの居場所を作りたいです。子どもが自由に来て気楽に過ごせて、みんなで宿題をするような場所をいつか作りたいと思っています。

どんなときにこの仕事のやりがいを感じますか?

悩みを抱えて来られた方が、解決の糸口が見えてホッとした表情になったときです。

手相観によって視点を変えることができて「来て良かった」と言ってもらったときはやはりとても嬉しいです。そのためにこの仕事をやっています。

個人鑑定の料金はどのようにして決めたのか教えてください。

何度かやっていくうちに自分の腑に落ちる金額と時間がわかります。そのときに決めました。

私の気持ちは金額と言うより、とにかく鑑定を受けられたみなさんにホッとしてほしいという思いが大きく、現在の金額と時間にしました。

これから副業・複業、起業を考えている人たちへのアドバイスをお願いします。

好きなことを仕事にしてください。

それから、変化することをためらわないでください。

臨機応変に自分のやりたいことの範囲内で、世の中に求められていることに自分を変化していってください。自分が拘っていることが正しいと思い込んでしまうと変化することができません。食わず嫌いにならず、物は試しで柔軟に変化することも楽しんでください。

キャリアコンサルタント藤戸寛子のつぶやき

micoさんは本を読むことや映画を観ることがお好きなのだそうです。本や映画でいろいろな人生を疑似体験することで、相手のことを少しでも知りたいと思っているそうです。その経験がいろいろな人への共感に繋がり、micoさんから出てくる言葉により説得力が増すのだと感じました。

インタビューの中で特に印象的だったことは、「鑑定では観たままに自分の意見を挟み込
まずに伝えます。そのため、中には厳しく感じる方もいらっしゃると思いますが、そこから抜け出すアドバイスを必ずお伝えするようにしています。」という言葉です。だからこそ受け手側の心に響くのだと思います。

もうみなさんも十分承知している通り、コロナ以降世界は大きく変化しています。

「自分はこれをやろう」と決めたことをやり通すことも大事ですが、やり続けながらも時代にあったやり方(時代に求められているやり方)を取り入れて柔軟に対応していくことは、事業を続けていくうえでとても大事なことだと思います。